今回は5つの管楽器とピアノの6人組コンサート。
オープニングは
①チャイコフスキー(岩岡一志編曲):「くるみ割り人形」より小序曲、行進曲、金平糖の精の踊り、ロシアの踊り、葦笛の踊り、花のワルツ
「くるみ」はこの秋に
9/17 ハープ王子メストレのソロで花のワルツ
11/3 ピースコンサートのピアノ連弾+フルートで行進曲、葦笛の踊り、花のワルツ
と聴いていて、今日で3回目。大人気曲です。
だからと言って、聞き飽きることはない。
楽器も異なるし、それぞれ面白い。
次はいよいよフルオケ+バレエと行きたいところだが、川越も所沢も「くるみ」のバレエ公演無し。
日本は優秀なダンサーを輩出しているバレエ大国なのだから、年末は「くるみ」がふつうになってほしい。
②プロコフィエフ(松下倫士編曲):「ロミオとジュリエット」全幕抜粋版
六人組のための編曲委嘱作品。
「ロミオとジュリエット」組曲というのがあるが、ストーリーと関係なくいくつかの曲が並んでいるらしい。
そうではなくストーリーに沿っていい感じにつなげて、と編曲者にお願いしてできあがったのがこの作品ということです。
前半は悲劇を暗示する冒頭に始まりジュリエットの部屋、舞踏会、バルコニー、街のシーン、ティボルトの死とつづく。
バルコニーはバレエでは見せ場だが、ほんのちょっとのさわりだけ。
その代わり、ティボルトの死の場面がガッツリ入っていた。
ここはバレエのシーンとしてはちょっと過剰と思えるところだが、音楽は非常に雄弁。
プロコフィエフ特有の荒々しい不協和音と打撃音が強烈に鳴り響いて前半を締めくくる。
後半はジュリエットの部屋と墓所のシーンがたっぷり入っていて、それぞれの情景が目に浮かぶ。
2時間以上の全幕がぎゅっと凝縮されていて、実に素晴らしい編曲だった。
③磯部周平:ピアノと木管五重奏のための六重奏曲「きらきら星変奏曲」
モーツァルトの「きらきら星変奏曲」K.265と同じく主題と12の変奏曲からなる。
のみならず各変奏曲がいろいろな作曲家の有名曲のパロディになっているという凝った構成。
各変奏が誰のパロディになっているかちゃんとタイトルがつけられていて
1.三星のフーガ(バッハ)
2.ケッヘル博士の忘れもの (モーツァルト)
3.嵐のハイリゲンシュタット (ベートーヴェン)・・・
という具合。
いや~巧みなもんだ~と感心しました。
④ブラームス(夏田昌和編曲):ハイドンの主題による変奏曲 Op.56
世界初演ということで演奏前に編曲者ご自身がステージに登場。
ブラームスは最初に2台のピアノ版を書いて、それをオーケストラ編曲したそう。
両者を参照するとブラームスがどんな音が欲しかったのかわかるので、その辺も考慮して編曲したとのこと。
わたくしにとって本曲のデフォルト演奏は1954.5.4パリのガルニエ宮でのフルトヴェングラーBPO。
ここから重厚な低弦や泣きのヴァイオリンを外したらどうなるかな~と思ったが素晴らしかった。
各変奏の中で、特に好きなのは第7変奏。
この変奏の後半にこんなパッセージが出てくる。
”クララ愛してる~抱きしめたい~”と憧れがムラムラ上昇するが、やっぱりダメ。
なんともブラームス的だなあ~と思うところで、原曲は第1、第2Vaのオクターブ・ユニゾンでlegato,crescendoとモリモリ。
そこを金子君がクラリネット1本で渾身の力をこめて表現していました。Bravo!
隣のホルン福川君は”お~やっとるな~”みたいな顔して見てましたが。
しまいには六人組とBPOの音が頭で混じり合って、ここはガルニエ宮かという妄想に至る。
プログラムとしてはここで終わり。
”最後に1曲、ハチャトゥリアンを弾きます”と福川君がしゃべったところで、珍事発生。
そう言ったご本人の譜面台にハチャトゥリアンの楽譜がない!
暗譜で行けるか、と一瞬考えたみたいだったが、楽譜を取りに戻ってしまった。
さすがにバツが悪くて、顔を手で隠して鼠小僧みたいにコソコソ現れたので大笑い。
”人間ですからこういうこともありますよ~”とフルートの由恵さんがフォローしてましたが、実は彼女も③の前にピッコロを忘れてきたのでした。
六人組忘れ物多し! 電車の網棚にピッコロ忘れませんように。
六人組の編成でのオリジナル曲はあまり無さそうだが、大編成のオーケストラ曲を六重奏でやるのは面白いかも。
意外性があるし、人数が少ないゆえにかえって曲の骨格がはっきり浮かびあがる効果も期待できる。
ワーグナーとかマーラーあたりどうでしょう?
ファゴットのマリ子さんは欅の紅葉がいいなあ~と思いつつ駅からホールまで歩いて来たそうです。
わたくしもそう思ったので、1枚パチリ。
オープニングは
①チャイコフスキー(岩岡一志編曲):「くるみ割り人形」より小序曲、行進曲、金平糖の精の踊り、ロシアの踊り、葦笛の踊り、花のワルツ
「くるみ」はこの秋に
9/17 ハープ王子メストレのソロで花のワルツ
11/3 ピースコンサートのピアノ連弾+フルートで行進曲、葦笛の踊り、花のワルツ
と聴いていて、今日で3回目。大人気曲です。
だからと言って、聞き飽きることはない。
楽器も異なるし、それぞれ面白い。
次はいよいよフルオケ+バレエと行きたいところだが、川越も所沢も「くるみ」のバレエ公演無し。
日本は優秀なダンサーを輩出しているバレエ大国なのだから、年末は「くるみ」がふつうになってほしい。
②プロコフィエフ(松下倫士編曲):「ロミオとジュリエット」全幕抜粋版
六人組のための編曲委嘱作品。
「ロミオとジュリエット」組曲というのがあるが、ストーリーと関係なくいくつかの曲が並んでいるらしい。
そうではなくストーリーに沿っていい感じにつなげて、と編曲者にお願いしてできあがったのがこの作品ということです。
前半は悲劇を暗示する冒頭に始まりジュリエットの部屋、舞踏会、バルコニー、街のシーン、ティボルトの死とつづく。
バルコニーはバレエでは見せ場だが、ほんのちょっとのさわりだけ。
その代わり、ティボルトの死の場面がガッツリ入っていた。
ここはバレエのシーンとしてはちょっと過剰と思えるところだが、音楽は非常に雄弁。
プロコフィエフ特有の荒々しい不協和音と打撃音が強烈に鳴り響いて前半を締めくくる。
後半はジュリエットの部屋と墓所のシーンがたっぷり入っていて、それぞれの情景が目に浮かぶ。
2時間以上の全幕がぎゅっと凝縮されていて、実に素晴らしい編曲だった。
③磯部周平:ピアノと木管五重奏のための六重奏曲「きらきら星変奏曲」
モーツァルトの「きらきら星変奏曲」K.265と同じく主題と12の変奏曲からなる。
のみならず各変奏曲がいろいろな作曲家の有名曲のパロディになっているという凝った構成。
各変奏が誰のパロディになっているかちゃんとタイトルがつけられていて
1.三星のフーガ(バッハ)
2.ケッヘル博士の忘れもの (モーツァルト)
3.嵐のハイリゲンシュタット (ベートーヴェン)・・・
という具合。
いや~巧みなもんだ~と感心しました。
④ブラームス(夏田昌和編曲):ハイドンの主題による変奏曲 Op.56
世界初演ということで演奏前に編曲者ご自身がステージに登場。
ブラームスは最初に2台のピアノ版を書いて、それをオーケストラ編曲したそう。
両者を参照するとブラームスがどんな音が欲しかったのかわかるので、その辺も考慮して編曲したとのこと。
わたくしにとって本曲のデフォルト演奏は1954.5.4パリのガルニエ宮でのフルトヴェングラーBPO。
ここから重厚な低弦や泣きのヴァイオリンを外したらどうなるかな~と思ったが素晴らしかった。
各変奏の中で、特に好きなのは第7変奏。
この変奏の後半にこんなパッセージが出てくる。
”クララ愛してる~抱きしめたい~”と憧れがムラムラ上昇するが、やっぱりダメ。
なんともブラームス的だなあ~と思うところで、原曲は第1、第2Vaのオクターブ・ユニゾンでlegato,crescendoとモリモリ。
そこを金子君がクラリネット1本で渾身の力をこめて表現していました。Bravo!
隣のホルン福川君は”お~やっとるな~”みたいな顔して見てましたが。
しまいには六人組とBPOの音が頭で混じり合って、ここはガルニエ宮かという妄想に至る。
プログラムとしてはここで終わり。
”最後に1曲、ハチャトゥリアンを弾きます”と福川君がしゃべったところで、珍事発生。
そう言ったご本人の譜面台にハチャトゥリアンの楽譜がない!
暗譜で行けるか、と一瞬考えたみたいだったが、楽譜を取りに戻ってしまった。
さすがにバツが悪くて、顔を手で隠して鼠小僧みたいにコソコソ現れたので大笑い。
”人間ですからこういうこともありますよ~”とフルートの由恵さんがフォローしてましたが、実は彼女も③の前にピッコロを忘れてきたのでした。
六人組忘れ物多し! 電車の網棚にピッコロ忘れませんように。
六人組の編成でのオリジナル曲はあまり無さそうだが、大編成のオーケストラ曲を六重奏でやるのは面白いかも。
意外性があるし、人数が少ないゆえにかえって曲の骨格がはっきり浮かびあがる効果も期待できる。
ワーグナーとかマーラーあたりどうでしょう?
ファゴットのマリ子さんは欅の紅葉がいいなあ~と思いつつ駅からホールまで歩いて来たそうです。
わたくしもそう思ったので、1枚パチリ。