この9番は誰もが認めるインヴェンション屈指の名曲。
7番ホ短調と似た雰囲気の嘆きの歌で始まる。
7番は歌と伴奏という感じがしたが、9番は両声部が2重唱のようにガッチリと組み合わされてスキがない。
この両主題が転調したり上下を入れ替えたりしながら楽曲はゆるぎなく進行するが、半ばすぎにまず左手に変ロ短調で次のような音型が出てくる。
この後、同じ音型が右手に変イ長調で現れる。
これは何だろう?
”ただの分散和音ですね~”と言えば、それまでだが、100数十年後この楽句はかように変ぼうする。
前曲に続きまたもブルックナー登場!今回は7番の冒頭。
これでわかった。
あの楽句は実は「天国への階段」だったのだ。
2回目の階段を昇った後、宗教的法悦とも思える激しい感情の高まりがある。
この後、嘆きの歌が戻ってくる。
が、今回の歌は冒頭とはちょっと違う。
単なる嘆きではなく、嘆きのむこうにある絶対的な幸福への確信のようなものが感じられるのだ。
わずか34小節のなかに、驚くべき振幅を持った心の軌跡が感じられるこの曲はやはり名曲。
そして、何よりすばらしいのは、わたくしのようなド素人でもかような名曲をとにかく弾ける、ということである。
7番ホ短調と似た雰囲気の嘆きの歌で始まる。
7番は歌と伴奏という感じがしたが、9番は両声部が2重唱のようにガッチリと組み合わされてスキがない。
この両主題が転調したり上下を入れ替えたりしながら楽曲はゆるぎなく進行するが、半ばすぎにまず左手に変ロ短調で次のような音型が出てくる。
この後、同じ音型が右手に変イ長調で現れる。
これは何だろう?
”ただの分散和音ですね~”と言えば、それまでだが、100数十年後この楽句はかように変ぼうする。
前曲に続きまたもブルックナー登場!今回は7番の冒頭。
これでわかった。
あの楽句は実は「天国への階段」だったのだ。
2回目の階段を昇った後、宗教的法悦とも思える激しい感情の高まりがある。
この後、嘆きの歌が戻ってくる。
が、今回の歌は冒頭とはちょっと違う。
単なる嘆きではなく、嘆きのむこうにある絶対的な幸福への確信のようなものが感じられるのだ。
わずか34小節のなかに、驚くべき振幅を持った心の軌跡が感じられるこの曲はやはり名曲。
そして、何よりすばらしいのは、わたくしのようなド素人でもかような名曲をとにかく弾ける、ということである。