南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

奄美ちゃんのつれづれ草 -020

2012年08月24日 | 日記

 

茜ちゃんのつれづれ                                   
                                                          
                          -020

 

 

 

 お盆も終わって、尖閣諸島の上陸騒ぎも終わったところで、お隣の中国と韓国では領土問題で反日騒動が起きたりして、場所によっては暴動が起こり、日本のお店のショーウィンドゥや日本の自動車が破壊された事件が起こっています。

いろいろお家の政治的な大きなイベントを控えていて、求心力を高めようと様々なパフォーマンスを見せているようです。お国柄も有るようですがなかなか騒がしいですね。

台風がアベックで近づいて来ました。今回のはかなり強そうです。皆さんも充分気を付けて下さい。                        

                       

 

 先回はTea Timeが大部分を占めてしまいました。ロザリンド・フランクリンについて彼女の研究の功績やDNAの構造のメカニズムの発見に寄与した経緯と、ちょっとした醜聞をご紹介しました。このような事は別に取り立てて珍しいことではないでしょう。自然科学分野のみならず、社会科学、実業界分野では日常茶飯時の事ですね。

研究所などは同じ目的を持って集まった研究者達が、寝食を忘れて24時間暇なしに、何時寝ているか自分でも自覚できないほど研究に没頭しています。 研究者の未来は「研究成果」です。それがなければ早晩研究所を去らねばなりません。研究所と大学などの研究施設との間で少しづつ社会的地位を向上させていく方々が多いのですから、ある面で一般人よりも熾烈な面が有るかもしれません。

 先にノーベル生理医学賞を免疫の分野で受賞されました利根川博士は、現在は理化学研究所のBSIBrain Science Institute)の所長をされております。 この方がスイスの研究所で研究されていた当時の生活を語っていたのを、書籍で垣間見せてもらいましたが、上記のような世界であったようです。 日本のトップレベルの研究所はいずれも同じようなものだと思います。

 

 

ちょと、生々しい話をしてしまいました。

 さて、現代科学精神医学、脳科学、認知心理学etc)は様々な手法で、人間の記憶のメカニズムを研究しております。上記で紹介しましたBSIも1997年10月に開設された研究所です。脳の様々な機能について多くの研究者が研究しているようです。理化学研究所の本部は埼玉県和光市に所在しております。

愛知県の岡崎市にある基礎生物学研究所や神奈川県三島市にある国立遺伝学研究所、同じく葉山に本部のある総合研究大学院大学生命科学研究科は、BSIと同じく世界に通用する研究所です。大学や高校で勉学されている学生や生徒の中から、これら研究所で将来活躍する事を期待してやみません。

 

 

 さて、余談はさて置いて、「記憶」のメカニズムに入って行きましょう。フロイド・E・ブルームの「脳の探検」と読んで、比較的纏まった事を書いて見ましょう。

A- 記憶には a・ワーキングメモリー b・短期記憶 c・長期記憶

   の三種類が有る。

B- 記憶と脳内臓器の関係は

   ワーキング・メモリー・・・・・前頭前皮質

   短期記憶・・・・・・・・・・・・・海馬と周辺領域

   長期記憶・・・・・・・・・・・・・大脳皮質と小脳

C- 情報の種類と記憶箇所(脳内臓器)

   陳述記憶(外在記憶)・・・文化的な内容を持ちその基礎に言語能力がある  

                   記憶・・・・・側頭葉と視床

   手続き記憶(内在記憶)・・・何をどう行うかについての記憶・・・大脳基底核

D 「オペラント行動」・・・動物が自然に行なう随意行動とホルモンの循環が関係

               している・・<ノルエビネフリンコルチゾン

E 記憶の貯蔵について

 1- 海馬と臭(口偏)内皮質・・・・・陳述的知識を長期記憶の過程に移すときに

                     必要。

 2- 視床はある種の陳述的記憶を最初に学習する過程で必要である。

 

 では、本日は<ワーキング・メモリー>から・・・

 

 

 

前頭前皮質背外側部・・・・・物体がどこにあるかという情報をあつかう。

空間ワーキング・メモリー> ・・・この部分の発達は乳幼児の時代に、数年間を掛けてゆっくり発達するようです。ですから、乳幼児の中には数秒間もその情報を覚えていられない時代もあります。 

前頭眼窩皮質・・・・・・・・・・・物体は何かという情報をあつかう。

ワーキング・メモリー(作業記憶)はほんの数秒間だけ保持されます。たとえば、電話番号案内に電話番号をたずねた時、聞いた番号は実際にダイアルするまでは覚えていると思いますが、途中で話しかけれたりすると忘れてしまう場合が多いと思います。その程度の時間、情報が保持されます。

この部分に異常が起きますと、すぐ忘れてしまう、覚えていられないという現象が出て来ますでしょう。

* コンピューターのメモリーですと、通電している間は画像などを覚えていますが、ちょっとした電子的なショックや停電などで、OUTになってしまいやすいですね。ですから作業の途中でハードデスクに頻繁に保存しなければなりません。

 

   Tea Time               

 

 先回はDNAの構造について、クリック、ワトソンがその構造を立体的に解き明かした経緯をお話しました。その際、折角DNAの構造解析に重要な情報を提供をした、ロザリンド・フランクリンについて長々と書きましたのに、ある参考書(高等学校)を見ましたところ、・・・ウィルキンスらがX線解析よって・・・・と記述してあって彼女の名が書かれて居りませんでした。(アッチャー!)  なんともはや、冷たい著者ですね。知らないはずはないんですけれどね~

D・サタヴァの<大学生物学の教科書>の第2巻・分子遺伝学を見ましたら、彼女の写真と解説文が載っておりました。流石、アメリカの大学で採用されている教科書だけのことはありますね。安心しました。(ニャロメ~!)

 

 

そのような訳で遺伝学の教科書として、上記の教科書を推薦します。その他に Essential細胞生物学ワトソン 遺伝子の分子生物学をどうぞ。ちょっとだけご注意を・・・・・本がかなりの厚い大型本ですので、気合を入れて読んでください。電話帳サイズで800ページ位はいずれもありますので・・・・・その代わり大学院まで使えるそうです。

 メンデルの時代には遺伝子の本体がどんなものかが解っておりませんでした。現在では遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸・ deoxyribonucleic acid)と呼ばれる核酸の一種である事が解明されています。

でも、順番としてはDNAの構造の説明に入る前に、何故遺伝子の本体がDNAであるかを説明しなければいけませんね。 

                        DNA立体モデル

ファイル:ADN animation.gif

 

それでは、次回から2つの事柄でその説明をしてみたいと思います。

A・ 肺炎送球菌の形質転換  B・ ファージの増殖  です。

これからは少し詳細な説明が続くと思いますので、毎回少しづつ進んでいきます。よろしくどうぞ!

 

 

          姉妹ブログ

1- 日本の伝統芸術と芸能
http://blog.goo.ne.jp/nippondentougeinou

現在<人形特集・市松人形>を特集しております。
   

2- 白洲正子著作集・読書日記
 http://shirasumasako.blog.fc2.com/   

現在<法華寺>を読んでおります。 古代史に興味の有る方は是非どうぞ。  

 3- サワラ奄美ちゃんの奄美群島歳時記  http://blog.goo.ne.jp/sawarachan  

 4- 茜ちゃんの 叔父さん・叔母さんの宇宙・素粒子物理学  http://ameblo.jp/a013326          



最新の画像もっと見る

コメントを投稿