西南諸島貝殻学入門
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お知らせ
加計呂麻島貝殻図鑑」は現在随時作成次第公開して行きます。
特集版
タカラガイ・宝貝の世界
やっと長かった旱魃気味の史上最長の乾いた日々が終わり、毎日スコールが通っていく夏になりました。いままで晴れていたと思っていたら、急に土砂降り。洗濯物が一瞬でパーになる。今年は夏が厳しかったせいか、いのししが早くも到来しました。 畑の紫芋(サツマイモ)が大被害。憎たらしいヤツメ。
早速、垣根の補強をし、石を並べて浸入阻止に努めました。太さ1cmのロープは牙でカットされました。牙は危険な凶器ですね。子豚位の奴がトタン板に激突して、垣根を突破しようとする音が闇夜に木霊します。今年はかなりやられそう。早速役場にイノシシの殺傷依頼。彼らは根の物を狙います。畑のそこら中が穴だらけになります。
晴れ間を見付けて、海岸を散歩しました。
何時ものメンバー。目新しい物は有りませんでした。
日本の名宝・タカラガイ
生きている海の宝石 タカラガイ より
先回までは、<テラマチダカラ>までご紹介しました。タカラガイを蒐集している方は数多く居られますが、その中でなかなかお目に掛からないタカラガイと言えば、「アケボノダカラ」だそうです。
アケボノダカラ Kijineko サンのHPから掲載
それほど見た目には派手さもなく、砂浜では転がっていても磨耗貝と間違いそうな貝です。
鳥羽水族館から掲載
このタカラガイは一見何ともない普通のタカラガイの様に見えますが、大変レアな貝でコレクターも稀な様子。小笠原諸島の先端の海中に生息するといいます。350~500mの深海。
Nesiocypraea midwayensis midwayensis(Azuma&Kurohara.1967)
12~27mm位のサイズ。 鳥羽水族館では¥650.000円の販売価格だそうです。
ちょっと一服 話の喫茶店
上の写真のタカラガイは<チドリダカラ>の一種として保有しているのですが。どうも図鑑のチドリダカラのように、殻の表面に顆粒の粒々が見えません。 殻長21mm。
これが「アケボノダカラ」だったらネ!・・・・3個で150万円・・・ありゃ~って感じですが
・・だれか同定してみない!
サクライダカラ KijinekoさんHPより掲載
Austasiatica sakuraii sakuraii (Habe 1970) ・50mm
日本~台湾~フィリッピンの80~250mの深海に生息する。底引き網で捕獲される。絶対数が少なく数万から10万円だそうで。
それでは最後に「ニッポンダカラ」をご紹介!
ニッポンダカラ Kijineko さんHPより掲載
Austasiatica Langfordi langfordi (kuroda,1938) 57.5mm
日本、台湾、フィリッピン海域に分布し、紀伊半島~東シナ海の深場。底引き網で捕獲される。海の側面のオレンジ色が美しいです。
同じ<ニッポンダカラ>
これでタカラガイの日本5名宝をご紹介しました。どれも一般の人には手にするのは、簡単ではありません。奄美群島はチャンスが有れば行ける所なんですが、何分にも海の深場です。250~500mm
最近残った整理未了の小さな貝達。同定すればとんでもない未発見の貝が有るかもね???・・・如何ですか? 年を取って来ると視力の関係から、微笑貝や殻径の小さな貝は苦手ですね。
整理未了の貝
次回はいよいよ、「世界の5大名宝」を見てみましょう。
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