南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-45

2013年03月30日 | 生命科学

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -45

 

次回新規更改は4/06

となります。 

 

 全国から桜便りが聴かれるようになりました。東北・北海道は稀に見る大雪や吹雪の日が続き、悲しい犠牲者が出たりもしました。皆さんのところは如何でしょうか。野や山には長い冬から寝覚めた動植物が活動し始めたようです。野山に山菜を採りに行くような姿も見受けられます。

先日、加計路麻島の大島海峡の浜辺を歩いて降りましたら、突然沢から物が落ちて来ました。動きが止まって見ていましたら、突然動き出しました。何と一匹の子供のイノシシでした。斜面を歩いていて思わず足を踏み外したのでしょう。まだ幼い顔付きをしておりました。 何か気恥ずかしいそうな目つきをして起き上がり、一目散に茂みに駆け込んでいきました。思わずこちらも吹き出してしまいました。春の物憂い日差しの下のハップニング・・・

 

 

 さて、暫くお休みしておりました、「ウタ・フリスの自閉症入門」を再開しましょう。

 

 * 記述の中の朱色の部分は、上記の著書の中の文章です。

 

 神経発達傷害としての自閉症

 

      

 

 *写真と文章は関係ありません!

A- 何故、自閉症は神経発達傷害なのか

精神障害で、つまるところ遺伝的原因に起因し、幼児期から兆候を示すものは、神経発達傷害(neurodevelopmental disorder)として知られております。・・・・脳と心は同じものを違う視点から見たもの

神経という用語は脳を指しております。そして、生物学的問題でもあり、同時に心理学の問題でもあるのです。<発達>とは絶えず変化する動的な過程を扱っている言葉です。脳と心の発達の、スタート時点のごくわずかな、正常な道筋からのずれでさえも、のちには大きな結果を招くことがあります

遺伝的欠陥と自閉症については、たいへんまれな遺伝性疾患の場合に限って、自閉症になることはありますが、遺伝的欠陥そのものが自閉症になることはないとされております。つまり、遺伝子の欠陥は自閉症になる素因を与えますが、実際に何が起こるかはそのほかの因子に左右される、としています。具体的にはそれを危険因子です。

危険因子     男性・・・・男性であることは自閉症になる危険性がより高い。

                  これに対して 女性であることは防御因子となります。

 

 

次に

自閉症の場合は、遺伝的素因が脳を異常な発達をするように仕向けます」としています。では、出生前の胎児の脳の発達状況はどのようになっているのでしょうか。

卵子と精子が受精し、その後生殖細胞は細胞分裂を続けていきます。神経細胞は全てが一箇所で生まれ、移動を始めます。この移動の際に問題が生じることがあり、また、始めの段階の細胞を形作る段階で、問題を生じることがあります。次に生じる問題発生要因は、細胞同士を結合させる過程です。以上始めの段階でも3箇所の通過ポイントが有ると言う事になります。

 

 

では、胎児の出生以後はどうでしょうか。

脳の発達過程に中で広範な脳の再組織化が時々進行します。赤ん坊の脳の中では神経細胞の広範な再組織化が行われているようです。ここで可塑性と呼ばれることが起こっております。最もよく使われている能力に合わせて、効率の良い神経経路が造られ、効率的な神経細胞間の結合を作ることによって可塑性は生じます。

つまり、かなり個性のある神経組織が作られるということになります。そして、余り使われることのなかった神経組織は消滅してしまいます。人間が生後様々な経験を積みながら、神経組織の構成を変化させ、個人の個性を醸成していきます。進化は生存のための基本的な要求に対してあらかじめ備えをしているため・・・・それらは脳にとっては自動的に与えられた優先事項ですが、思考や複雑な行動に関する脳機能は最優先事項では有りません。 ここでは多かれ少なかれ、誤りは許容されます。ときには、発達によって問題が乗り越えられ、その結果誰も気づきません。また、克服できないこともあって、問題が明らかにされることがあります。・・・

 

 

発達傷害の中の<自閉症>、<アスペルガー症候群>、<サヴァン症候群>などは、大脳の神経組織の再構成の段階で発生する、脳機能障害と考えて良いのかもしれません。発達傷害が幼児の躾ミスによって発生するものではない。脳の機能障害であるという事が言えます。

ただ、勘違いしやすいのは統合失調症発達障害PTSD外傷後ストレス障害)の疾患者達は非常に外見が似ているのも事実で、専門家でなくては判断が非常に難しいことも事実です。ですが、発達障害が100%脳の機能障害から起こりえる疾患なのかは、筆者は少々疑問を持っております。若干ながら、この要因(躾等のミス)も発障害に影響を与えるのではないか??・・・と考えている次第です。脳の仕組みは非常に複雑で、研究途上の学問分野でも有りますので、今後大きな変化があるかもしれません。

次回は「なぜ遺伝子の中をのぞいてみるか」について考えてみたいと思います。

 

 

 

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茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-44

2013年03月09日 | 生命科学

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -44

お知らせ

次回更改は3/23(土)と致します。

 

特別編 

涙の夜話 

 

                    吉祥寺

 2月28日、東京・吉祥寺の路上でファーストフード店の女性店員(22歳、青森の方)が、2人の青年に刺殺されるという事件が起こりました。17,18歳の無職の人間とか。奪った金は¥8,000円。犯人の学校時代の同僚の話では、特に目立った感じのない、ごく普通の・・・・・何時もの人物評価。

2月の中旬にはグアムで無差別の殺人傷害事件が有りました。先回少し詳しく書いてみました。特に若い世代だけでなく、結構な壮年や老人に至るまでが、理解しがたい衝動的な傷害殺人事件を起こしております。

                               グアム殺傷事件容疑者

 この容疑者の事件の背景はいろいろ取りざたされております。覚せい剤の常習者とも。真相は分かりません。単なる一時的な精神障害から来たものなのでしょうか。親日家だとも言われるのに、被害者のほとんどは日本人。 韓国人がそそのかしたとか?どうなのでしょうか?

一体如何したというのでしょう。近所の国々同士も争いが絶えず、日本にも思わぬトバッチリが来ています。 国という大きな単位で不安定になって来ると、自然と人身と自然の環境が荒れてきます。もっと大きなレベルで何かが世界的に起こっているのかもしれません。

 

            尖閣諸島・海保と中国船 

 そうは言っても、60際位の分別さかりのオッチャンが働きもせず、一日中家に中に引き篭もり、時々割れるような大音響でステレオを掛けて、辺りに迷惑を掛けている・・・まるで、17~18の青少年とまったく精神状態が同じレベルと、判断するしかありません。

所謂、老年性うつ病の一種で、本人は精神的に抑圧が溜まって、二進も三進もいかないのでしょうね。このような人達も身の回りにはたくさん居るのです。 本当に哀れの一言しかありません。下世話な言葉で言うと「粗大ごみ」化してしまったんですね。定年直後にこのような現象が起こるとされておりますが、このような方にはまったく同情する気持ちは沸きません。

            とあるブログにあった<粗大ごみ>・・パロデイー

一番簡単な治癒方法は病院で治療することですが、<カッコ悪い>、<怠け者と見られたくない>とそれなりに思い悩んで居る。直近まで勤勉な方が、ある日を境にしておかしくなって行く場合と、もともと怠惰な性格が災いしている場合も有ります。後者の方はなかなか直ることはないでしょう。

何か自分で集中できる事を見出して、徐々にそのような状態から抜け出さない限り、薬などだけでは限界があると思います。世の中にはそれどころではない人達が数多くおります。筆者の知人の外科医などは、睡眠時間4~5時間。 正月、お盆休みもオペ(手術)をします。一度始まったら、手術室で10時間ほど立ちっぱなし。神経の集中を要求されます。

このような人が特殊な人だと思ったら、大間違い。名医といわれるような方には結構多いんです。因みに、その方は筆者と同じ年齢(68歳)。 正に<脱帽>しております。そんな方を数多く見ておりましたので、ぷらぷらしている壮年・老人を見ておりますと、悲しくなりますね。自分の管理も満足に出来ない・・・そんな小言で直るような代物ではありませんが・・・詰まるところ、病院や医師には完全に治せません。最後は己しかないのですね。

                          OR・・ X

        

 ちょっとした事件でも詳しく探っていくと、薬物依存、苛め、ストレスなどと、様々な要因が浮かび上がってきております。大脳の器質障害か来る精神疾患、ストレスのような目に見えないものから来る精神疾患、様々な複雑な要因を媒介にして、精神状態が異常になり、最悪の場合は傷害・殺人に発展してしまう・・・冷静に考えてみれば、何時の時代でも存在するのかもしれません。最近の特に目立つ現象ではないと思います。

                         行脚する僧侶

                      

 老いて早々に若惚けするのは、ご本人の責任に負うところが多いと考えます。医者も、薬も利きませんね。分かったようなことを言うようですが。東北大震災の被災地を行脚される、この僧を見てください。ここまでやらなければ、一度歪んだ人間の心は治癒しません。

何もしたくなくて、目標を失われた方は、この方のように行脚してください。必ず己を取り戻せます。これだけは保障してあげても良いですよ! 若年性アルツハイマーも医学的にはあるようですが、詰まるところ、個人の責任に帰することが多いと思います。冷たいようですが。

    <真心いっぱい定期便・72歳女性・・東北被災地へ

 

                   福島 兆子さん 

72歳の神戸市芦屋の女性が車に着物、靴、毛布、ランドセルなどをいっぱい積んで、ご自分でハンドルを握られて、一路・東北・福島県白石に向かう。もう2年間も毎月2000kmの道のりを走って届けられている」・・・・3/09の産経ニュース

ご自分の年金・貯金をはたいて(もう残り少ないとか)全て自費で行われておられる。世の中にはこのような方も居られる。以前、阪神大震災の被害者であったとか。それにしてもだれかれに簡単に出来るものでありませんね。頭が下がります。

一回ならやることが出来ても、毎月、2年間。 普通の人間では不可能。この方の慈悲心と不屈の勇気に感動させられます。このような方が生き仏・観音様というのでしょうか。

このブログは一応、「生命科学」関係のブログですが、今回は大きく内容を変えて、自然科学から離れて書いてみました。

ウタ・フリスの自閉症入門>は次回から再開します。

 

 

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茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-43

2013年03月02日 | 生命科学

 

 

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -43

 

 琉球いのししの畑の侵入騒ぎが終わらない内に、今度はPCウイルスの侵入。コメントを不審に思いながら開いたのが不味かった。5台のPCが次々感染し敢無くダウン。 洗い替えをしてもウントモスントモ言わなくなってしまった。それではと、最後の手を使って次々と奪回! それでも最初感染したPCは手こずりましたが、とうとう前以上の状態に戻りました。テイフラグまでやって前より早くサクサク動くようになりました。アンチウイルス・ソフトを設置して、OK!

 

 

皆さん、思いがけないところでウイルスは狙っております。アンチウイルスソフトを付け、毎日スタート段階でクリアーをしてください。そして、胡散臭いメール、コメントには手を触れぬこと。怪しいのはすぐゴミ箱へ棄て消去。これでOKです。

 

                         

2/12に凄惨な事件が観光地グアムで起こってしまいました。チャド・デソトという21歳の男性が夜にグアムの繁華街で車で通行人をはね、日本人を1人殺害、7人に怪我を負わせ、その後日本人2名をナイフで殺傷、5人を負傷させました。

 

 

 その後加重殺人の罪で起訴されました。裁判では弁護人は精神鑑定を要求し、裁判所は精神鑑定を実施することになりました。事件の真相は現在ハッキリとはしておりませんが、情報によると(日本紙)本人はアスペルガー症候群の精神疾患を供述しているとか??

 

 

アメリカでは相変わらず拳銃による殺人事件が発生しており、アメリカ社会の病根の深さを我々に示しております。殺人関与者の年齢が相変わらず若いのが気掛かりですね。いったいどうしたというのでしょう。FBIが関与して調査を開始しているとか。表面に現れたことは氷山の一角で、本当の真相は深いところで何かの国際的な悪の組織と繋がっているのでしょうか。

冬から春に掛けては経験的に精神的に不安定な人が多くなるのは、昔から見られて来た現象ですが、皆さんも周りには気を付けなければいけません。突然の事故や事件は予想もつきません。まるで、隕石が空から落ちてくるようなものですね。大変気が重い毎日です。

ドーパミンの作用については先回述べましたが、ドーパミン過剰症候群なるものもあるようで、急に引っ込み思案だった人が騒ぎまわったり、大きな声を出したりするのも有るようです。 また、逆に家に引きこもり、働きもせず、家族や周囲の人と悶着を起こし、始終イライラしている様子の老年期に入ってきた男性。

転勤、アイターン、ユーターンなどで環境が変わると、このような老人性うつ病という、なかなか治り難い精神的疾患になる方もいるようです。本人も苦しいでしょうが周りの人は大迷惑。 身体の動ける間は積極的に身体を動かして、精神を余り弛緩し過ぎないようにしなければ・・・65歳まで一生懸命働くことですね。年金を当てにしてはいけません。畑で自作農をしたり、雑草を刈ったり・・いろいろ有りますから・・・・新しい分野の勉強をするのも良いのではないでしょうか。

 

 

 筆者のことで恐縮ですが、離島に来る前はブログは毎週1回更改がやっとでしたが、現在は毎週7ブログ更改。 畑は百坪以上を荒地から開墾し、大根・ジャガイモ・白菜・青梗菜・苦瓜etc 食べ切れないくらい作り、貝の蒐集もだんだん軌道にのって、デターベースのシステムを組むところまで来ました。毎日追い回されており、睡眠時間6時間で元気いっぱいです。

動ける間は動き、学習できる間は学習する。 90歳になっても船を操船し離島まで畑を作りに渡ってくる老人もおります。当年68歳の筆者なんかはまるで若者。定年の方は大いにがんばって第二の人生を直走りましょう。惚けてる暇なんか有りませんぞ!

              矍鑠・老人

 

大学に戻れるような方は大チャンス到来とばかり、今までに出来なかった分野に挑戦してみようではありませんか。75~6歳で大学院で物理学専攻・・・ 80歳代で博士号を取得なんて、ざらにあるんです。中には60歳で定年後、司法試験に挑戦して、一発合格!なんて方もいましたね。 65歳で熊本大学医学部でがんばっていた方、60歳で京大医学部合格者も有りましたっけ。 遊んでいてはいけません!!!

脳の神経細胞は死ぬまで増殖可能なんです。嘘だと思ったら基礎医学をどうぞ!

 元東京大学の数学者は100歳で数学の専門書のフランス語訳を完成。90歳代から始めたそうです。何せ十一ヶ国語に精通している数学者・・すごい!

北海道大を首席で卒業した、筆者の高校の英語教師は十二ヶ国語OK!だった。世の中には凄い人がいるものです。ワタシャ 未だにゼロ! (^~:)

                   彌永昌吉

彌永昌吉ガロアの時代・ガロアの数学 第1・2部』 シュプリンガー・フェアラーク東京〈シュプリンガー数学クラブ〉

この先生は高等学校の数学教科書の著者としても有名でした。筆者が在籍した高校の数学のO教師が、この先生を揶揄したとがあり、腹の中で<この馬鹿野郎教師が!>と思っておりました。 残念ながらこいつが筆者の担任教師。

挙句の果てに・・数学の試験時間(1時間)に生徒達に言った言葉が忘れられないぞ!

この試験問題を30分以内に回答できる奴は、東大・法学部に行け。その後大蔵省に入省して、脱税でもしろ!>

これには本当に頭に来たね! 50年経っても忘れない言葉。この馬鹿教師!

筆者は大学まで意外と良い先生には恵まれたほうですが、この馬鹿教師はその中で最低ランクでしたね。 もうあの世だと思うから・・・この際 糞味噌だ!

 

                    

 

村の渡しの船頭さんは、今年60のお爺さん・・>は昔の話です。今日はえらい話に発展してしまいました。何故って、元気のない中年がやたら目に付くようになったからです。これが日本の元気のなさを現しておりますね。何もしないで悔やんでも牡丹餅は空から降ってきません。

意識的にドーパミンを前頭葉に送り込みましょう。やり方は不明??ですが。   それならこれ飲んで! 再度紹介!・・ これは冗談ですが(^-^)

 そのような訳で、本日は<ウタ・フリスの自閉症入門>はお休めです。

 次回からね。ごめんなさい! 

 

 

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