南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-41

2013年01月26日 | 生命科学

 

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -41

 

 お知らせ 

貝の蒐集整理のため、次回は2/16と致します!」

5人射殺容疑で15歳逮捕 米西部、家族に発砲か

 

 またしても、アメリカ・ニューメキシコ州・アルバカーキの住宅内で、15歳の少年による家族の殺害という惨劇が起こされてしまいました。

先回のブログで

銃支持派が導く被害妄想な未来

 When Gun Nuts Write Gun Laws

悪人は善良な人が持つ銃を、非合法かつ暴力的に奪い取る。だから法律で銃の所持・購入を規制しても無駄だ

と書いた矢先の事でした。MRAの言うように、学校の教員が拳銃を所持して武装しても、何の意味もなさない事が現実の事件で証明されました。MRAはこの事件にはどのように対処すべきと言うのでしょうか。まさか<両親は銃で武装すべき>言うのでしょうか?

オバマ大統領の銃規制法案に、強力に反対表明するグループの精神状態を知りたいですね。コネチカット州の銃乱射事件から、たったのひと月しか経って居りません。遺体にはそれぞれ複数回撃たれた跡があった。現場の住宅には数丁の銃が残されており、うち一つは殺傷能力が高い半自動小銃だとしている。先回と全く状況は似ております。

ハイビスカス

 

  

  

  「サヴァンの謎  

* 橙色は「ウタ・フリスの自閉症入門」の文章です

先回から<サヴァン>について書いてきました。 一般的には<サヴァン症候群>と呼ばれますが、ウタ・フリスの自閉症入門では<サヴァン能力>とされております。つまり、自閉症の中の特異的な能力である事を示しております。単独にサヴァン症候群という医学上のカテゴリーはないという考え方です。

長崎大学の医学講座も紹介しましたが、ここでもサヴァン症候群なる医学用語は出てきません。上記と同じ考え方です。微妙な事ですが、このあたりを理解してください。

             キム・ピーク

                        ダスティー・ホフマン

キム・ピーク(Kim Peek・1958~2009)はいろいろな情報媒体で取り扱われ、サヴァン症候群・サヴァン能力の代表的な存在でした。惜しくも2009年に心臓発作のため死去されました。

先回も記述しましたが、「知的障害のある人は、自閉症であろうとなかろうと、通常寿命は短い」の通り、心臓疾患の自覚症状を他人に、告知できないと言うことが悲劇に繋がったのでしょうか。

自閉症でサヴァン能力を持つ人として有名な方達としては

1- アロンゾ・クレモンズ(Alonzo Clemons) アメリカの粘土造形家

   アロンゾ・クレモンズ(Alonzo Clemons) ↓

 

 

写真(二次元画像)を見ただけで、立体の馬を粘土で指先だけで作り上げてしまう。ところが人間像は不得手だとか? 言語も僅かしか話せないという知的障害を持つ。(いずれ詳しく紹介します

2- マット・サヴェッジ(Matt Savage) アメリカの自閉症ジャズマン 

以前にもこのブログで紹介しましたが、ジャズの専門家が21世紀の代表的ピアニストになると予言しています。ピアノ演奏や音楽の教育を受けずに、自分で短時間で独学でマスター。正に驚異的な子どもですが、学校での生活は自閉症患者の特徴が出て、自宅学習状態とか。(いずれ詳しく紹介します

   マット・サヴェッジ(Matt Savage)  ↓

                   

この他何人も有名な方は居られます。ここで、<サヴァン>について纏めてみましょう。

A-「知的障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、優れた能力を発揮する者の症状」をサヴァン症候群>とか<サバン能力>と呼ぶ。

B-<脳の器質因にその原因を求める説>、<自閉症障害のある者が持つ、得意な認知をその原因に求める説>がある。

男女比では男子が各段に多い。男性ホルモンの一つ(ステロイド系)・テストステロン(testosterone)の影響を原因とする説もあります。このホルモンの影響で男性型優位の脳が形成されるとか。

特異な能力

1- カレンダー計算(特定の日の曜日を言える)。簡単な計算すら出来ないのに、過去の任意の日の曜日や天候を記憶している。不思議な事に交通事故で頭部を傷害してから、この能力を得た者も有る(後天的サヴァン

2- 映像記憶 航空機から下界を眺めた(40分程度)だけで、キャンバスに正確なスケッチを細部わたって、描く事ができる。逆に、航空写真なら描けるが、風景だと出来ないなど。個人差が有る。

3- 書籍、電話帳、円周率、周期律表を暗唱出来る。素数を言う能力。

4- 並外れた計算能力(実数Nの50乗など)・・

               ルディガー・ガム(Rüdiger Gamm)(独)                   

 試験者がPCを傍に置いて検証。実数NのP乗の計算を、瞬く間にこなしてしまう。答えは正解!試験者も驚くばかり。何故答えられるかは本人も解らない。数字が勝手に頭に浮かんでくるという。MRIなどで計測してみると、常人とは違った箇所の脳の箇所が使われているのがわかるという。

* ある専門家は彼は上記のケースの能力を合わせ持っているが、ある特定のアルゴリズムに縛られているサヴァンではなく、自分でルールを変えて問題を解決する能力を持つので、サヴァンではないとしている。

83x83=6889 83x83x83=571787 83x83x83x83x=47458321・・83x・・p

5- 動物の写真を見るだけで、粘土で動物の立体を作り上げることが出来る。

 

 それでは<サヴァン能力>の持つとされている、代表的な人物「故・キム ピーク」の脳のMRIの写真を見ながら、彼の解剖学的にどのような脳を持たれていたか、検証してみましょう。

                    大脳(右側面図

                                 小脳

 人間の大脳を右側面から見た図です。一番下に「小脳」が見えます。下の図は大脳の各部位の名称と機能です。

 

左側が正面 

                                               右側が後頭部

下の図は脳梁を表しています。左右の大脳半球をつなぐ交連繊維の太い束で、左右の大脳皮質の間で情報をやり取りする経路となっています。

                 大脳側面図           大脳正面図      

                                       ↑                 ↑

 赤い部分が大脳の中心部に位置する、 を示している

                    大脳と脳梁(白い部分)

                              ↓

 

            脳梁

 正常な大脳であれば、下の図の上のように脳梁が存在するのが、キム・ピークの場合にはそれが存在しません。脳梁、前交連、後交連がMRIには写っておりません。

                       正常な脳   

                        キム・ピークの脳 ↑

 MRIの検査の結果分かったことは、1-脳梁の欠損 2-小脳の縮小が見られたということです。小脳の片方が通常より縮小していることから、歩き方がギコチナイという傾向が見られます。

問題は脳梁が欠損したことにより、驚異的なサヴァン能力を何故獲得することになったのかということですね。(通常脳梁が欠損した場合は正常でない場合が多いそうですが、無症状の場合もあるとのこと)

次回は「神経発達障害としての自閉症の脳」etc について、ウタ・フリスの研究結果を学び、上記の疑問を少しづつ解いてみましょう。

 

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茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-40

2013年01月19日 | 生命科学

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -40

 

 

もっと銃を!

全米の学校に武装警官配置を訴えるNRAのラピエール副会長と、抗議する活動家

News Week」に掲載された記事。日本はおろか文明国では考えられない事がアメリカの地で起こっている。

銃支持派が導く被害妄想な未来 When Gun Nuts Write Gun Laws

悪人は善良な人が持つ銃を、非合法かつ暴力的に奪い取る。だから法律で銃の所持・購入を規制しても無駄だ」・・・とラピエールは論じる。

銃による殺人の大半は、衝動的な犯行だ。オーストラリアでは、銃規制の強化で銃犯罪が大幅に減ったことが分かっている。コロンビアの首都ボゴタでは、一般人の銃所有を禁じた結果、銃による死亡者が58%も減ったという。手元に銃がなければ死者は減る。明白な事実だ」・・News Week

 文明化社会のアメリカの中にも、このような被害妄想に陥ったような組織の幹部が存在し、且つ彼らがロビーストとして、議員達を操っているのも事実です。これではイタチゴッコで、何時果てるともない銃撃事件が展開されるでしょう。

この幹部が本心から述べているかどうかは、筆者には分かりませんが、もしそうだとしたら精神疾患を疑いますね。彼の子供の時代に何か恐ろしい経験をしているのでしょうか。アメリカよりも広大な面積を有し、同程度の人口を抱えるロシアでこのような事件は余り発生していないと記憶しています。

長い時代の中でアメリカ自身が国として成長する中で育んで来た負のジレンマなのでしょうか。国の持つこころの中の病根なのでしょう。まだまだ、南北戦争の意識がアメリカ人の心の中に、くすぶり続けて居るのでしょうか。

 

  

  「自閉症の子どもが大人になるとき  

* 橙色は「ウタ・フリスの自閉症入門」の文章です

 

 サヴァン症候群

先回から<サヴァン症候群>についても、記述し始めました。

サヴァン症候群にしてもアスペルガー症候群にしても、HPなどの情報の中にはその特異的な才能の部分だけを取り出して、賛美しているかのようなものも沢山見受けられます。しかし、それはある一部分を取り出して見ているだけで、全体像を見ると精神的疾患の状態がはっきりと実感できるのではないでしょうか。この部分を勘違いをしてはいけないと考えます。

先回は<レインマン>を取り上げました。一般的な情報(HPも含む)では、レインマンは<サヴァン症候群>を取り扱った映画であると言う前提で記事を書いております。しかし、「ウタ・フリスの自閉症入門」では、文章の中では<サヴァン症候群>という記述(単語)はありません。「サヴァン能力」としています。

 

 

 長崎大学医学部精神神経科学教室で開催されている、シネマサイキアトリーの中で<レインマン>が取り上げられていますが、不思議な事に<サバン症候群>という用語が出てきません。ここではただ<自閉症>、<発達障害>という医学用語が出てくるだけです。

* シネマサイキアトリー   長崎大学医学部精神神経科学教室で開催されているもので、教育を中心とした教室運営が目標である当教室では、精神疾患への偏見を是正することを目的として、「シネマサイキアトリー」を開講しています。ここでは、精神障害をテーマとして映画を鑑賞したあと、症状を検討しながら討議しています。こうした手法も用い、精神疾患への理解を深めていきます。

 関連する事ですが、<アスペルガー症候群>なる医学用語も、世界保健機関・アメリカ・日本などにおける公的な文書では、自閉症とは区別して取り扱われ、アメリカ精神医学界の診断基準(DSM-4-TR)では、アスペルガー障害と呼んでおります。

前にも記述しましたが、日本国内でも政府と医学会では、用語の取り扱いに微妙な違いがあり、混乱をしてしまいそうです。いずれ、統一されるでしょうが、このような事柄を読者の方も心得て置かれたほうが良いと思います。 

                  ダスティン・ホフマン

  

それでは今回は上記の 長崎大学医学部精神神経科学教室の講義を見てみましょう。

* 以下は長崎大学医学部精神神経科学教室シネマサイキアトリーを典拠としております。   

 A・ 映画の内容

米西海岸のロサンゼルスで車のディーラーをしているチャーリー・ハビット(トム・クルーズ)は事業がうまくいっていません。そんな中、絶縁状態にあった父親が亡くなります。借金に追われる彼にとって、父親の遺産は願ってもないことです。しかし、贈られたのは一台の車とバラの木だけ。遺産の300万ドルは長年、病院で暮らしている兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)へ。
 チャーリーは遺産目当てで知的障害の兄を米北東部シンシナティの病院から連れ出し、車でロサンゼルスに向かいます。チャーリーは当初、自閉症をただの知恵遅れと思っていましたが
、彼と行動を共にするうちに、それとは全く異なることを知ることになります

以上が大まかなストーリーです。最後は兄弟愛、人間愛が醸成されてきて、最後はレイモンドは病院に戻って行くという、ハッピーエンドストーリーで終わります。

 

 

B・ 発達障害について

自閉症は・・・ 1・ 相互対人関係の質的異常 2・ コミュニケーションの質的異常 ・幅が狭く反復的・常同的である行動・興味・活動のパターン―の三つの領域の障害でまとめられた発達障害の総称です。

症状には幾つかの特徴があり・・・ 1・ 他者との情緒的接触の欠如 2・物事を常に同じようにしようとする強い欲求 3・ 言葉がない、あったとしてもおうむ返しや他者には通じない独特な言葉を作るなどコミュニケーションに役立たない言葉の使い方 4・ カレンダー計算などの特殊な領域での優秀な能カ―などです

以上については、既に<ウタ・フリスの自閉症入門>で、記述してきましたとおりです。

 

 

チャーリーは何度もレイモンドに話し掛けますが、レイモンドはそれに答えず、まるでチャーリーがそこにいないかのように振る舞ったり、ある番組のせりふを意味もなく繰り返したりして、コミュニケーションが成り立ちません。レイモンドは独自の生活リズムや行動様式を持ち、それが狂うと奇声を上げ、パニックを起こします。
 独特な知覚(身体的接触・音・光など)の過敏さも持ち、体に触られることを極端に嫌がったり、警報機の音や救急車のサイレンなどの音に混乱を起こすこともあります。車で移動中、レイモンドは流れる風景でなく、橋や電柱で変化する光や影に注目している様子が分かります

レイモンドの行動を纏めておりますが、自閉症の特徴を良く示しております。

以前ご紹介したアメリカの女性科学者・テンプル グランディ博士も、かなり長い間自分の身体に接触される事を大変嫌がり、自ら器械を設計して、それを使って訓練して矯正したことを語っています。面白い事に牛の牛舎にそれを使用すると、牛達に無意味な刺激から解放させる効果があることを実証しております。
この辺りは興味のある現象ですね。

 

 

次に、<特異な才能発揮>について、論じています。

 「映画の中でレイモンドは特異な才能を発揮します。人類の歴史の中で、彼のような才能の持ち主が科学・芸術の分野で大発見・発明をしていることに気付かされます。時として情報が創造性に邪魔なもの、雑音になってしまうことがあります。他人の心を読み過ぎることは、物事の本質を遠ざけるのかもしれません」

上記の例の・テンプル グランディ博士はアメリカの畜産業界の2/3の施設の設計に携わり、講演や著作活動で大活躍をしているそうです。しかし、それでも尚相手の感情を読み取る事が苦手だそうです。良い面を充分に伸ばし、弱点を自ら率直に認識し、世界に貢献しているということですね。

最後に、医学部の方はこのように結んでおります。

自閉症を取り扱った映画は幾つかありますが、この映画には演出的にも自閉症としてのうそがないような気がします、それが作品の芸術性を一層高めていると思います

長崎大学医学部では<サヴァン症候群>という特別な疾患として扱うのではなく、自閉症の特徴的な部分・・特異な才能発揮・・として、扱っているようです。<サヴァン能力>ということでしょうか。

 

 

 では、次回は主人公レイモンド役の実在した人物、<キム・ピーク>について、さらに解剖学的な所見も見ながら、考えて見ましょう。

 

 


茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-39

2013年01月12日 | 生命科学

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -39

 

 

 

 

 昨年の12月の中旬にアメリカのコネチカット州のニュータウンで起こった痛ましい銃乱射事件は、その後余り新しいニュースも日本には入ってきませんので、もう遠い過去の話題になって、日本の市民の記憶にも残っていないのではないでしょうか。

でも、本当に痛ましい事件でした。アメリカからの情報では アダム・ランザは自閉症気味であり、多動性障害ADHD)と診断されており、様々な専門機関にたらいまわしにされて薬物療法を受けていたとのことです。

                   アダム・ランザ

 2012年7月に発生した、アメリカ・コロラド州のオーロラの映画館で起きた銃乱射事件の犯人(ジェームズ・ホルムズ)は70人もの死傷者を出しました。この容疑者も精神障害を抱えていました。 

                      ジェームズ・ホルムズ

 

そして、有ろう事か、両事件の父親がどちらも世界の銀行業界を震撼させたLIBOR(ロンドン銀行間取引事件)というスキャンダルに関して証言をすることになっていたのです。こんな偶然は有り得ませんでしょうから、この事件はどうも政治経済の問題が裏面にあるらしく、単なる個人の一般家庭の引き起こした銃乱射事件ではなさそうです。

そのような訳で、このブログの範囲を超えておりますので、この手の問題には触れないこととしましょう。あくまでも医学的範疇に留めたいと思います。いずれにしても、事件の裏には思いがけない事が潜んでおりますので、皆さんも注意しましょうね。

 

 

このコロラド州の事件の容疑者(24歳)も、コネチカット州の容疑者(20歳)も非常に似たようなところが見られます。簡単にジェームズ・ホルムズについて書いてみましょう。

ホームズ容疑者は、カリフォルニア州南部の都市サンディエゴで生まれ育った。高校時代は学業優秀で、同市のウェストビュー高校を特待生で卒業したらしいが、卒業式には参加していないという。どうやら当時から周囲とうまく馴染めない孤独な性格を持っていたようだ

高校卒業後、ホームズはカリフォルニア州リバーサイド大学で神経科学を専攻し、2010年に最優等で同学部の学士号を取得。そのまま学業に専念するべく、コロラド大学大学院の博士課程へと進んだ。事件があったコロラド州オーロラ市には2011年の秋に移り住んでいる

             コロラド大学

順調に科学者への道を辿っているように思われたが、今年6月に入りホームズは突然、大学を自首退学する手続きを始めた。その理由は明らかではないが、すでにこの頃ホームズの頭には、大量殺人の計画が立てられていたようだ

ホームズは、2ヶ月前にオーロラ市内の銃器販売店で最初の拳銃を購入し、それから数週間で、犯行に使用したショットガンやアサルトライフル(AR-15)を複数の店舗から入手した。警察によると、ホームズには犯罪歴がなかったため(過去に1度の交通違反のみ)、銃器購入のための許可が簡単に下りたのだという。

 

さらに、犯行の際に着用した防弾ベストとガスマスク、6000発以上の弾丸などをインターネットから購入していた 

ホームズは今どきの若者としては珍しく、FacebookやTwitterといったソーシャルネットワークを利用していた形成がない。そんな彼が登録していた数少ないソーシャルアカウントの1つが、出会い系サイト「Adult Friend Finder」だ

ニュース・ソース:「ABC News」、「Washington Post

以上がジェームズ・ホルムズの事件前の生活状況でした。アダム・ランザ容疑者とかなり類似点は見られます。いずれも発達障害者で自閉症の症状はありますね。知能は二人ともかなり高いのも共通です。

自己の中に埋没して、周りと交渉したくない性格を持っている。「Adult Friend Finder」は単なる年頃のありえる行動ですから、特に異常では有りませんでしょうね。警察は、ホームズが数ヶ月前から大量の武器や銃弾を収集していたとし、事件は計画的犯行だったとみているそうです。

アダム・ランザ容疑者は片親(母親)でした。この点は違いますが、二人とも犯罪歴も無い、一見まじめで大人しそうな感じの青年であったようですが、どの辺りから突然変わってきたのでしょうか。何故、大量殺人を夢想するようになったのでしょうか。

二人とも天才だとか、大学を首席で卒業しているようですから、アスペルガー症候群的な部分は有ったと思います。

実際にアダム・レンザもジェームズ・ホルムズも事件前まではどちらも銃に使い慣れいませんでした。たとえ、米軍の多くのエキスパートですら、あのような銃撃はできません。それでは彼等はどこであのような銃撃の訓練をしたのでしょうか。あのように正確な銃撃を行ったのには何らかの策略があったのではないでしょうか。

彼等は精神病患者と診断され、当局による薬物投与やマインドコントロールにより、このような残酷な銃乱射事件を起こしてしまったのではないでしょうか。2つの事件の手順やシナリオがあまりにも良く似ています

 

ニュース・ソース:「ABC News」、「Washington Post

 

正確なことは解りませんので、上記の記事の評価は出来ませんが、マインドコントロールと言うような犯罪行為があったかもしれません。そうなれば彼らは犠牲者になってしまいます。

  

  

  「自閉症の子どもが大人になるとき 

* 橙色は「ウタ・フリスの自閉症入門」の文章です

 このブログの過去ブログ-36の<ウタ・フリスの自閉症入門>でも取り上げましたが、これから詳細にサバン・アスペルガー症候群について学んでみましょう。

人間の脳は子どもでも大人でも可塑性という驚くべき能力があり、一時的な障害が発生しても適切な治療や訓練をする事によって、驚くべき回復をして来ることもあります。子供でも初めの内は少々遅れが見られても、時の経過によって追い付いてくる場合もあります。

しかしたいてい、問題のある子どもは問題のある大人になります。子ども時代に見つかった発達の遅れは、多くの場合一生続く知的障害になるのです

ここからウタ・フリスは「サバン症候群」と「アスペルガー症候群」の疾患のある、著名な人を例として挙げ、紹介をしております。

 A サヴァン症候群

1- 映画<レインマン>の主人公はキム・ピーク(Kim Peek 1951~2005) 

2- アメリカの著術家であるテンプル・グランディン(Temple Grandin)

3- 画家・ステファン・ウイルトシャー

 B アスペルガー症候群

1- マーク・ハッドン作<夜中に犬に起こった奇妙な事件」 

 

 

 「サバン症候群」と「アスペルガー症候群」については、何度も何度もこのブログに出てきましたので、障害の名称は馴染みになったと思いますが、資料を良く読んで見ますと、医学的な見地からも少し違った考えもあり、また、法律によっても少し見解に医学とはずれがあるようで、なかなか難解複雑なものです。

まずは、「ウタ・フリス」の見解を先にご紹介して、それから微妙に異なる学説、見解を紹介して行きたいと思います。

               A サヴァン症候群

サヴァン症候群の例として、<レインマン>を取り上げております。かなり有名な映画でしたので、皆さんもご覧になったことと思います。HPの映画でも簡単に視聴で出来ますので、DVDがない方は観てください。

キム・ピーク(Kim Peek 1951~2005)

<「レインマンは自閉症を代表する存在です。しかしASDのすべての人が驚異的な才能を備えた変わり者だが憎めない人物である、と言うわけではありません。実際は全然違います。つきあうのがとても難しい人や、さらなる問題を抱えている人は多いのです。このことははっきり述べておかなければいけませんが、ASDの人の中で本当に驚くべき才能をもっているのは、たったの10%にすぎません・・・・たとえ驚異的とはいえないまでも、並外れた注目的才能をもっている多くの人がいる、ということも指摘しておく必要があります

* ASD・・自閉症スペクトラム障害

 

 

 ダフティン・ホフマン演ずるレインマンの主人公の行動をすべて、サヴァン症候群と認識する事は間違いの元になります。 また、ステレオタイプ的に超能力をもったスーパースター的に認識するのも間違いですね。

映画は所詮映画なのです。この映画のストーリーをそのまま「サヴァン症候群」にあてはめるべきではないと思います。ウタ・フリスはそのことを上の文書で指摘しています。

後述になりますが、ウタ・フリスは「サバンの謎」として、サヴァンについて記述しています。

サヴァンの才能は、言葉を話さない、重い知的障害を持つ人にさえ開花する事があります。この用語はイディオ・サヴァン(idiotos savants)という「愚かな賢者」を意味する言葉から来ており、この言葉から連想されるのは、本来この才能を示す人は、知的能力が大変低く、おそらくとても異常な脳を持っているのだろうということです。後になってこの「サヴァン」という用語は、知的能力はどうであれ、たぐいまれな才能を持つ人に対して使われるようになりました。この才能は自然に獲得され、偶然しか見つからない事が多いのです

 

 

 以上のことから、映画のキャスティングなどの技術で、ある部分がクローズアップされる事が多いので、ステレオタイプ的にこのサヴァンを判断しやすい危険性が有ります。レインマンの主人公のキムピークの実像がすべてこの映画に現れているわけでは有りません。この点は注意が必要です。

WIKIの文章の中に・・<狭義におけるサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかないと思われる>と言う記述もあるのです。50~60億人の全世界の人口比から考えると、サヴァン症候群の疾患者は稀有な存在としてみるべきですね。

 

 

筋萎縮性側索硬化症-amyotrophic lateral sclerosis、通称ALS)は1年間に人口10万人当たり1~2人程度が発症するとされております。これとデータ比較してみてください。ALSはかなり稀な疾患とされては居りますが・・・。

次回からは<サヴァン症候群>と<アスペルガー症候群>について、できるだけ他の資料も使って詳細に考えてみたいと思います。なかなか一筋縄ではいかないですよ!。    

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茜ちゃんの生命科学(細胞生物学&脳科学)入門-38

2013年01月04日 | 生命科学

 

茜ちゃんの生命科学入門

       細胞生物学脳科学 -38

 

 

 

 

新年明けましておめでとうございます

 

 

集団で避難する子供たちコネチカット州のニュータウン

 

 

 「米国のコネチカット州のニュータウンの小学校内で皆さんもご存知の惨劇が起きてしまいました。子供20人(小学一年生-男8・女12)、大人(女性職員)6人が死亡」という痛ましい事件が起きてしまいました。先回は余り詳しい情報がわからなかったのですが、時間が経つにつれていろいろの情報が、日本にも飛び込んできました。

 

 

英国のBBCの情報から、書き抜いてみましょう。

1- 容疑者はアダム・ランザ(Adam Lanza)(20才)。警察は同日、主要な武器は対人狙撃に用いられる軍事用の「ブッシュマスター0.223ライフル(Bushmaster .223 rifle)」だったと発表

2-アダム・ランザは事件のあったコネティカット州ニュータウンに母親と暮らしていた。事件のあったサンディ・フック小学校からはおよそ8キロ。いくつかの報道は、アダム自身子供のころにこの学校に通っていた。

3-アダムはニュータウン高校に進んだが、友人は作らなかった。ABCニュースの報道によると、母親が学校の方針を気に入らず、息子を退学させて自宅で教えていたという

4-アダムは知性にすぐれた少年だったが、内向的で神経質だった、というのが同級生たちに共通する記憶だ。ある元クラスメイトがNYTに語ったところによると、「アダムが誰かと一緒にいるところは一度も見たことがないです。誰と仲がよかったといったこともまったく、思いつきません

 

 

 5-元クラスメイトは、「自分が知っている中でもこんなに頭のいい人はいないんじゃないかというくらいに頭がよかった。天才だったのではないか」と語る。

 6-スクールバスの運転手をしていた女性は、ランザ兄弟のことは覚えているという。「子供はいろいろありますが、あの兄弟に関しては一度も『困ったな、騒ぎになるな』と思ったことはありません」とハートフォード・クーリエ紙に語っている。

 7-アダムのおばのマーシャ・ランザは、AP通信に対し、アダムの両親はしっかりした人たちで、息子に必要ならば専門家に相談することはためらわなかっただろうと語っている。(※ つまり、精神科には相談していないということ? それでライアンは弟について「アスペルガー」だとか「自閉症」だとか言ってるの? ううむ……家族が問題含みなのか

8-両親は3年以上別居したのち、2009年に離婚。父親のピーターは同じ州内のスタムフォードに転居し、3年後に再婚。家族がそれまで暮らしてきた家は母親のナンシーが引き続き居住していたが、そこでナンシーは息子に殺害された。ナンシーは、教師としての勤務を続けていた

 9-アダムの兄で24歳のライアンは、コネティカット州のクイニピアック大学を卒業し、ニュージャージー州のホーボーケンに引っ越している。ライアンは大手会計事務所に勤めている。弟とは2010年以来連絡を取っていないと話している、と米メディアは報じている。

 

              

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BBCのコメントが大分長くなりましたが、文章から浮かび上がって来る容疑者の人物像が垣間見えてきますね。上の文章の赤字の文章に注目してください。

 先日来、学んできた<自閉症>の疾患患者の子供の特質に当てはめると、

A・ 「自閉症」の疾患がある。 B・ 「アスペルガー症候群」の疾患がある。C・他の精神的疾患の兆候がある。 というように考えられます。容疑者の兄が、<弟は自閉症とアスペルガー症候群である>と語ったという別の情報もあります。

同年年齢の子供と付き合う事ができない><知性的にたいへん優れていた><内向的で神経質でいつも孤独がち>など、教科書通りの疾患が有ります。アスペルガー症候群か、サバン症候群か、広汎性発達障害かは、専門家でなければ、正確な判断は難しいでしょう。

 

 

*1 ただ、母親と容疑者と間に精神的な葛藤を起こすような問題があったようです。しかし、それだけで実の母親を殺害するでしょうか

*2 また、かって通学していた自宅から8kmの距離にある小学校に、わざわざライフルなどを携えて子供たちを何故殺しに向かったのか

*3 生徒や教員に銃弾を100発程度も撃つという、残虐な行為が何故出来たのだろうか。それほどの憎しみが容疑者に当時有ったのか。

此処から先は専門家の領域ですから、筆者は余り書きたくは無いのですが、自閉症とアスペルガー程度でこんな残虐な殺人が出来るかどうか・・・とても疑問に思います。 上記の疾患の他にCPTSD(複雑性PTSD の疑いも有るのではないかと感じます。

此処から先は筆者の推論ですから、その点はご理解ください。また、併せて読者の方もお考えください。次回は新たな情報を加味して、CPTSDについて書きたいと思います。 

                             

                「変化する自閉症の姿 

* 橙色は「ウタ・フリスの自閉症入門」の文章です

自閉症小史

自閉症と言う精神的疾患は昔から現実の世界には存在したのですが、自閉症と言う名称は100年前には存在しなかったそうです。この精神的疾患の名称を付けたのはレオ・カナーLeo Kanner)とハンス・アスペルガー(Hans Asperger でした。

 

  • ジョンンズ・ホプキンス大学の児童精神科医であるレオ・カーナーが「早期幼児自閉症」として1943年に報告した。カナーは、「聡明な容貌・常同行動・高い記憶力・機械操作の愛好」などを特徴とする一群の幼児に対し、統合失調症(精神分裂病)の一症状を表す用語である「自閉」という言葉を用い、「自閉症」(オーティズム)と名づけたのである。カナーの報告した子供たちは、現在の低機能自閉症に当たるとされる。なお、カナーは自閉症の研究で自説に反する新事実が発見されると、自説の誤りを認識し訂正していった。翌年の1944年、ウイーン大学の小児科医ハンス・アスペルガーが、カナーの報告よりも一見軽度ではあるが、共通点がある一群の子供たちのことを報告した(両者に交 流はない)。当時ヨーロッパは大戦中であり、オーストリアは敗戦国側であったため、この報告は戦勝国側では1980年代まで脚光を浴びることはなかった。アスペルガーの報告した子供たちは、現在の高機能自閉症に当たるとされる。・・・Wikiより

     自閉症・・・「低機能自閉症・高機能自閉症

                      レオ・カーナー 

                     

アメリカ合衆国で初めて児童精神科医を名乗った医師であり、彼が初めて執筆した『児童精神医学』(Child Psychiatry,1935年)は、英語の教科書としては、子どもの精神医学上の問題に初めて焦点を当てたものであった。1943年に発表され、多大な影響を及ぼした論文「情動的交流の自閉的障害」("Autistic Disturbances of Affective Contact")は、ハンスアスペルガーの著作と並んで、現代の自閉症研究の基礎となっている。・・Wiki

                    ハンス・アスペルガー

                  

ハンス・アスペルガーは先般来から何度も出てくる精神的疾患・アスペルガー症候群の定義を最初に著しました。しかし、「アスペルガー症候群」という術語を初めて用いた人物は、ローナー・ウインでした。論文「アスペルガー症候群-臨床報告」が1981年に発表されました。この時に1943年にカナーが発表した従来の自閉症モデル(低機能自閉症)に異議を申し立てた。これが「高機能自閉症」です。

皮肉なことに、ハンス・アスペルガー自身も子供の頃、彼の名に因んだまさにその状態の特徴を現していた。彼は人と距離を置いた孤独な子供で、友人を作ることが困難だったと述べている・・・Wiki抄訳

* アスペルガー症候群については、この後詳細に書いてみましょう。

1964年・・・ベルナード・リムランド・・・自閉症に関する著書が発行。

1971年・・・「自閉症と小児統合失調症誌」 → 「自閉症と発達障害」

1990年・・・アスペルガー症候群(社会的障害があると同時に、難解な興味を持つ、とても知的な人

偉大な先駆者たちの足元で

<ウタ・フリス>は著書の中で学問の先駆者として、「マイケル・ラター、ローナ・ウイング、ビート・ハームリン、二-ル・オコーナー」の3名を挙げております。その中で、

                   ローナ・ウイング

ローナー・ウイン・・Lorna Wing

自閉症の娘を持つ母として、彼女は自閉症に精通していました。・・・障害を持つ子どもの全住民調査から、ウイングは3つの決定的な障害があることに気が付きました。

自閉症の中核症状

1・ 社会性の障害・・・・ 対人関係の障害・・・孤立型/受動型/奇異型

2・ コミュニケーションの障害・・・・言語機能の発達障害

3・ イマジネーションの障害 ・・・・こだわり行動と興味の偏り、固執性

これらは自閉症スペクトラムの上の全てに適用できます

じょうきの3つの要素を『ウィングの3つ組』と呼ばれております。

以上のことから彼女は、発達障害の中の「自閉症スペクトラム」の研究に携わりました。多数の著書、研究論文を書いている。Asperger's Syndrome: a Clinical Accountアスペルガー症候群・1981)は、先に紹介したハンス・アスペルガーの研究成果を広く普及させるきっかけとなった論文であり、またアスペルガー症候群という用語を初めて導入した先駆的なもので精神医学界に大きな影響を与えました。

 

最後の今までの纏めとして、厚生労働省・「発達障害者支援法」による、発達障害をもう一度掲げて見ます。

                                          * サバン症候群                                                                                 ↑           

                       ・・1-自閉症  

                   ・ A- 広汎性発達障害・・・・

発達障害・・・               ・・2-アスペルガー症候群

                                    ・・3-その他の広汎性発達障害 

          ・ B- 注意欠陥多動性障害

         ・  C- 学習障害

  

サヴァン症候群savant syndrome)とは、知的障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、優れた能力を発揮する者の症状を指します。狭義におけるサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかいないとされております。

アスペルガー症候群サバン症候群については次回にご紹介します。

 

 

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