南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

奄美ちゃんのつれづれ草 -003

2012年04月27日 | 日記

奄美ちゃんのつれづれ                                       
                                                            
               -003

 

 

 

* 下記の 「野の花/薔薇」の写真は<花咲かおまさ>さんの著作権が付いております。

毎日、日替わりのように晴れたり曇ったりの日が続いております。 強い北風が吹くと雨、急に湿度が上がり翌日は雨になってしまいます。雨の降り方は半端ではないので、何時もヒヤヒヤ。県道などの補修があちこちで急ピッチで行われています。本格的な梅雨が来る前に、工事が終わってくれれば良いのですが。

大島海峡 加計呂麻島(手前2列)・奄美大島




 さて、先回から「記憶」という身近な割りに、何とも厄介なそして、そのメカニズムがよくわかっていないことに付いて、語り始めました。

最初は「ルパート・シェルドルイク」をご紹介をしました。記憶というものは人により個人差が有り、生まれつきなものと思われている方も多いと思います。若い時はなんともなくとも、中年以降になると段々記憶力が悪くなるなど言われる方も出てきます。

 よく<頭が良い、頭が悪い>と言う言葉は、日常よく使われる言葉です。でも、よく考えてみると、頭が良い頭が悪いってどういうことなんでしょうか?

                  asutirube 



 記憶力の良い方を<頭が良い>という表現で人の能力を評価する事に使われることもあります。 結構一般的ではないでしょうか。一度聞いたら、一度見たら決して忘れない。普通の方を遥かに凌駕する記憶力をもたれる人は、皆さんが学校時代に回りに何人も見て来た事と思います。生まれつきの方が多いようです。でも、その中にはサバン症候群と言う病名の精神疾患を持った人達が、僅かながら居ります。

 ・サバン症候群savant syndrome)・・

生まれつきコミニケーションに障害のある方で、非凡なほど素晴らしい記憶力の優れた人が居ります。一度見るだけで写真のように鮮明に記憶をしてしまう。本なども写真撮影のように記憶をし、かつ忘れない・・・

 医学界では、「サヴァン症候群」の能力は記憶力・数学・幾何学・物理学・パズルなどの能力がすぐれたものに限ると定義されている。芸術・音楽などは対象外とされる。ある方は、ヘリコプターの上から町並みを見て、それから部屋の中のキャンバスに今視た通りに、手書きで実際と寸分違わない町並みを描くことが出来る・・・そのような方も実在します。

                      anemone


 皆さんが良く知っていらっしゃる、女性バイオリニストの千住 真理子さんも生まながらに素晴らしい記憶力の持ち主で、スコアー(楽譜)は一度見ただけで覚えてしまい、バイオリンの演奏は自分の頭の中に思い描いたスコアーを見ながら行うそうです。普通の人では考えられない能力です。(だからといって、彼女はサバン症候群ではありませんので、お間違いのないように!)

さて、常人にない素晴らしい記憶力を持っていても、障害のある方も居られるので、記憶力が全て頭が良いという評価には直結しませんね。

でも、そんな能力は皆さんも欲しいですね。そうしたら、試験の前の日に「一夜漬け」もOKね。 楽でしょうね。 試験の最中、頭の中の教科書を開きながら、答えを探し解答する。でも、数学は、物理などの数理学はチトそうはいかない!

                     anafarisu

 

 創造する、問題の解析などは記憶力とはまた違った能力。 倫理観、信仰などというより抽象的なものは、記憶力とはまた違った能力。でも、素晴らしい記憶力が有った方が、よりその能力の補強になることは間違い有りません。

計算能力、思考能力、その他の様々な人並みはずれた能力を持っている人は、世の中に数多く居りますが、その中には、日常生活も正常には行かない方も存在します。我々が「頭の良い人」と何の気なしに言っているこの言葉はなかなかの難物です。今回は「記憶」がメインテーマなので、この件についてはこれで終わりましょう。

             喫茶店      Tea time    喫茶店

 「お爺ちゃん、ノーベル物理学賞受賞者 南部 陽一郎に会う!」

 

                                
 南部 陽一郎 シカゴ大学教授(大阪市大名誉教授)は2008年、小林 誠、

益川 敏英氏らとノーベル物理学賞を共同受賞しました。その方に以前、お爺ち

ゃんが本人と2m以内の距離で、彼の講演会を聴いていたことが有るのです。

 

益川 敏英氏        小林 誠氏   

 

 講演会は南部さんが時々奥様が関西の方なので、一緒に日本へ毎年帰ってこられるのに併せて、京都の郊外の研究所の小さなホールで模様されました。

お爺ちゃんは先回のブログでご紹介した<超弦理論>にとても強い感心があったので、勇んで講演会に駆けつけました。研究所の小さな50人くらい入れるくらいのホールだったそうです。後ろの席には大学の教授クラスの方々が座っており、どういう訳か南部さんの傍はがら空きだったそうです。それで、前から2番目の列の中央に座り、講演会が始まるのを待っておりました。

                  burumonaria

 南部さんを始めて見た感じは、好々爺のような柔らかい感じの雰囲気を持つ、学者タイプの方の様に見受けたそうです。 講演の内容は「日本の物理学発達史」でした。お爺ちゃんの待ち望んでいた<超弦理論>の話は最後の方で、2~3分有ったそうです。お爺ちゃんは先生に質問をしようとしたのですが、なにしろ、周りはそうそうとした学者さんばかりなので、結局、躊躇して止めましたそうです。

その後、数年してから<ノーベル物理学賞>を3人で同時受賞しました。その時、お爺ちゃんは我が事のように嬉しかったと言います。あの時、「無理して質問しておけば良かった」・・・・「後悔、先にたたず!」・・・・・チャンスは一回ね。

南部さんの著書でも手元に有ったら、サインして貰ってたのに・・・・・あ~残念ん!

 南部さんは<超弦理論>の第1期の方で、数々の素晴らしい理論を打ち出され、今回、同時受賞された2人の方の大先輩に当たる方でも有りました。

                  南部 陽一郎 氏

経歴

日本生まれ。 現在アメリカ国籍取得。 第2次大戦中は日本陸軍でレーダーを研究。 その後、アメリカのプリンストン高等研究所(アインシュタイン・湯川 秀樹・・・)、シカゴ大学教授。1970年「南部ー後藤のひも理論」を研究。1984年「超ひも理論」を発表し、2008年「自発的対称性の破れ」により、ノーベル賞受賞しました。

現在、「超弦理論」は世界中の大学、日本でも国立、私大を問わず何処でも研究されているようです。素人には全く見当も付かない高等難解な理論ですが、日本からまた将来この理論で<ノーベル物理学賞>が受賞されれば良いですね。

      日本の若い方々、是非、がんばってね!!

さて、今回はこれでお終い! 次回は現代の大脳生理学で、記憶に付いてどのように考えられているかを、「東京都神経科学総合研究所」の公開資料と、ニコラス・ウエイドの<心や意識は脳のどこにあるのか>を紐解きながら、書いてみたいと思います。

                奄美ちゃんの加計呂麻日記

 ピエール・ド・ロンサール Pierre de Ronsard

 

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