あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

ジブリ大博覧会。

2016-09-30 23:50:00 | 旅行

 明日で早くも10月。
 なんか今月はいつも以上にあっという間だったような気がします。
 もう随分と前の事になるのですが、今回はお出掛け記事をUPさせて頂きたいと思います。



 体調悪化のため泣く泣く断念した『ぐりとぐら展』。
 その代わりにといってはなんですが、行ってきました!
 それは『ジブリ大博覧会』!!

 感想はというと・・・。

 行って良かった!!(><)

 スタジオジブリのこれまでの作品の歴史や、完成に至るまでの過程が余すところなく紹介されているのもさることながら・・・

あちこちにジブリワールドが!!!

 ジブリ作品に出てきたあのキャラが、あの道具が、リアルに目の前に!!
 もう興奮するやら感動するやら、至福のひとときでした。



 そんなわけで、簡単にですが体験レポートをば。

 去る9月9日。
 東京の六本木ヒルズへといざ出発。
 『ぐりとぐら展』をドタキャンしてしまった穴埋めも兼ねて、今回は母も一緒です。

 ディズニーや東京タワーには行った事があるものの、六本木ヒルズに行くのは初めてな栗うさぎ。
 母はアテにならないため(←失礼)、事前にしっかり予習。
 新幹線&電車の時刻表、周辺情報、六本木ヒルズの見取り図、飲食店のチェック・・・。
 よし。完璧。

 まあ、若干東京メトロの乗り換えに戸惑ったものの、なんとか母をエスコートしつつ予定通りに着くことが出来ました。(←これまでややこしそうという理由で地下鉄を利用してこなかったヤツ)
 ちなみに、台風が立て続けに日本を襲っているここ最近。
 そんな中、私達が行った日の天候はどうだったかというと・・・。

 


 お天気の神様愛してる!!


 見事な快晴。
 本当にタイミングが良かったとしか言えません。

 日比谷線六本木駅からエスカレーターで上がった先に佇むは、目的地である六本木ヒルズ。

 

 うお。実際に見るとやはりデカい。

 博覧会はこのビルの外周にある「ミュージアムコーン」というところから入るのですが、最初真っ直ぐにこの「森タワー」へと入ってしまった田舎親子。
 入ってみると、なにやらオフィスな雰囲気。
 ここは違う・・・!と告げる栗うさぎの直感。
 母にそう言うも、「それなら、そこで聞けば?」と指差したのは入り口に設けられている受付。
 いやダメだって!聞いたら赤っ恥かくだけだって!!(汗)
 そこで、事前に用意しておいた六本木ヒルズの見取り図を取り出し、それを見せながら母を説得し、外へと連れ出しました。
 うん、備えあれば憂いなし。
 外に出て一分ほどですぐに展覧会の入り口である「ミュージアムコーン」を見付けることが出来ました。

 ただし。 
 

 最終日三日前とはいえ、平日だしそれほど混んでいないかな・・・と思っていたのですが。
 甘かった。

 待ち時間50分とのこと★

 一応前売り券を入手してはいたのですが、それでも待ち時間は当日券購入者と変わらないとのことで。
 私は別に構わなかったのですがね。行列はディズニーで慣れてますから。(←)
 ただね~。
 晴天が送ってくださる素晴らしい日差しが・・・ちと暑い。
 まさかこんな弊害があろうとは・・・。
 ですが、割とすぐに館内に入ることは出来ました。


 すこ~しずつ、すこ~しずつ前へ進んでいき、チケットを受付に渡して、ようやくエレベーターで会場である52階の東京シティビューへ。
 52階まで昇るのに1分足らず。
 近代のエレベーターは凄いですねえ・・・。耳がツーンとするけど(爆)。


 そして到着!

 

 お~!絶景かな絶景かな♪
 三年前に訪れた東京タワーも一望です。

 そしていざ観覧。
 まずは最新作『レッドタートル』に関する展示が。

 次に出迎えてくれたのは、カウンターで佇む特大のぬいぐるみトトロ!!
 わきゃーーー!!飛びつきたい!!(←←←)
 我慢しましたけどね。(血涙)

 トトロもさることながら、カウンター周りの小道具も凄く素敵。
 大きなドングリのオブジェやら木の実の入った小瓶やらが置いてあったり、壁掛け時計もセンスが良く、まさにトトロがお店を開いたらこんな感じといったインテリアでした。
 是非とも写真を撮りたかったのですが、残念ながら写真撮影禁止との掲示があり泣く泣く断念。
 入口近くという事もあるため、混雑を避けるためでしょうかね~。
 あ~~~残念。

 ちなみにその部屋の隅を覗くと、まっくろくろすけが。   
 こういう遊び心最高!


 惜しみつつもトトロに別れを告げ進んでいくと、歴代のジブリ作品のポスターや広告が壁一面に貼られている部屋に。
 うお~懐かしい・・・!
 特に懐かしさを覚えたのは、『となりのトトロ』の【このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。】というキャッチコピーでしたね。
 「あ~こういう宣伝文句だったっけな~」と一人頷いてました。
 ちなみに当時、私の周囲の子達はもっぱら「中トトロ」か「小トトロ」が可愛いと騒いでいましたが、そんな中私は「大トトロ」が一番好きでした。勿論それは今も変わらずです。


 他にも鈴木敏夫プロデューサーの仕事机の再現等も。
 「スタジオジブリ」というと宮崎駿監督や高畑勲監督が真っ先に思い浮かばれるでしょうが、鈴木敏夫プロデューサーこそが「スタジオジブリ」という制作会社を語るうえでなくてはならない人物なのですよね。
 宮崎駿監督や高畑勲監督が創りだしてくださった素晴らしい作品をここまで世に広めてくださったのが鈴木敏夫プロデューサーという。
 そのためこの大博覧会は、私にとっては両監督よりも鈴木敏夫プロデューサーの働きに焦点が置かれている催しに感じられました。

 宣伝だけではなく制作活動も行っておられる鈴木敏夫プロデューサー。
 そんな制作活動で私が一番印象に残っているのが、日清製粉のCMです。
 ええ。御存じの方は少ないかもしれませんが、あのCMの生みの親は鈴木敏夫プロデューサーなんですよね。
 そのキャラ『コニャラ』は、宮崎駿監督も一目見て「今までのキャラで一番良い」と太鼓判を押してくださったそうです。
 シリーズ化しているCMですが、私は特にこれが好きなんですよね~。


 日清製粉グループCM「コニャラの歌」矢野顕子 Akiko Yano   


 この最後のね、コニャラが子コニャラをそっと尻尾で抱いてくれているのがなんともあったかくて・・・。
 さりげない親の愛が感じられて、当時とても印象に残っていたんですよ。
 そのCM関連もちゃんと展示されていました。
 嬉しかったです。

 それと、ジブリの宣伝コピーには味のある手書き文字がよく用いられていますが、なんとその文字の多くは鈴木敏夫プロデューサー直筆のものとのこと!!
 記憶に新しいところでは、『風立ちぬ』のメインキャッチコピーであった【生きねば。】などがそうとのことで。
 鈴木敏夫プロデューサー・・・達筆ですねえ~~~(感心)。


 そこを抜けると少し開けたホールへ。
 そこはまさにジブリワールド☆
 天上を見上げればまっくろくろすけ達や飛行機の模型が。
 周りを見渡せばジブリ関連のグッズが整然と並べられている他、各ジブリ作品に出てきた小道具等が沢山・・・!!
 特に感動したのが『借りぐらしのアリエッティ』に出てきたドールハウス!!
 これがもう、映画から抜け出て来たかのように忠実に細かいところまで作り込まれていて、見事の一言!
 壁の肖像画もちゃんと描かれているは、シャンデリアといった照明にはきちんと電球が組み込まれているは、書斎の本棚も勿論きちんとしていて、まさにそのまま小人達がそこで生活できるクオリティでした。
 ええ、勿論作中でポイントとなるあの台所の部屋も完全に再現されていましたよ。
 『借りぐらしのアリエッティ』はジブリ作品の中で個人的にベスト3に入るくらい好きな作品なため、これには興奮させられました。


 他にもスタジオジブリのスタッフ方や、日々の活動に纏わる展示などを見て回った後・・・。
 遂に私の最大の目的がお目見え☆
 それは・・・


 


会いたかったぜ!!!ネコバス!!!

 

 いやもうホント、このネコバスに大人も乗れると知った瞬間に「行く」と即決したのでした。
 三鷹の森ジブリ美術館にもネコバスはいるのですが、子供限定なのが辛くて堪らなかったんですよ本当に。
 あのモフモフを堪能できるのが子供だけなんてズルいズルいズルい!!!と、何度思ったことか。

 もう叶うことは無いと思っていたその夢が、まさか叶う時がこようとは・・・!!(感涙)

 やはりかなり行列ができており、約10人ほどのグループ毎に分けられ約5分という制限時間つきでしたが、それでも充分。
 いざ、座るとぐにゃんと沈むあの柔らかさを堪能・・・!!!

 ・・・と思いきや。

 あれ?

 硬い。

 表面は確かにぬいぐるみ素材なのですが、その下にあるであろう土台がコンクリート?的な物でできており、全然沈み込みもしなければ柔らかくもない。
 明らかに三鷹の森ジブリ美術館のネコバスとは造りが違う。

 あ・・・。だから大人も乗れるってワケね・・・。

 と、一瞬凹みはしたものの、それでもネコバスに乗れたという事実に変わりなし!!
 年甲斐もなく大はしゃぎで母から写真を撮ってもらいました。
 お母さんありがとー。

 モフモフ感は物足りなかったものの、それでも全体のクオリティは大変高かったです。
 硬い造りになっていることを逆に楽しんで、後ろの尻尾に乗っている人もいました。

 


 特にナイスだったのが頭部にある行先の表示。

 

 ほんとナイス(笑)。



 そうこうして、いよいよ最後のエリアへ。

 



 そこはまさに“空”の空間でした。



  
   

 展望台である52階で行われていた意味が、ここで理解。
 この空間を演出するためだったのですね。外の風景と調和していて、それこそ現実に飛んでいるように見えました。

 特に圧巻だったのが中央の飛行船。

                      


 これはあれですよね?『天空の城ラピュタ』に出てきた飛行船ですよね!?
 しかもこの飛行船、上下にゆっくり動いていたのですが、それだけでなく上部のプロペラや下部のオール?もちゃんと動いていたんですよ!
 凄いな~!

 

 ちなみに、この飛行船の真下にはラピュタの街並みの模型がありました。              

 

 後で知った事ですが、この模型や飛行船は夜になるとライトアップされて、その様もまた見事だったとのこと。
 う~ん、それも見てみたかったですね~。


 こうしてみて、改めてジブリ作品は「海と大地と空」が象徴にあることを感じました。


 展示も見終わり、最後はショップへ。
 案の定激混みでしたが、それにも負けず定番のパンフレットを、そして大トトロのぬいぐるみを購入。
 ぬいぐるみ好きなんですよ。いい年こいて。
 それにほら、お土産がパンフレットだけっていうのもなんだし。(言い訳)
 ちなみに母は小物入れを購入していました。

 ショップの出入り口にもトトロが☆

 

 ここのトトロは展示会最初のトトロに比べて小さかったものの、写真撮影が可能でした。
 さすがに触る事は出来ませんでしたが。



 そういうわけで様々な余韻に浸りながら帰路に。
 できればシティビューに隣接されているカフェにてジブリ作品のイメージメニューを食べてみたかったのですが、新幹線の時間が少々心配だったので諦めました。
 『天空の城ラピュタ』のイメージメニューだった[目玉焼きトースト&肉団子のスープ]食べてみたかったな・・・。

 私としてはお昼ご飯は帰路の途中に、六本木駅内にあるお店で食べたいと思っていたのですが、どこのお店も混んでいたため、母がお弁当にしようと提案。
 少々残念ではあったものの、新幹線の時間にも余裕ができると考え了承。
 母は自分でパンや具材を選べるサンドイッチを。
 私は舞茸弁当を、ついでに夕飯用にとビビンバ弁当も購入しました。

 その後つつがなく東京駅へと戻り、余った時間でお土産探しに。
 『R.L』というお店でワッフルを。
 そのお店を選んだのは偶々目に留まっただけだったのですが、どうやらそのお店は最近テレビで紹介されたお店だったとのことで、結構賑わっていました。
 実際、美味しかったです。


 そうして余裕をもって新幹線を待ち、無事に地元に帰りました。





 というわけで、大きなトラブルもなくジブリ大博覧会を楽しむことが出来ました。
 改めてジブリの魅力を再確認でき、本当に行って良かったです。
 やっぱり迷ったらまず行動するのが一番ですね!

 最後までお付き合いして下さり、ありがとうございました!









 余談。

 博覧会自体は最高だったけど、食事面は残念だったな~・・・と思いながら帰りの新幹線の中でお弁当をパクリ。

 

 

うまっ。

 

 

 うん、満足。(単純)  

 


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『食戟のソーマ』第180~182話考察&予想

2016-09-15 23:55:00 | 食戟のソーマ

 母とのお出掛け記事の前に、まずはここ最近の『ソーマ』本編についての考察を纏めて述べておきたいと思います。
 本当はいつも通りの感想記事として書き上げたいのですが・・・
 如何せん第176話の内容に注げる情熱がちょっと・・・なものでして・・・。
 でもこのままじゃいけないですよね・・・うむむ。










 創真の前に助太刀として現れた人物。
 それは(元)十傑第八席:久我照紀。

 お~!これは興味深い人物が来てくれましたね!!
 何故なら久我は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!

 

 

 

 

!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 きた。

 

 

 

 

 きたきたきたきたぁーーーーー!!!!!

 

 

 

 

 

 待ってました!!


 

が繋がって、新たな視点が拡がるこの感覚!!!



 

 この脳細胞が一気に活性化するような感じ。
 このアハ体験。
 こういう閃きが味わえるからこそ、この作品にやみつきになってしまうんですよ・・・!!



 栗うさぎのテンションがこれほど上昇した閃き。それはかつて登場した「ある料理」を思い出したからでした。
 それは。
 初めて久我と創真が闘った月饗祭にて。
 創真が創り上げた―――
 『時限式麻婆カレー麺』!!

 この料理は日本生まれの「中華料理」である麻婆麺に、「カレー」が用いられていた品でした。
 そう。
 久我と葉山、お互いの得意分野が両方用いられていた品なんですよね。
 この料理に込められていたメッセージ性は多々ありますが、その一つが「中華とカレーに用いられるスパイスの相似性」。
 「カレー」を最も得意とする葉山とのリベンジ戦に、中華系香辛料の扱いに長けた久我が協力してくれるのはまさに適役としか言えません。

 

 

 

 

 なにより。

 

 

 

 

この『時限式麻婆カレー麺』は、
創真と恵の初めての共同制作によって
生まれた料理なんですよね。

 

 

 

 

 「特別に大切な人の存在の有無から、秋の選抜の勝敗が別れた創真と葉山。
 もし今回の対決にも「特別に大切な人もしくは「誰かのため」というテーマが暗に課せられるとするならば。
 この繋がりは大変重要な意味を成してくるのではないでしょうか。

 
 恵との相関性を彷彿とさせる要素は、『時限式麻婆カレー麺』だけではありません。
 前回(第181話)で創真は「熊鍋」を作っていましたよね。
 久我も絶賛する程の確かな手ごたえのあった品でしたが、この料理にも、これまで登場してきた料理要素が組み込まれています。
 一つ目は、久我の得意中の得意分野である「辣(赤唐辛子)」。
 そして。
 二つ目が、「鍋」という要素。
 「鍋」と聞いて私が思い出したのが・・・そうです。
 恵が秋の選抜予選で出したカレー料理である『アンコウのどぶ汁カレー』。

 自分の生まれた故郷を知ってもらいたいという思いでこの料理を創り上げた恵。
 そして今回創真は、「熊」という食材をもっと知りたいという思いから、熊の住む土地である山へ行ってみたいという意思を述べていました。
 その土地ならではの食材や空気を味わいたい、味わってもらいたいという思い。
 創真と恵のそれは、とてもよく似ているのですよね。



 とはいえ、今現在進行中の「遠月革命編(進級試験編)」はえりながメインの章なため、恵は表立ってくることは無いでしょう。
 あくまで今回は潜伏的な伏線に留まるものと考えています。

 そんな現在のメインヒロインとして扱われているえりなですが・・・
 ひょっとしたら、十傑第九席の対価として要求されるのは、えりながセントラルに入る(薊の元に戻る)ことになったりして☆
 創真自身も言っていましたが、創真は十傑第九席に相当する程の対価は持っていません。
 極星寮は創真の所有物ではありませんし、実家の『ゆきひら』も創真にとってはかけがえのない大切なものでも、セントラル側からしてみればしがない定食屋にすぎませんし。(それ以前に創真は絶対対価として差し出したりしないでしょうけども)
 ですが、えりなが対価になるならば。
 セントラルにとって、えりなは“鍵”になる重要な存在。
 そのえりなを「食戟」という絶対のルールによって確実に手に入れられるならば、充分対価として釣り合うものになるのではないでしょうか。
 まあ、これも創真は自発的には絶対に提案したりしないでしょうがね。
 だから、もしこの対価を提案する者がいたならば、葉山か久我、もしくはえりな自らになるかな、と。
 ・・・有力候補は葉山ですね。
 今の葉山は、本当に色々と大切なものを切り捨ててしまっている状態ですから。 



 そして今回、熊肉攻略へのヒントを見つけた創真。
 私個人の予想としては、多分・・・
 山ブドウ、もしくはサルナシ(コクワ)でしょうかね?
 どちらもクマの重要な食料源ですから。
 創真は結構料理に果物を用いてきますし、こういった山の恵みを上手に料理に取り入れてくれると思います。(^^)

 そういった諸々の要因から考えてみて、今回創真が創りだす料理は
 「カレー」
 「鍋」
 「大衆料理(創真だからこそ創れる品)」
 「熊の生態に関わる食材」
 これらファクターが用いられている品になると思います。
 それに「カレー鍋」ならば、私が以前予想した「スープカレー」とも言える品になるわけですし、ね。
 
 なんにせよ創真には、「引き算」ではなく「足し算(掛け算)」で生まれる美味しさで葉山に勝って欲しいです!!





 まあ、もしもこの予想が全く掠りもせず、大外れでも・・・

 全く後悔しません!!

 こうやってこれまでのストーリーで登場した様々な要素を理解・分解・再構築するというこの「深読み」自体が、私にとって最高の楽しさなので!!

 そんな「深読み」を続けた中で私が見つけ出したこの作品の魅力の一つが、料理一つ一つに込められている要素が登場人物達の背景や信条に大きく関わっているという事。
 これからも料理面からの視点も大切にしながら、この作品への考察を続けていくつもりです。
 

 


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書きたいことは多々あれども。

2016-09-10 19:40:00 | その他感想・考察

 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の件は、ただ驚くばかりです。
 なんというか、あまりにも突然で全然実感が湧かないというか・・・。
 まさか私がリアルタイムでジャンプを購読しているこの時にそれを迎えるとは思いもしませんでしたから・・・。
 そしてそんな驚きと動揺は、今現在ジャンプで連載している作家さん方もきっと同じでしょう。
 これからへの不安もあるのではないでしょうか。
 なにせ、これまでのジャンプの生きた歴史にして礎でしたもの・・・。

 ・・・ですが、他でもない秋元先生御自身がお決めになった事ですものね・・・。

 いるのが当たり前と思っていた存在がいなくなること。
 その喪失感はとても大きいに違いありませんが、それでも。
 私は、秋元先生のこの御判断を尊重したいと思います。





 それでは、先週から今週にかけてのジャンプ作品の感想を幾つか。

【ラブラッシュ!!】
 まずは先週の感想から。
 センターカラーだった前回ですが、連載二回目にして扉絵にヒロインの泣き顔を描いてくるというのはなかなか革新的に思えました。
 笑顔がとっても素敵なココロ。
 でも、レイジへの恋は涙が出る程真剣。
 でも涙を零してはいるものの、その表情は決して悲観的なものではなくて。
  そんなココロの本気さや強さが窺える、良い扉絵だったと思います。

 そして、ココロからそれほどに想われているレイジはというと・・・。
 よくやったぁあああ!!
 面と向かってよくぞ!よくぞ!!
 こういう類のラブコメでは、とにかくイラつくぐらいすれ違いと勘違いが延々と繰り広げられるものですが、その負の連鎖を断ち切るとは天晴れ!!!

 そしてシズクも大変可愛いですね!
 でもその可愛い反応以上に私が好感を抱いたのが、レイジをちゃんと守ってくれていたこと。
 宇宙にまで連れさられそうになったレイジを助けようと木に登っていたところなど、レイジを大切に思う気持ちが随所で垣間見れて、とても良い子だというのが実感できました。(^^)

 でもやっぱり私はココロ贔屓。
 ココロ良い子すぎるでしょおぉおおお!!!
 本当に、ココロってその気にさえなれば、その能力でレイジの心を手に入れることなんて簡単に出来るんですよ!?
 それなのにしないなんて!!レイジ自身の気持ちを尊重するどころか助けてくれるなんて!!うわあああああん!!(><。)
 決めた。
 シズクは本当に可愛くて、本当に良い子だけど。
 それでも。
 栗うさぎはココロを応援します!!!(宣誓)

 ココロが用いていた「冷却の矢」というのも、とても優しい力ですよね。
 相手を“嫌い”にさせるのではなく、あくまで“恋の熱を冷ます”という力なのですから。
 その矢の力によって亜人種の女の子達はレイジへの執着が消沈していましたが、それはつまりその気持ちは所詮その程度だったという事です。
 だってね。
 本当の恋ならば、熱が冷めようが相手への想いは決して変わらないものですよ?
 つまり、レイジの特殊遺伝子に惹き付けられる女の子のほとんどは本質的な恋愛感情を抱いていないということ。
 例えるならば、アイドルに騒ぐファンのような気持ちしか抱いていないということです。


 そんな中、早速今週現れたのはサキュバスのエリス。
 うん、この子もまた良いキャラしてます(笑)。
 どうやらエリスは「事情持ち」のよう。
 これから登場してくる亜人種ヒロイン達はきっと、レイジの特殊遺伝子に単純に惹かれているだけではなく、それぞれの事情や理由を持っているのでしょうね。

 そして恋愛バトルの決着の指標として掲げられたのがキ・・・・・・・・・・・スですか。(ごめんなさいストレートに言えません/照)
 これは分かりやすいですね。
 亜人種達にとって、キ・・・・・・・・・・スというものは、契約のような、誓約のようなものなのでしょう。
 実際、悪魔は契約に厳格というのは有名な話ですし、人間の世界でも結婚式の時は神様の前でキ・・・・・・・・・・スをして二人の愛を誓うわけですし。
 それを考えると、ラブコメのゴールの意味でもこの設定は分かりやすくて良いと思います。
 亜人種がそれだけキ・・・・・・・・・・・スを重要視しているということは、逆に考えれば、レイジがシズクであれココロであれ誰かと両想いとなった上でキ・・・・・・・・・・・スをすれば他の亜人種達は二人の仲を認めざるを得なくなるというわけですしね☆

 それにしてもまあ、本当にココロの健気さには涙が出そう。
 諸々の事情を知っていながら強引に既成事実を作ろうとせず。
 あまつさえ、時間をかけてお互い親しくなっていきたいと思ってくれているこの正攻法さ・・・!!この優しさ・・・!!
 今日日いないよこんなに恋に真っ直ぐで誠実で純粋な子!!!

 あ~ホントこの作品は登場キャラが全て高い好感を持てるというかなり稀有な作品だと思います。
 是非とも人気が出てほしいですね。



【鬼滅の刃】
 善逸のように株の変動が激しいキャラも珍しい。
 
取り敢えず今回のベスト善逸は、禰豆子に花を差し出していたところ。
 いと可愛い。

 可愛いというか、ほっこりさせられたのは藤のお婆ちゃまも。(^^)
 どうか末永くお元気で。
 できればまた会いたいな・・・。

 そしてやっぱりこの作品はシリアスとギャグの配合が見事。
 鬼殺隊員が森に引き戻されたシーンには私も善逸と同じ表情になってしまいましたが・・・

 伊之助:「腹が減るぜ!!」
      ↓
 栗うさぎ:(???)
      ↓
 善逸:「腕が鳴る だろ・・・」
      ↓
 栗うさぎ:ブハッ

 やばいな~。キャラの魅力と共に作品自体も順当に面白さが上昇していっていますよね、この作品。
 そしてジャンルは違えども、強烈な個性キャラを纏められるのはやっぱり天然主人公なんだな~とつくづく。(某赤髪料理人を思い浮かべながら)





 『ソーマ』本編の感想だけでなく、アニメ感想の方も滞っていて申し訳ない限りです。
 実は昨日、母とお出掛けしてきたこともありまして。
 行先はというと・・・



 ここ。

 

 その詳細は近日UP予定!
   


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『食戟のソーマ 弐の皿』第八&九話 ちょこっと感想

2016-09-03 09:40:00 | アニメ感想

 『ひとりでできるもん!』の初代まいちゃんの突然の訃報に、ただ驚くばかり。
 まさにその世代だった私。
 毎日毎日とても楽しみに、クッキングとの料理や、おじゃまとやじゃまとのゲーム世界でのクイズバトルをテレビ越しに見ていたものです。
 あまりにも早すぎる・・・。
 当時の私に、料理の面白さや知識を教えてくれて本当にありがとうございました。
 ご冥福を心よりお祈りいたします・・・。



 良くない報せは続くもので、えりなの声優を務める種田理沙さんが病気療養のため活動休止に。
 謀らずも、えりながメインとなっている単行本第20巻の発売とほぼ同じタイミングで公表されたというのがなんとも残念というか・・・。
 治療に専念し、元気になって戻ってきてくださることを祈るのみです。
 どうかお大事に・・・。





 ・・・さて、切り替えてアニメの感想へと入りましょう・・・。



 【『食戟のソーマ 弐ノ皿』第八話 ちょこっと感想】

 いや~!今回も作画・演出・脚本と全てに渡って大変高クオリティでした!!
 カットされたところは多々あれども、アニメオリジナルの改変部分が原作に負けず劣らず良質だったため、残念感が全く無かったのがひたすら見事。
 原作第93話ラストから第97話中盤までの展開を、今回は始めから終わりまで大変綺麗な展開に纏めてくださっていました。
 特に目立っていた改変部分はやはり榊のお着替えでしょうかね(苦笑)。
 基本的に私はお色気描写には (-“-) という顔になる人間なのですが(つまりドン引き)、これは割と抵抗なく受け止められました。
 生活を共にする寮仲間ならではのシーンですものね。

 ですが私が一番気に入ったシーンは、やっぱり創真と郁魅とのやり取り!(^^)
 創真をないがしろにしている遠スポの記事を不満げに見ている郁魅や、高湿型冷蔵庫の貸し借りについてなど、非常にキャラの心理や料理関連の細やかな部分にまで手が行き届いていました!!
 特に高湿型冷蔵庫のくだりは「へ?極星寮にそんな専門的な設備あったの???」と思った直後に郁魅への感謝の運びになっていたことで、とても素直に納得できる形に。
 これは大変上手な補正でした。
 ここの郁魅も可愛かったしね。(^^)
 まあ、あのめっちゃ思わせぶりなキラキラシーンには大笑いしてしまいましたが(しかも創真にボイスエフェクトを掛けてくださっているというこの芸の細かさ)
 ドンマイ郁ちゃん。頑張れ郁ちゃん。

 榊や郁魅と、それぞれ活躍していましたが、恵もちゃんと存在感を放っていましたね。
 やっぱり髪をおろした恵はとっても可愛いな~。(^^)
 原作では恵が髪をおろしている時は大抵寝間着姿なのですが、普段着でお披露目というのがまた嬉しいところ♪
 創真は鉢巻きの装着によって「変身」感が描かれていますが、恵は三つ編みを解くかどうかで「変身」が表現されていますよね。



 ところで。
 これは本編感想で述べそこなっていたことなのですが、今回の葉山と黒木場それぞれの取材陣への対応は、そのまま彼らの対人関係そのものと言えるんですよね。
 公の会見の場では優等生的態度で対応しつつも、誰も入らせない空間に閉じ籠って試作する葉山。
 一応取材は許可するものの態度は投げやりで、しかもバーサクモードに入ると超攻撃的に取材陣を閉め出す黒木場。
 これらの彼らの対応は、形は違えども、人とも他者に対して閉鎖的であるということを意味しています。
 そんな彼らと比較してみると、創真の他者に対する対応は大変親切なことが分かります。
 VS美作戦で、早津田みつるからの取材を許可した創真。
 スパイ疑惑がありつつも、自分の料理人人生が懸っているという大勝負という状況でも、早津田に丁寧に説明をしてくれていました。
 普通なら自分の事で精一杯の筈。それなのに。
 ドライでマイペースな一方で、面倒見が良く丁寧な対応も取ってくれる創真。
 それらは全て、彼の懐の広さが成せることなのでしょうね。
 

 そんなわけで全てに渡って大満足だった第八話。
 ですがやっぱり最大の目玉はあの核爆シーンと言えましょう。
 今改めて見て、思います。

後生ですから、そこ代わってくださいふみ緒さん。






 続けていってみましょう。

 【『食戟のソーマ 弐ノ皿』第九話 ちょこっと感想】

 ひたすらビックリ。

 前回に引き続き、これまた高クオリティ!!

 一体どうしたんですかアニメスタッフさん!?
 いや確かに第二期は全体的に渡って上質ですが、二週連続とはさすがに驚きを隠せません。ホントありがとうございます。

 今回は光を用いた演出が特徴になっていましたね。
 「天の道」から照らしだされる月光を始め、後光的な表現だったり粒子的表現だったりと、一口に「光」といっても様々な形の表現法が用いられていて何気に印象的でした。
 画面分割の手法もこれまた大変上手く用いられていて感心しきり。
 前回は個人的に大信用している高田耕一さんが担当してくださっていましたが、今回の絵コンテ&演出を担当なされていたのは櫻井親良さんという方とのこと。
 フム・・・。
 要チェックや☆

 個人的に特に昂ったのが仙左衛門の「構えよ!」からの一連の流れ。
 とりわけ空の満月がドン!ドン!!ドン!!!とクローズアップされていったあの表現はもう最高だったとしか・・・!!
 ・・・・・・・・・・演出がそれだけ最高だっただけに・・・直後のあの一枚画は残念というか・・・。いや原作が凄すぎるだけなんだけど・・・。比べてはいけないんだけど・・・。


 これはきっと附田先生も意図していることでしょう。
 今現在の本編がああいった展開を繰り広げている最中だけあって、今回の仙左衛門のあの言葉は大変響くものがありました。
 それが、葉山の料理の分析。
 「選別 択一 故の洗練―――」
 これは今現在創真達が対立している薊の考えそのもの。
 葉山の料理スタイルは、まさにこの薊政権の方針と一致しているものなんですよね。
 この要素も、私の予想を裏付けてくれた一因だったのでした。


 そんな中、アニメの感想の中に「葉山の前菜・黒木場のメイン・創真の〆の順で食べるとコース料理のようなバランスの良さ」といったコメントを見つけて目からウロコ☆
 確かに・・・!!!
 その観点には気付けませんでした!!
 こういう発見があるからこそ、様々な方の意見というものは大変勉強になるんですよね~。
 その意見から考えても、いかにこのトリオのバランスが良いかが窺えますね。(^^)
 個人的に、ここにタクミが加わればそれこそ完璧になるわけなんですけども。
 タクミが入るとしたら、担当はスープかな?
 スープは液体故に飲みやすい(口にしやすい)半面、品によってはメインにもなり得るボリュームもありますからね~。


 他にも

  • ふみ緒さんやアルディーニ兄弟もちゃんと来てくれていた。
  • 回想時の黒木場の「お嬢」発言に対してアリスが笑顔になる際、細やかなカットが入っていた。
  • 仙左衛門が創真の焚きこみご飯にも「おにやけ」をしてくれていた。
  • お代わりはしないものの、レオノーラの表情がちょっとすまなそうな表情になってくれていた。

 等々、今回も補足改正が大変丁寧で嬉しい限りでした。(^^)
 さて、いよいよ次回は長きに渡った秋の選抜編の終了、そして新章の開始となる筈。
 個人的には[イケメントリオ]のじゃれ合い(笑)を楽しみに、次回を待つことにします♪



 では最後にいっちょ吠えてみましょう。

 風来坊コスプレな創真も良かったですが・・・

刀工な創真似合いすぎー!!
格好良すぎー!!
アニメスタッフさん方グッジョーーーブ!!

 

 


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『食戟のソーマ』第175話感想

2016-09-01 23:40:00 | 食戟のソーマ

 今日も今日とて、栗うさぎはネットの海をプカプカ漂流。(←感想記事書けよ)

 そんな中、たまたま見つけた附田先生とアニメの監督であらせられる米たにヨシトモ監督の対談。

 当然閲覧。

 感想。

 

 

 

 

 

大・共・感。

 

 

 

 

 

 ほぼ全てに渡って共感しまくりでしたが、とりわけボルテージが振り切れたのが。

 附田先生の第1期第1話の「夕焼けのシーン」のコメント。

やっぱりーーーーーーーーーー!!?!!(><)


 私もあのシーンには大絶賛でしたもの!!
 “あの朝”が「始まり」であることは感じ取っていましたが、それを附田先生御自身から聞いたことによって、より一層あのシーンへの思い入れが深くなった感じですね。
 だからこそ。
 もし監督が仰られる「アニメのセオリー」に従った展開になっていたならば、私はその場でちゃぶ台を叩き割っていたことでしょう。(←←←)
 原作の第一話。
 これこそが『幸平創真』という主人公の原点であり、この『食戟のソーマ』という作品の始まりなのですから。
 
 「アニメの禁じ手」に敢えて挑んでくださった監督に心から感謝です。
 そしてこうも思いました。
 附田先生がこれほど第一話を大切に想ってくださっているならば・・・。
 第一話で創真が口にした「あの発言」の重さに、もう一度改めて焦点が当たる時が訪れるかもしれない・・・と。

 

 それともう一つボルテージが振り切れたのが。
 米たにヨシトモ監督の「創真はとにかく―――」のコメント。

やっぱりーーーーーーーーーー!!?!!(>-<)

 
 やはり監督もそう思われましたか。
 これまでの人生である程度の少年漫画を読んできた私も心から思いますもの。
 これほど絶妙な主人公に出会ったのは初めてだと。
 読者の立場から見れば創真のそんな絶妙さは大変魅力的なのですが、創る側の立場になったら創真のキャラクター性には大変苦労させられると私も思います。
 アニメ化されると知った際、私が一番危惧したのもこの点でしたから。
 ですから、続けて述べられた監督のお言葉にも納得。
 アニメ初期の頃の創真のキャラにブレが生じていたのはやはりそのせいでしたか。(特に第8話【発想と創造の協奏曲】はそのブレが目に付きました)

 そしてどうやら、附田先生は創真のあの面は「冷たさ」と捉えている模様。
 へ~・・・、附田先生の定義ではそうなんですか・・・。
 私からしてみれば、創真のそんな「冷たさ」はとても真面目な形で好きですけど。(^^)
 改めて実感します。
 本当に附田先生はよくぞこれほどの主人公を生み出し、そしてここまで育て上げてくださったものです。


 もはや全ての面に渡って語りたいところですが、ここはぐっと堪えることにします。
 でないと辞書並みの文章量になりそうなので(爆)。
 あ、でもでも、あと二点だけ。
 アニメ感想記事ではこれまで敢えて述べませんでしたが、アニメは本っ当に!非っ常~に!料理の描写に力を注いでくださっていると常々感心しています。
 毎回毎回料理の絵が単独アップで映し出される度に、アニメスタッフさんのこだわりを感じていますから。
 特に第三話【『玉』の世代】でその気合いがお茶菓子にまで行き渡っていたのには脱帽ものでしたよ。

 そして附田先生のアニメ主題歌への愛(笑)。
 やはりウルトラタワーさんの『希望の唄』のサビには附田先生も唸らされたようですね。
 私も聞いた瞬間、「!!」と刮目させられましたから。
 なるほど、やはりあの歌詞は『ソーマ』のテーマに関わる言葉でしたか。
 これで改めて確信できました。
 やはり四宮の店でのスタジエール研修は重要な意味がありましたね。
 
創真の髪型の変化もきっとそれを表していたのでしょう。
 これは尚更、アニメでどう描かれるか注目です♪

 そしてやはりその意味でも、第二期のEDは最高としか言えません。


 いやはや、こんな対談が行われていたとは全然知りませんでした。
 対談内容から、アニメ第二期が始まる前に設けられていたようですね。
 かなり遅くはなったものの、この対談記事を見つけることができて本当に良かったです。
 お陰でこの『食戟のソーマ』に対する考えをより一層深めることが出来ました。

 もしまだご覧になっていない方がおられましたら、[附田祐斗×米たにヨシトモ 対談]と検索すればヒットすると思いますので宜しければ是非ご覧ください。
 超お勧めの充実した内容ですよ!!(><)





 さてさて、それでは本編感想へといってみましょう。



 週刊少年ジャンプ2016年33号掲載
 掲載順第6位
 第175話 【遠月列車は行く】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、今回もセンターカラー。
 そして前回の続き画でもあります。
 そんな今回は、えりなと新戸、そして司と茜ヶ久保ももがピックアップとなりました。
 新戸や司は予想の範疇でしたが、茜ヶ久保ももが選ばれたのはちょっと意外でしたね。
 今現在の進級試験編に関わる事は既に確定済みではありますが、何か大きな働きを務めることになるのでしょうか?

 ・・・(前回のセンターカラーと繋げてみた)・・・

 こうして見ると、茜ヶ久保ももは創真達と同じ背景ラインに描かれていますね。
 ということはひょっとして!?





 食材のハンデを乗り越え、見事合格を掴み取った創真班。
 彼らだけでなく他の[玉の世代]達も無事合格できた模様。
 そして、この様子だと北条や貞塚もやはり薊政権反対派でいてくれているみたいですね。(^^)
 彼女達の活躍は一体何処で描かれるのでしょうか。

 無事合格出来て、安堵する吉野。
 その傍らで談笑している創真と恵にほっこり。(仲良しー)
 ですがえりなは依然として厳しい態度のまま。
 [勝って兜の緒を締めよ]と、吉野を叱責します。
 その事もあり、一同は改めて気を引き締め次の試験へ臨むことに。



 ちなみに次の試験の会場へは電車での移動とのこと。
 鉄道まで所有していた遠月学園。
 ・・・この調子だと飛行機や大型船を所有していてもおかしくない。

 して、その電車はというと・・・
 豪華寝台列車。
 豪華寝台列車は今人気ですものね。
 私も移動手段は車や飛行機よりも電車の方が好きな人間なので、いつか乗ってみたいという夢があります。
 いや~~~・・・、それにしてもバースペースだけでなくラウンジカーにエステルーム付きとは・・・・・・・・・・どんだけ豪華やねん。

 その豪華な待遇と試験という状況の板挟みに、久し振りに大阪弁が出る吉野。
 ここの吉野は間違いなく、取材時の附田先生の代弁に違いありません。(^^;;;A)

 そうして一部は補習授業を受けるハメになりながらも(不憫)、それぞれ休憩時間に。



 一次試験合格を喜ぶ吉野に厳しく当たっていたえりなでしたが、彼女は気付いていたのでした。
 学園側は反対派を振り落すべく、より試験内容を過酷にしていくに違いない事に。
 それを乗り切るべく、やれることは今やっておかねばと、休憩時間中も勉強会の準備に取り組むえりな。

 ですが、そんなえりなの部屋に次々と来訪者が。

 まずはイサミ。
 星空が綺麗だから息抜きがてら見てみるといい、と。

 次に榊。
 彼女は疲れが取れるからマッサージマシンを使ってみるといい、と。
 ちなみに榊は非常に肩こりするタイプだそうですが、その理由は次のコマにてしっかり描写されているという親切設計。
 ・・・・・・・・・・。
 男性読者はともかく、女性読者は果たしてどう思われたことでしょう?
 附田&佐伯先生はつくづくいい度胸してると思います。

 そして恵も玄米茶を持ってきてくれます。
 それにしても新戸はホント古風というか、時代錯誤な面があるというか。(^^;A)
 やっぱり新戸の趣味は時代劇観賞なんじゃなかろうか。



 遂には創真まで。
 創真は夜食にどうかと「鮭の皮揚げチップ」なるものを持ってきてくれましたが・・・。
 これはひょっとして、第一次試験で押し付けられたホッチャレなのでは!?
 あの時の言葉通り、本当に夜食用にと料理してくれていた創真。
 しかも、食用にまるで向かないと言われた素材でも、ちゃんと美味しく食べられるようにして。
 本当にキミって子は・・・。(^^)
 この有言実行の姿勢は、創真本人だけでなくこの作品そのものの誠実さでもありますよね。
 本当に良い料理人に、良い料理漫画に出会えたものです。

 そういえば何かを咥えている創真を見るのは久し振りですね。
 初期の頃はよくスルメを咥えてたものでしたが。
 なんか創真って乾きもの好きそう。


 何故皆、自分の所に来たのだろう?
 そんなえりなの疑問に、創真は恵から聞いていた言葉を伝えます。
 恵は気付いていたのでした。
 えりなの気の張り詰めを。
 差し入れてくれたお茶は、そんなえりなへの気遣いと感謝の印。
 そしてそれは、きっと皆も同じことを思ってのことだと。

 創真を通して皆の気持ちを知るえりな。
 それは、お茶と同じでとても“温かい”ものでした。

 その時。

車窓の風景が変わり、二人の目の前に広がる星空。


 わ~~~・・・。なんとも素敵なシーンですね~・・・。(⌒⌒)



 まあね。
 それでも創真さんは通常運転だけど。電車だけに。(\うまい/)
 ゴメン創真さん。創真至上主義者な私でも、さすがにその発想は共感出来ない。(^^;A)

 創真の自由すぎる発想に、思わず笑うえりな。
 そんな自分にえりなは気付きます。

 これまでは、顔を合わせることはもとより、思い出すだけで気分を害していた創真という存在。
 なのに。
 今は、一緒にいることが嫌ではないと感じていることに。

(^^)






 一方その頃、無様にも創真達を誰一人として落第させられなかった広井は、次の二次試験こそはと躍起になっていました。
 そんな時、偶々つけていたテレビの情報を目にし、次の策を思いつきます。
 ま~だ懲りないんかい、このババアは。

 まあ取り敢えずこれだけは言っておきましょうか。

 大変見苦しい出演ご苦労さんでした。もう出てくんなよ。

 

 


 



 基本的に創真&恵派な私。

 ですが、そんな私でも今回の創真とえりなのやり取りには笑顔になりました。(^^)
 本当に附田先生はこういった純然で健やかな男女の交流を描かれるのがお上手ですよね。
 素敵な雰囲気を心から楽しむことが出来ました。

 佐伯先生も勿論、今回のこのシーンに注力してくださったのがはっきり分かります。
 それとは別に、扉絵の方でも心憎い仕掛けをしてくださっていましたね。
 アニメ開始記念として、前回のセンターカラーと繋げると一枚の集合絵になっていた今回のセンターカラー。
 繋ぎ画になると、創真とえりなが笑顔で一緒にいるというイラストに。
 これまで創真と一緒に描かれる際は・・・というより、カラーイラストでは全く笑顔が無かったえりな。
 そんな彼女がようやく笑顔を、しかも創真達と一緒に描かれたという事に、一つの達成感のようなものさえ感じられました。(^^)

 堂々と今回のメインを張った創真とえりなの交流でしたが、その一方で、さり気なくも創真と恵の仲睦まじさもちゃんと描かれていました。
 仲良く談笑していたり。
 隣に並んで電車を見上げていたり。
 なにより。
 やっぱり創真って恵が関わると優しい眼をしてくれるよね。(⌒-⌒)
 こういったさり気ない描写の丁寧さが、この作品の総合的な満足度を底上げしてくれていると思います。




 えりなの疑問に、創真が温かく教えてくれる。
 このやり取りも板についてきましたね。

 第170話では「自由さ」を創真から気付かされたえりなでしたが、今回は「温かさ」を気付かされました。

 イサミと榊からは息抜き法を。
 そして恵や創真からはお茶や軽食を勧められたえりな。

 創真ってよく相手に食べ物を勧めてきますよね。現に今回も幽庵焼きや皮揚げチップをえりなに勧めてきましたし。
 そんな創真と同様に、恵もお茶を勧める姿が頻繁に見られます。
 この「飲食を相手に勧める」という行動は、相手へのコミュニケーションの一つであり、相手への労わり。
 思い当たりません?
 実家に帰郷した際、親や祖父母から色々な食べ物を勧められることを。それこそ食べきれないぐらい。
 それは時に有難迷惑かもしれませんが・・・。
 とても、とても温かいこと。
 私も・・・、お婆ちゃんから色々勧められましたっけ・・・。お茶や畑で採れた野菜やお菓子・・・。沢山のものを。
 だから・・・。
 お爺ちゃんやお婆ちゃんが食べ物を勧めてきた時は、せめてその気持ちだけでも受け取ってくださいね。
 それは、とても幸せなことなのですから。



 そして、個人的に凄く高評価だったのが
 創真と城一郎の親子関係について、えりながどう思っているのかが記されていたこと。
 幸平親子の事実をえりなが知った際、えりなが果たしてどう思うか。
 それはえりなが城一郎に憧れているという事が判明してからこれまで数年もの間ずっと気になっていた事でしたが、実際は「え?へ?それでいいの???」と、あまりにもあっさりと流されてしまっていましたよね。
 そんな拍子抜けな中、展開だけがどんどん進んでいってしまったわけですが、今回内心描写とはいえ、えりなの気持ちが分かったのは大変良かったです。
 ほんの一文だけでも。ワンカットだけでも。
 それだけでも、満足感や理解度は大違いですから。

 やはり心配していた通り、憧れの存在と最も嫌悪していた存在の関係性に、「聖域の侵害」的な感情を抱いていたえりな。
 ですが本来ならその「侵害感」が「完全拒絶」へと移行していたであろうところを、「薊の存在による混乱」によって免れたのでしょう。
 こういうのを[毒を以って毒を制する]というのかもしれませんね☆

 そして創真への感情の変化はそのままえりな自身の変化でもあるわけです。(^^)



 下からの敬いでもない、上からの圧しつけでもない、対等な立場から貰う思い遣り。
 そんな皆の気遣いと創真との談笑。
 何も気負わなくていい。そんな空間がえりなの「張り詰め」を和らげてくれました。
 これまで気付けなかったことに気付くこと。知らなかった事を知ること。
 一人で見上げていた「月の夜空」から、二人で見上げる「星の夜空」へと変わる世界。

 きっと、このひと時はえりなの大切な思い出の1ページになったことでしょう。(^^)










 ・・・思い出の1ページといえば・・・。

 今回はまさに附田先生の取材ありきといった内容に思えました。
 やはり電車が登場すると旅情的な雰囲気がぐっと深まりますね。
 「旅」というのはこれから先割と大事なキーワードになると思うので、今現在の章はその前座といえるかもしれません。

 


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