遂に始まりましたね!アニメ『食戟のソーマ』!!
漫画が原作の作品が、アニメという表現法によってどのようにアレンジされるのか。
私としては正直なところ期待半分不安半分だったのですが、これが期待以上に良い作品に仕上がっていました!!(>▽<)
絵の綺麗さが大変高く評価されている原作。
それだけに作画については特に心配していました。
例え綺麗だとしても、原作の雰囲気とかけ離れているようでは大問題ですし。
でもそれはいらぬ心配でした。
原作から抜け出たような綺麗で丁寧な作画に、一気に安心感が。
他にも声優さんやBGM、そして演出等、気になる要素は沢山ありましたが、そのいずれもが大変良かったです!
このアニメ感想では、原作との違いを主にピックアップして述べていきたいと思います。
第1話はほぼ原作に忠実な作りになっていましたが、幾つかアニメならではの変更点が加えられていましたね。
原作では冒頭のシーンでは創真の顔を見せず、その分次のページの扉絵で創真の存在感を大きく魅せていましたが、アニメではその手法は使えないため割と自然な流れで創真の顔を公開。
代わりに印象付けとして、創真に鉢巻きを。
これはこれで上手い演出だとは思いますが、私としてはその分地上げ屋との勝負のシーンは少しだけインパクトが弱くなってしまった感がありましたね~。
原作ではあそこで初めて鉢巻きを締めることで、幸平創真という料理人の“本番性”が強く描かれていたので。
いや不満と言うほどのものじゃないんですけどね?ちょっとだけ思ってしまったもので。
ミニ創真とミニ城一郎のやり取りはとっても可愛かったですv
和みますね~こういう描写v
そして「煮干の苺ジャム添え」をわざわざ出してくださるアニメスタッフの親切さがステキ。
お陰で食欲がマイナス100になりました★
お互いどっちが不味いかという点でも競っていたお二方。
視聴者からもかなりツッコまれてましたが(byニ●ニコチャンネル)、私的には「らしいな~」とほっこりでしたね。
この親子にとって、「不味い」は「美味しい」と等しい価値があるものですから。(^^)
にしてもミニ創真くん、その手の動きは・・・。
そしてOPへ。
こういう構成好きです。
曲は創真のイメージに沿ったものとなっており、とても満足。(^^)
一番上手い!!と感心したのが、創真の登場が包丁に映る表情から始まったこと。
単行本第一巻感想でも似たような事を述べましたが、この『食戟のソーマ』という作品は間接的な演出に非常に長けているんですよね。
そんな原作の良さをよく理解してくださっていることが伝わり、とっても嬉しかったです!!
創真の表情が物憂げなものだったことも個人的には凄く高評価!!
不敵で明朗な面が表立つ創真ですが、その内面性がここのシーンだけでも充分に示されてました。
ああ~~~アニメスタッフの方々、分かってくださってるな~~~。(T▽T)
でも次の瞬間、明朗な笑顔から不敵な笑みを流れるように魅せてくれた創真に大興奮。
うっわ格好良い!!!
タイトルの後、次々と登場していく極星寮の仲間達。
恵が手にしているのが包丁だったのはちょっと意外だったかも。
恵の雰囲気から、お玉や木べらあたりの方が妥当だったような気もしますが。
まあ第50話や小説版第3弾(榊編)から考えれば、これも妥当でしょうかね。
吉野が抱いてるのはウサギさん。
可愛いんだけど。
むっちゃ可愛いんだけど、いずれ・・・。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛。(←ウサギ大好き人間)
でもって原作を知らない方からしてみれば、伊武崎のチェーンソーには「!?」と思われたかと(爆)。
そして創真ちゃんの登場は反則だと思いました。
可愛い+健気は最強。
四宮を始めとする「上」の面々のシーンは、皆様揃って悪人描写(苦笑)。
ここも原作を知らない人から見れば、この人達が創真の敵かと思われるに違いないでしょうね。ホントは違うんだけどね。
で、ここで城一郎のカットが入るわけですが、ここがOP中で私が一番ツッコミを感じた部分でした。
そんな堂々と二つ名を明かして良いんでしょうか。まだこんなに早い時期に。しかも何で包丁に。(ひょっとして、単行本第一巻の中表紙の創真を意識しているのかな?)
初見の方からしてみれば、「???」だったと思うんですがね~。
あとは料理バトルものらしいハッタリ感があって、中々良いOPだったと思います♪
そうして本編が始まるわけですが、これが終始に渡ってハイクオリティ!!
もう満点でした!!
とりわけアニメならではの仕事振りを感じたのが、城一郎との電話での会話シーン。
原作では割とあっさりしたシーンなのですが、それを凄く綺麗に描写してくださってましたね。
良いなあこの雰囲気・・・。
特に見事だったのが、歩いて行く創真に段階的にカメラがアップになっていったこと。
城一郎との会話の流れが段階的に強調される形になっていて、大変上質な演出となっていました。
そして創真の美形っぷりにもんどりうったのは言うまでもない(核爆)。
そうして地上げ屋の嫌がらせシーンへ。
やー声が入ると尚更相手へのムカつき度が倍増しますね。
高笑いするあのアホ面にはマジでぶん殴ったろかと思いましたもの。
待ってましたのガチギレシーン。
3カメからのカットがいかにも少年漫画の主人公感を醸し出してくれてます。
料理描写がもう神過ぎる。
スピーディーだわ細かいわ丁寧だわで、素で感心してしまいました。
勢いと迫力に溢れる調理描写は原作の大きな肝の一つなので、このハイレベルな表現を目にした時点で確信。
これは素晴らしいアニメです!!!(Σd(><))
ただ単純に早いだけでなく、その緩急の付け方も非常に秀逸だったんですよね。
創真の視線の流れからの、じゃが芋を潰す動作への移行―――
BGMと動きがバッチリハマってて感激。
そしてアニメオリジナルであるタコ糸で縛るシーンを見た時、「必●仕事人だ・・・!!」と思ったのは私だけでは無いはず(爆)。
余談ですが、作り終えてハテナマークをとばしてる創真君がめっさ可愛かったv
でもね。
まさかリアクションまでパワーアップしてしまったとは思わなんだ★
原作も大概でしたが、超えちゃったヨ!!(滝汗)
普通、アニメ化となると視聴者の第一印象を考慮して原作の”アク”を弱めてくるものなのですが・・・。
原作でだいぶ耐性が付いたと思っていた私でさえ顔が引きつってしまいました。(^^;;;A)
凄いな~。原作もだけど、アニメも負けじと攻めてるな~~~。
うん、深夜放送で良かったと心から思う。
そうして見事地上げ屋を籠絡屈服させた翌朝。
私がリアルタイムで原作を読んだ時、一番印象に残ったシーンがやってきます。
はい、見事なずっこけっぷりでした(大苦笑)。
ですがここのシーンは、私が唯一創真が泣きそうと感じた部分でもあったんです。
それだけに、アニメのあの描写は珠玉の一言でした。
ひたすら真っ直ぐに向かっていた夢がいきなり挫かれてしまったことへの創真の憤りや戸惑い、それだけではない様々な思い。
それらが完璧に表情と声で表現されていました。
心から、感謝です。
そしてここでも、その構成力に感心させられることに。
創真が城一郎に編入を勧められるシーンに挿入する形で、遠月学園に赴く創真のシーンが。
こういう構成って、下手すれば視聴者が時間軸を混乱しかねないかなり難しい手法だと思うんですよ。
それを朝方という柔らかさと昼間という明確さという、色彩の違いで見事に区別化。
・・・凄い。
大満足のまま本編が終了。EDへ。
・・・きてれば・・・。
服を着てさえいれば良いEDだったのに!!!!!(滝涙)
・・・・・気を取り直して、エピローグへ。
ダメ出ししているえりなですが、原作から変更されて読切版のリアクションに。
まあ、確かにこっちの方が「お色気」と「インパクト」両方が表現できますものね。
個人的にもこっちの方が愉快ですし。(←)
というわけで、何だかんだでとても楽しめたアニメ第1話。
アニメならではの魅力である、コマとコマとの間の表情の変化や動きの流れ。それが申し分なく発揮されていて、アニメになってくれて良かった・・・と心から思える仕上がりでした。(^^)
それと至る所にアニメスタッフの原作への愛を感じ取れたのも、とっても嬉しかったです!!
OPや調理シーンに単行本第一巻の中表紙で描かれていた創真の決めポーズを用いてくれていたり、「とみたや」さんもちゃんと登場してくれていたり♪
アイキャッチやエンドカードもグッジョブでしたね。(イカのマスコット・・・/笑)
原作を知っている方から見ればまさにサービス要素でしたし、逆に原作を知らない人はこういった丁寧な描写から原作に興味を持ってもらえると思います。(^^)
あとは場の雰囲気がとてもよく表現できていましたね。
下町のどこか懐かしい空気、学校終わりの夕暮れの黄昏感や、朝方の“始まり”・・・。
風景描写だけでなく、ワンちゃんネコちゃんといった動物さん達もその雰囲気作りに貢献してくださっていて、いやはや見事な限りでしたよ。
そして改めて実感しました。
やっぱり創真は映える子ですね。カラーだととりわけ。
やはり赤髪&金眼というのは目を引きます。かなり。
黄色や茶、紫など、この作品のキャラクター達は暖色系の髪が多いですが、そんな中でも創真は原色。印象的な色合いですよね。
しかも創真は男性キャラのなかでもトップクラスで眼がパッチリしてる子だから、尚更その金眼が惹き立つんだよな~~。
ビバ主人公☆
そんな第1話が非常に素晴らしかった分これからの回にも期待がかかるわけですが、次の第2話は附田先生や担当編集の方も絶賛する程の、創真の役である松岡さんの名演技が披露される模様。
かなりぶっ飛んでいるそうですが・・・はて?そんなシーン原作にあったっけ?
とにもかくにも、楽しみにしておきましょう。
それと次回ではきっと冒頭に城一郎の「あの台詞」が出るでしょうが、こういう構成に持ってきたならえりなだけでなくぜひ恵も登場させてもらいたいですね!!創真と一瞬すれ違うだけでもいいので。(できればラストのエピローグあたりに登場してくれると、個人的には嬉しかったり)
原作ではえりな一人に照準が当たっていましたが、メインヒロインはもう一人いるということをアニメでは明確に示唆してもらいたいです。
春の始まりと共に放映開始となったアニメですが、果たして原作のどこまでを作製してくださるのでしょうか?
私の予想としては、多分「秋の選抜」開始直前となる、城一郎との料理勝負まで続いてくれるかと思います。
だからOPで堂々と城一郎の二つ名が出ていたのかな、と。
それに、あの話は原点回帰的な意味でも重要なエピソードでしたしね。(^^)
さて!!上々の滑り出しとなったアニメ『食戟のソーマ』!!
きっと今年は「春の嵐」が吹き荒れることでしょう!!!