いつもこのブログをご訪問くださりありがとうございます。
ほぼ毎回文章だけの(しかも滅法長いという)ブログだというのに、閲覧してくださることに日々感謝しております。
え~~~・・・。
本当に突然で申し訳ない限りなのですが、これから年末まで、このブログのメインである『食戟のソーマ』感想を大幅に縮小させて頂きたいと思います。
感想を書くのが重荷になったとかそういうのではありません。決して。
むしろ、こうやって感想を書く上で作品を深く読み込むことはとても楽しいです。脳みその良い運動にもなってますし(笑)。
ただ・・・。
諸事情により、年末までにどうしてもやり遂げたいことがあり・・・。
今まで通りの文章量の感想を毎週綴るとなると、どうしても多くの時間を費やすため、他のやりたいことに中々手が付けられないのです。
選抜決勝も迫った今、とても面白い展開の真っ最中なこともあり、この決断にはかなり迷いましたが思い切って決行することにしました。
といっても、文章量が激減するだけで、感想自体はこれまで通り毎週UPしていきます。
むしろ本誌発売からのタイムラグが減って、かえって結果オーライになるかも?(爆)
そういうわけで、誠に勝手ではあるのですが、どうかご了承ください。(m(_ _)m)
とりあえず、今回はいつも通りに。
それではいってみましょう~。
週刊少年ジャンプ2014年45号掲載。
掲載順第4位
第89話 【朝はまた来る】
見事美作を撃破し、決勝進出を決めた創真!!
これにて、創真の料理人をやめるという件と、それに伴う退学の件は文字通り破棄されることに。
決着が付く前に分かっていた事ではありましたが、やっぱりホッとしました。
ああ良かった。(^^)
創真の完勝に納得できない美作でしたが、ここでやはり創真は差し出します。
どんな文句も封じ込める自分の料理を(笑)。
口にする美作。
やっぱり彼も「ゆきひーランド」へごあんな~い(笑)。
角崎達はライド系のアトラクションを楽しんでいましたが、美作はコーヒーカップに恍惚。(やはり彼も女子高生スタイルに/(^^;A))
一緒に乗ってるソーマピエロなんて可愛いんだコンチクショウ!!(><)
夢の国の心地よさによって思い起こされる、幼き頃の思い―――
意外や意外。
昔は品の良いお坊ちゃんだった美作。
彼の根の真面目さや几帳面さはここらが由縁になっているのでしょうね。
昔から手先が器用で「模倣」に秀でていた美作。
ですが、父親からは「信念が無い」と否定され、挙句の果てに遠月学園に放り込まれてしまったという。
美作は、ただ、父親に認めてもらいたかっただけなのに。
ここの美作の境遇、少しだけ創真と似ていますね。
認めてもらいたい人物であった父親から、自身の意思とは関係無しに遠月学園に放り出されたところが。
もっとも、創真は元々父親との仲は良好でしたから、美作のように歪みはしませんでしたけど。
そうして、どんどんダークサイドへと堕ちていった美作。
勝者が正義。
それが全てである「食戟」という勝負を異常なまでに繰り返したのも、自分を否定した父親への反発と共に、勝つことで自分の才能を証明させようという思いがあったからなのでしょう。
相手の料理に「一歩」だけ手を加えるというやり方に固執していたのも、父親に勝ったそのやり方を正当化するためだったのですね。
やがてそんな暴れざまが叡山の目に留まり、彼の傘下に入ることになったのでしたか。
創真が勝利したことによって、美作はこれまで奪ってきた包丁を失うことに。
そして創真は、取り返した包丁は全て元の持ち主に返す、といつの間にか契約内に入れていました。
元の持ち主達の元に戻っていく包丁。
第76話で伊武崎が話していた、母親の形見だった包丁を奪われた子も無事に取り戻し、創真にお礼を。
女の子だったのですか☆(回想の後姿を見るに、男とばかり・・・)
なんにせよ、良かったね。(^^)
創真には感謝の意が送られますが、美作には皆一様に嫌悪の視線を。
当然の報いでしょう。これまで彼が犯してきた事を考えれば。
でも。
たった一人に大勢が敵意を向けるのは・・・、やはり見ていて気持ちの良いものではありません・・・。
負けてしまった以上、これが潮時。
敗北とこれまでの罪を認め、遠月を離れて料理ももうしないと言う美作。
そこに下った創真の一撃☆☆☆
何気に創真の攻撃って、けっこ~~~威力が高そうだよね。(^^;)
「それじゃ俺が食戟受けてやった意味ねーじゃんか」
ごもっとも。(⌒▽⌒)
創真は美作を「倒す」とは言ってますが、「料理人をやめさせる」とは一言も言ってませんよ?
ひとつだけ、最後に残った包丁。
それはタクミの物―――メッザルーナ。
タクミが会場に来ていたことに気付いていた創真。
ここでタクミに話しかけますが・・・その顔。
創真、キミわざと言ってるでしょ?絶対分かってて言ってるでしょ?
そしてやはり、受け取るのを拒否したタクミ。
次に口にしたのは、美作への再戦布告。
それは裏を返せば、勝ち逃げは許さないという事。
料理人をやめるなということです。
そしてそれは創真に対しても。
ここでもメッザルーナを食戟で取り返すと宣告。
それも裏を返せば、創真との再戦の約束は無くなっていないということです。
そうして、直接的な言葉を掛けずとも、タクミに闘志を取り戻させた創真。
ホント創真さんって、天然の策士♪
「どうしようもない負けず嫌い」
そう創真は言ってますが、きっとこれは自分の事も言ってるのでしょうね。
自分と似た誇りを持ち。
自分と似てプライドが高く。
自分とよく似てて凄い負けず嫌い。
だからこそ、創真はタクミを理解し、信用してくれていたわけです。(^^)
美作に目線を合わせ、語りかける創真。(こういうところに感じ取られる、彼の優しさ)
説いたのは、自身の料理人論。
どんなに凄惨な失敗をしても。
どんなに壮絶な屈辱を味わっても。
“朝”が来る以上、前に進まなければならない。
それが料理人―――「道を歩むもの」だから。
創真のその言葉に感じ入る恵達。
・・・そして、観衆らも。
お前もそうだろう?と美作に告げ、立ち去る創真。
自身を「料理人」と思っているのなら、醜態を晒す負け方をしても、誇るものが無くなったとしても、料理人でい続けろ。
込められていたのは、そういうメッセージ。
本当に創真って相手の言葉を巧みに掬い取る子ですよね。
まさに『言葉の支配者』に相応しい言い様でした。
今度は、ちゃんと届いた創真の言葉。
それと彼の料理によって・・・・・・・・・・
ハイ。
美作昴の創真流浄化 完・了(笑)。
(さすがはソーマピエロ・・・。「可愛い」だけでは終わりません。(^^;A))
創真の発言の矛盾点にちょっと呆れる郁魅。
それに賛同しつつも、恵は。
「でも・・・創真くんらしいよね」
ごもっとも。(⌒▽⌒)
誰かの為ならば、自身を賭けることを全く厭わない。
それが幸平創真という子ですよね。
ここの恵の笑顔。
完全に恋する女の子のそれです。
創真を分かってくれている恵。
もう恵になら、安心して創真を頼めますよ。(←姑か)
再起し、改めて再戦を約束したタクミ。
だからこそ創真は安心して、これまで通り“上”を目指すことができます。
会場を後にしがてら、えりなを挑発してくれる創真さんが最高♪
さて、えりなのそのセリフはいったいいつまで言えることやら。
・・・言えない・・・Sうさぎの目には、ここの創真の指が中指に見えるなんて言えない・・・っ。
沸き立つ歓声。
それは、引き続き行われる第二試合開始に向けられたもの。
そう。
黒木場VS葉山の勝負がいざ始まります!!
・・・ここの二人、「黒と白」というより、もはや「闇と光」だな・・・(汗)。
やはり、温かい終結となってくれましたね。(⌒▽⌒)
本当に今回は見事な構成と言わざるを得ませんでした。
創真の姿を軸にしつつも、彼の独壇場にさせるのではなく、タクミや他の学生達の姿も通して美作に大切な事を伝えたその流れには、深い感銘を受けました。
今回のVS美作戦は、これまででもトップクラスの「深さ」が込められた話でしたね。
それでも、創真が語ったのは最低限の言葉だけ。
あとの部分は、タクミや自分の料理に任せたというのが、これまた彼らしい限り。
そもそも美作を改心させる今回のくだりは、創真自身の勝利とタクミの再起が無ければ出来なかった筈。
そこを何の迷いもなく賭けるあたり、いかに創真が自分とタクミを信じていたのかを、改めて実感させられます。
前回までが沸き立つ格好良さなら、今回は染み入る格好良さ。
そしていつだって変わらない、大きな温もり。
そんな尽きぬ魅力を持った子、創真。
彼が説いたのは、「自信」」や「誇り」のさらに“その先”。
美作の料理を「信念の無いもの」と否定するのではなく、説いた「信念」は料理人としての生き方。
改めて、彼の寛大さに感服させられました。
・・・どうして創真の言葉って、こんなに深いんだろう・・・。
相当な修羅場を潜らないと、こんなにも深く、重い言葉は言えないと思うのですが・・・。
そんな創真の言葉を裏付けてくれたのが、涙を浮かべてまで、自分の道具が戻ってきたことを喜んだ学生達。
それだけ、彼らは道具への愛を、ひいては料理人の「道」を捨てていなかった者達だったということです。
形ある物を奪っても、誇りや意志を奪うことは出来ない。
それを彼らが証明してくれましたね。
そして、そんな彼らを代表してくれたのが、タクミ。
・・・考えてみると、以前の創真ではこういう解決の仕方は思い浮かばなかったのではないでしょうか。
編入した頃は、 遠月の生徒達を「プロの世界を知らない奴ら」と、甘くさえ見ていた創真。
ですが今回、タクミや他の生徒達の姿を介して、自身の料理人論を説いた創真。
それは、今や彼らも一人の「料理人」として認めているから。
あの頃とは確実に変わった創真。
そんな創真の姿に、学生達も彼への見方に変化が。
着実に、創真の成長と共に彼の周囲にも変化が起こりつつありますね。
タクミという、創真のこれまでの価値観を大きく変えてくれた存在を介して、非常に上手く繋げてくれたなあ、と思います。
第一回戦の裏キーワードは「着目点」と「温かさ」でしたが、今回は「信用」と「理解」だった第二回戦。
「秋の選抜」という“上”を目指す勝負の中で、創真は同時に“横”の繋がりも広げていっていると、今回を読んで感じました。
さて、いよいよ次回から、創真の決勝の相手が決まる争いが始まります。
それらに関連して、今後の予想を諸々。
まずは今回改心してくれた美作。
彼も今後、郁魅と同様に、心強い創真の仲間になってくれそうですね!
彼ほど初見から「良いキャラだ!!」と好感を抱いたのは、正直なところタクミ以来ですから。
何より、「美作」という、「創真」と並ぶ意味深い名を持つ彼。
その個性的なキャラを活かした、面白くも頼もしい味方としてのこれからの活躍を、非常に期待しています!!(>▽<)
一方で、眼に力は取り戻したものの、表情は晴れていないタクミ。
これからしばらく、タクミは自分だけの「武器」を手に入れるための模索期間に入ることになりそうですね。
今回美作という共通の相手に対し、一方は接戦の末完敗、そして一方は完勝と、明確に差が出てしまったタクミと創真。
実際「イケメンカルテット」のメンバー中で見ても、タクミ以外の三人は審査がより厳しかったAグループで、しかもタクミより点数が上でした。
明らかに、タクミは彼らより一歩遅れてしまっています。(まさか、附田先生はここまで考えて予選の点数をつけていたのでしょうか?だとしたら・・・もはや神!!)
ですが、苦い敗北を味わった分、タクミはこの差を一気に埋める大きな成長を遂げてくれることでしょう!!
・・・メッザルーナを取り戻すまでは、創真とのコント(←)もお休みになっちゃうのかな?
それはヤダな~。くすん。
そして・・・。
依然として心配なのが、叡山の存在。
創真を潰す刺客であったはずの美作に、見事勝利した創真。
ですが、肝心の首謀者が勝負の最中に全く姿を現さなかったのが逆に不安を感じます。
曲がりなりにも十傑の一人であり、一色先輩もやり方を危険視している程の人物が、これでなりを潜めるとは到底思えません。
美作を倒した以上、創真は決勝戦で相当な試練に襲われてしまいそうな予感がしてしまい、かなり心配です。
ちなみに次回から始まる黒木場と葉山の勝負の行方ですが、私は黒木場が勝つと予想します。
「イケメンカルテット」中、いまだに一番素性が明かされていない黒木場。
正直なところを言わせてもらうと、葉山やアリスでさえも彼の「隠れみの」だったのではないかと思っているぐらいなのです。
それだけ私が黒木場にかなりのものを感じているというのもありますが、彼が勝利して決勝に進むと2人の人物の“格”が保たれることになるのですよ。
1人目がアリス。
彼がかなりの強者と示されることで、そんな彼の主であるアリスも“格”が保たれることになります。
そして2人目が恵。
黒木場が決勝まで進めば、そんな彼といい勝負を繰り広げた恵の“格”も維持されることに。
第一回戦で負けたという結果に終わった二人ですが、黒木場の力が示されることで彼女らの実力も決して低くは無いということが裏付けられると思うのです。
まあ単純に、創真といまだに交流を持っていないだけに、この大舞台で初交流の初勝負を派手に繰り広げてもらいたいというのが一番の理由ですが(笑)。
はてさて、「洋食のメイン一品」という第二回戦のお題。
果たして黒木場と葉山はどんな料理を作ってくるのでしょう?(海鮮系が得意ジャンルなこと、そしてスペイン料理のプロである角崎が審査員にいることから、黒木場はパエリヤとかかな?)
次回はセンターカラー。
前回のカラーは創真と美作のコスプレイラスト(笑)だったから、今回はやはり黒木場と葉山のイラストとなるのでしょうか?