あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第179話考察&予想(&新連載『ラブラッシュ!!』感想)

2016-08-28 10:00:00 | 食戟のソーマ

 忙しさによるものかどうかは分かりませんが、体調を崩してしまいました。
 一時期かなり熱が上がったものの、何とか今は軽い鼻風邪レベルにまで回復。
 だけど・・・。
 そのお陰で『ぐりとぐら』の展覧会に行く予定がキャンセル。
 お母さんごめんよ~。
 私も行きたかったよ~。くすん。



 某鍵と錠のラブコメ漫画の終わりに伴い、新たにジャンプで始まったのが『ラブラッシュ!!』。
 主人公は、女性からは空前絶後の超イケメンに見えてしまうという特殊遺伝子を持った『白馬 レイジ』。
 これはなんとも露骨な名前ですね~(笑)。
 女性の理想の代名詞である「白馬の王子」。
 「白馬」をそのまま苗字として用い、名前は「王子⇒オウジ⇒(英語の)“O”ジ⇒(数字の)“0”ジ⇒レイジ」と変換してるわけですね。
 そんな主人公:レイジですが、第一印象としては好感触です!
 自分の特殊遺伝子に惹き付けられる女子達にちゃんと「錯覚だから」と説明する姿勢や、ココロの気持ちを受けて己を顧みる姿勢に、スジの通った誠実さが見られました。

 そしてラブコメの王道にきっちり倣い、この作品もダブルヒロイン制なわけですが、メインヒロインの二人もしっかりした魅力と個性のある子達ですね。
 ダブルヒロインは対照的に造形されるものですが、まさにそのセオリー通り。
 一人目は華やか系ヒロインであるココロ。
 二人目は清純系ヒロインであるシズク。
 基本的に清純系ヒロインを好む傾向がある私としては珍しく、この作品では華やか系ヒロインであるココロの方が好きと思えました。
 「女の子は素直が一番」と考えている私にとって、更にそれに加えて「相手に“好き”という気持ちを真っ直ぐに伝えられる子」というのは非常に好感が抱けるんですよ。(某鍵と錠のラブコメ漫画でマリーが一番好きだったのもこれが理由です)
 おまけに単なる猪突猛進っ娘ではなく、レイジの言葉をちゃんと聞く器量や、レイジ自身の気持ちも思い遣る健気さもあるという、この文句無しの良い子さ。
 なにより、ココロってとっても素敵に笑う子ですよね。
 初登場時の優しくも喜びに満ちたあの笑顔には、初見で魅せられました。
 まさに天使。まさに癒し。
 これは素直に恋の成就を応援したくなる子です。(^^)
 
 このダブルヒロインを軸に、主人公の特殊遺伝子に惹かれたあらゆる意味で個性的なヒロイン達がラブコメ戦争を繰り広げることとなるわけですが・・・。
 まあ随分と勢揃いしましたねえ~~~・・・。(^^;A)
 魑魅魍魎。和洋折衷。古今東西。有象無象。
 あの見開きだけで30分は楽しめそうです。

 そういうわけでヒロインには事欠かない主人公なわけですが、メインヒロイン二人は他のヒロイン勢とは一線を画した存在になっています。
 それが主人公の特殊遺伝子との関わり。
 種族を超えてまで、あらゆる女の子を魅了してしまうレイジの特殊遺伝子。
 それがレイジの最大の悩みであり、この作品の中枢です。
 自分がモテるのは全て己の特殊遺伝子のせいであり、「自分自身」を見てくれている子は誰もいない。
 その能力故に、レイジは女の子からの「好き」という気持ちに対して根本的に不信感を抱いているんですよね。
 そこをどう乗り越えていくのか。
 それがこの作品のテーマになるわけですが、それに密接に関われるのがメインヒロインのココロとシズク。
 特殊遺伝子が通用しないが故に、主人公をありのままで見てくれるヒロイン:シズク。
 それに対し、特殊遺伝子さえもひっくるめて、主人公の全てを見てくれているヒロイン:ココロ。
 これはどちらも、主人公が抱えている悩みにそれぞれの形で解決の鍵を握っている存在と言えましょう。
 それにどうやら、ココロは過去にもレイジと出会っている模様。
 ・・・とすると・・・!?

 第一話を読んだばかりで尚早すぎるかもしれませんが、栗うさぎの勘的に、最終的にレイジと結ばれるのはココロと予想させて頂きます。
 ココロの方が好きという個人的な好みもありますが、それ以上に、私が恋愛描写において最重要視している指標がこの第一話で示されていたのが、この予想を裏付ける要因となりました。
 その指標とは、「繋がれる手」と「重なる手」。
 ココロとの出会いでは、ココロの神々しさに見惚れていたせいもあるわけですが、彼女の手を取っていたレイジ。
 一方のシズクに対しては、その状況のせいもあるわけですが、男としての矜持もあったのかもしれませんが、レイジはシズクの手を取りませんでした。

手の繋がりは心の繋がり。
手の重なりは心の重なり。


 そう考えている私としては、差し出された手を取るかどうかというのは、互いの関係性を見計る上で最も重要な指標です。
 しかもレイジとココロは手を重ねてもいるときたもんだ☆
 気持ちのぶつけ合い。
 手の繋がり&重なり。
 私が恋愛的交流において最重要ポイントと思っている項目を初っ端から満たしてしまったのがココロとレイジ。
 こりゃもう、ココロを応援するっきゃない!ってなわけです。

 ええ、勿論私は『ソーマ』でもこの指標を最重要視して、主人公とメインヒロイン達との関係を見ていますよ?
 だからこそ、三周年記念考察の総括をああいう風に纏めたわけです。
 むしろ『ソーマ』ほど“手”を巡るストーリー性が深い作品は、そうそうないと思っていますから。


 少年漫画のラブコメというと必然的に「お色気」というファクターが組み込まれがちになりますが、その面では既にミウラ師匠と佐伯先生という超鉄壁の二大城塞がそびえ立っていますからねえ~~~(大苦笑)。
 個人的な好みから言っても、この作品にはイノセント路線を歩んでもらいたいところです。
 可愛らしく柔らかな作画の雰囲気から見ても、そちらの路線の方が似合っていると思いますしね。

 個人的に注目している点は、ヒロイン達それぞれの「好き」の形。
 ココロのような純真真っ直ぐな「好き」に始まり、いわゆるツンデレやクーデレ、ヤンデレなどといった様々な「好き」の形をどう魅せてくるか。
 そして、亜人種ヒロイン達が持っている特殊能力がどうラブコメ戦争に用いられてくるかというところですね。
 そもそもココロは恋愛を司るキューピッド族という、恋愛バトルにおいて圧倒的優位な力を持つ子です。
 そんなココロの能力がどう用いられ、どうレイジを守る事になるのか。
 まずはそれを次回に期待することにします。

 それともうひとつ気になるのが、どうしてレイジの18歳の誕生日に亜人種の女の子達からのアピールが封切られたのかという事。
 まるで、ある「上」の存在から、18歳になるまでは接触を禁じられていたかのように。
 その辺りも含めて、世界観はいくらでも広がりそうですね。

 なにはともあれ、この新たなラブコメは始まったばかり。
 適度に期待しつつ、見守っていきたいと思います。
 





 でもって『ソーマ』の方はというと、かなりの反響を呼んでますね。
 その頃私は社会のポイズンさんの光栄すぎるお言葉に悶絶してましたが(爆)。

 どうやら「汐見が人質にとられているため葉山はあの行動にでたのだろう」という予想が多く見受けられますが、私としては、葉山のあの行動は「葉山自身の意思」だと考えています。
 何故なら。
 葉山は「賢い」子だから。

 遠月学園という、日本の美食世界に絶大な影響力を持つ組織。
 それに刃向うという事は、日本の美食業界そのものを敵に回すことと同義。
 もし自分が薊政権に刃向ったら、自分の上司である汐見も薊政権に刃向ったものと見なされ、酷い迫害を受けることになる。
 それを葉山は察知していたのでしょう。
 実際に、進級試験の第一次・第二次試験で創真達はあまりにも理不尽な迫害に遭っていますしね。

 それに、葉山が大切に思っているものは汐見ゼミという“場所”ではありません。
 汐見潤という“ただ一人の人間”です。
 汐見の安全さえ保障できれば、汐見から教えて貰った「自分の料理」を更に磨き上げることが出来る。遠月学園の頂点への道もより上がりやすくなる(汐見の株も上がる)。
 葉山の価値基準からしてみれば、セントラルに入る事へのデメリットは全くないんですよね。
 葉山は幼少時に過酷な世界を生きてきたが故に、悲しいまでに現実主義者であり合理主義者ですから。

 ですが・・・。
 改めて言いますが、葉山は賢い子です。そして誇り高い子です。
 セントラルの教育メソッドの傲慢さに、内心ではちゃんと気付いていることでしょう。
 だからこそ、創真へ反発してしまっているのでしょうね。
 大切な人を守るためとはいえ、内心では気に入らない組織に参入した自分。
 対して創真は大切な場所を守るため、強大な組織に真っ向から逆らいました。
 そんな創真は、葉山からしてみればあまりにも愚かで、無謀で―――
 羨ましいのでは。

 自分には出来ない事が出来る創真への、嫉妬にも似た反発。

 それは。

 自分が作れないものを作れる葉山への嫉妬。

 初めて出会った時の創真の心情。
 それと交錯する感情なのではないでしょうか。




 では最後に、此度の勝負の予想をば。
 今回の勝負がどんな食材、どんなジャンルがテーマになるかは分かりませんが・・・。
 少なくとも、創真が作る料理は「スープカレー」だと思います。
 カレーは創真と葉山との出会いの品でもあり、創真がはだけさせられた品でもあるという、色々と葉山との因縁が深い料理ですからね。
 何より。
 スープカレーの発祥の地は札幌ですから。


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