週刊少年ジャンプ2015年27号掲載。
掲載順第5位
第120話 【怪物行事(モンスターイベント)】
素晴らしい。(第一声)
なにが素晴らしいって、扉絵に決まってるでしょ!!
学校生活の一コマとして外せない、お昼のシーン。
なんて微笑ましいシーンを描いてくださったんですか佐伯先生!!(ありがとうございます!!)
創真のお弁当が定番な感じで、タクミのお弁当がイタリアンな感じの中身にちゃんとなっているのが、芸が細かいところ☆
仲良く食べ比べですね。(^^)
本当に創真とタクミって、ライバルとしての関係と友人としての関係が凄く理想的に解け合った関係性だと思います。
・・・でもって美作・・・。
一緒に輪に入りたいの?(笑)
学園祭の開催を知り、久我との勝負手段として模擬店での参加を決意する創真。
なんでも個人参加と団体参加に分かれているそうで、創真は個人参加で挑む模様。
やっぱり遠月学園の授業システムは、大学のような、授業ごとに生徒が教室を移動する方式でした。
そんな教室の移動中、創真はえりなと偶然遭遇。
ただでさえ創真が苦手なえりなは、こんな時に新戸がいないなんて・・・と思ってますが、いやいや、もう新戸はキミと創真のコンタクトを妨害したりしませんから。
そんな“妨害”が入らないお陰で、公衆の眼前で会話する二人。
ここのシーン、何気に大事なポイントに感じられました。
これまでえりなはその家柄や立場、実力等が全て抜きん出ているため、「雲の上の人」として見られ、敬われると同時に敬遠されてきました。
「秋の選抜」での活躍等もあって今や立派な有名人ではあるものの、創真は良い意味で“一般人”。
そんな創真との関わりを明かしていくことは、えりなを「地におろす」ことに繋がっていってくれると私は思っています。
やはり創真の狙い通り、久我も学園祭に出店するとのこと。
十傑の模擬店は学園祭の目玉だそうで、えりなを始め他の十傑メンバーも全員出店するそうです。
地元のお祭りで屋台を出していた経験もあって、模擬店での勝負に自信を見せる創真。
「ブイブイ」っていう表現久し振りに聞いたなあ~(爆)。
ですがえりなは、創真が去った後嘲笑を。
相変わらず性格悪いなコイツは。(-"-)
そんな意地悪ヒロインは脇に置いておくとして、今度は仲良しヒロインとの会話に。
普通教科だけでなく、「体育」もあった遠月の授業。
扉絵といい、本当にこういう場面だけ見ると普通の学校生活といった感じですね。
そんなわけで、創真らは体育着なわけだけど・・・。
そんな恰好じゃ寒くない?
もう秋の終盤だというのに、半袖短パンって・・・。
少なくとも私の学校では、この時期の体育はジャージ着用だったんですがねえ~。
あ、読者サービスってやつか☆(爆)
恵によると、久我の得意ジャンルは「中華料理」とのこと。
中華といえば・・・。
というわけで再登場です。
鉄腕体躯『北条美代子』!!
わ~久し振り~!
相変わらずお強そうで何よりです(笑)。
恵に紹介してもらう創真と北条。
「秋の選抜」で恵の姿を通して己を顧みたこともあって、北条も清々しく創真に接してくれます。(^^)
ただ。
創真が自分一人で出店するつもりだということを知った途端、驚愕する北条と恵。
何故に・・・?
・・・ああそうか。
この学校は「遠月学園」なんだよね・・・。
百聞は一見にしかずと、北条が創真を案内したのは「中華料理研究会」。
久我の本拠地でした。
そこは多くの修行僧・・・もとい部員達が同じ動作、同じスピードで中華鍋を振るい続けているという、さながら道場のような体育会系の場。
そんな彼らを、久我はおちゃらけているようで超スパルタに指導していました。
どうやら北条は久我から勧誘を受けているものの、断っている模様。
高身長で硬派な女傑と、低身長でチャラい十傑・・・。
案外良いコンビかも(笑)。
なんでも、久我の模擬店の名物は「麻婆豆腐」とのこと。
「麻婆豆腐」は実家のメニューにもある品だったこともあり、創真はここでも自信あり気に話します。
確かにお品書きにありましたっけね☆(※参考:第35話等)
そんな創真に、久我は十人の部員を集めて一人一皿ずつ自慢の麻婆豆腐を出させます。
その味に創真は驚愕。
強烈な辛さと同時に旨味がどんどん湧き上がるその味は、実家の麻婆豆腐とは全く別次元の品でした。
しかも更に驚くべきことに、それら十皿はほぼ同時に出されただけでなく、味も全て寸分違わぬものだったのです。
久我は部員達全員が自分の料理を完全に再現できるよう、徹底的に鍛え上げていたのでした。
なんと、遠月学園の学園祭は毎年50万人が訪れるお化けイベントとのこと。
最低でも一日千食は出せなければ上位に入りこむのは不可能なほどの規模だったのです。
レシピもまだで、人員も自分一人だけ。
そんな創真に対し、人員も充分かつ料理もハイクオリティで一定の品を大量に提供できる久我。
久我は創真に聞きます。
「俺に“何で”勝つつもりなのか よかったら教えてくれる?」
久我:「俺に“何で”勝つつもりなのか よかったら教えてくれる?」
“発想”で勝つに決まってるでしょ。
何言ってんの、って思いましたよ。
それこそが創真の最大の武器なんですから。
そういうわけで、『十傑』第八席である久我の実力の一端が判明。
相変わらず巧いなあと思うのが、今回の勝負も叡山の時と同様に、久我自身とではなく彼の「コピー料理」との勝負になっていることなんですよね。
裏で策を回して創真を貶めようとした叡山。
そして今回の久我とも、直接的なガチンコ勝負ではなくあくまで間接的な勝負にさせている点が何とも巧妙なところ。
そうさせることによって、久我の「本気」はまだまだこんなものではないという、彼の力の「余地」がしっかり設けられているのですから。
今回の対決はあくまで久我に創真の存在を眼中に入れさせること。
それが附田先生の狙いと考えている私としては、今回の対決では創真の勝利は無いだろうと推測しています。
それを踏まえながら、どうやって創真を久我に喰らい付かせるか。
そこがもっぱら気になるところです。
ま、今のところ創真の方の態勢はまだ全然なわけですが。
「ハンデキャップ」は主人公の宿命ですが、どうやら今回は「人員」の模様。
仲間(スタッフ)の確保が久我との勝負のカギの一つになる訳ですね。
これまでのことから考えれば、極星寮の面々や丼研からの協力が有力候補ですが、彼らは彼らでの活動がありそうなんですよね~今回は。
やっぱり「学園祭」は生徒全員が関わる大イベントですから。
次点で思い浮かぶのは、倉瀬やすみれ通り商店街の面々といった、地元の仲間達でしょうかね。
「学園祭」ということは、外部の人間の来訪も当然あるわけですし。
特に倉瀬は「とみたや」で唐揚げロールのアルバイトで鍛えられたことでしょうし、意外と頼もしい戦力になりそう。
単純に、そろそろ再登場して欲しいという願望もあるんですが。(アニメの方でも、再登場の時期が近づいてますしネ)
あとは・・・。
「秋の選抜 準決勝」で“縁”が出来た包丁100本の学生達や、研修後に食戟を行った先輩達・・・とか?
もし彼らの協力が得られたならば、これまでの創真の「道のり」で得たものを再確認する意味でも非常に大きいのですが。
編入したばかりの頃の完全アウェイの状況だったならばそれこそ絶望的でしたけど、偏見や反目を変えた今の現状なら希望はあると思います。
タクミや美作といった実力者の手を借りるといった方法も無きにしも非ずですが、この可能性は無いでしょうね。
彼らとは「ライバル」なわけですから、少なくとも十傑との勝負がかかったこの争いに彼らの協力を頼むのはスジ違いです。
「学園祭」という学園全体での催しであることを考えると、これまでのような協力は得られ無さそうでもあり。
でも、これまで創真が培ってきた「絆」を考えれば、多くの協力、もしくは意外なところからの協力も得られそうでもあり。
“協力”ひとつとっても、読めそうで読めないところが本当に面白いですよね~♪
「中華料理」。
それは「世界三大料理」の一つ。
遂に創真にも、そんな強大なジャンルを得意とするライバルが現れました。
背景としてはこれまで実家の定食屋で作ってきたようですが、創真が遠月学園に編入してからは勝負事では初めて作るジャンルです。
今回でも創真は思い知らされたわけですが、「定食屋の味」と「本場の味」って全く違うんですよね~。
同じ料理である筈なのに、もう全然別物。
そんな「本場の味」にどう挑むのか。
これが料理面での課題と言えるでしょう。
そんな自分の味を、部下を通して大量生産させている久我。
確かに誰が作っても同じクオリティの品を客に提供するというのも、客商売では必要なことの一つだと思います。(大手チェーン店とかね)
でも・・・。
な~~~んかそれって“偏った”やり方だな~。
なんて思ったりも。
折角こんなにも部員がいるのだから・・・、なんか、もっとこう・・・。
・・・すみません、まだうまく言葉に出来ません。
とにかく、久我のやり方は私から見るとちょっと疑問を感じます。
創真自身が言っちゃってましたが、今回の勝敗の判定ポイントは「売上げ」の模様。
「売上げ」⇒「お金」となると、これは叡山の得意分野ですが・・・。
彼の動きにも油断は禁物そうですね。
勿論他の十傑も。
創真と久我の勝負の一方で圧倒的な格差を見せつけてきそうですが、私が何よりも気になっている存在は・・・えりな。
「紅葉狩り会」で「自分より何か一つでも料理で勝っていたら食戟を受けてやってもいい」という久我の発言から繋がった、今回の対決。
えりなはその際、一年生という事で創真らと同じ側にいたんですよね・・・。
もし今回の学園祭で、えりなが久我以上の売り上げを叩き出したならば。
あの時の状況を逆手にとって、えりなが久我と席次を賭けた食戟を挑むのではないかと、嫌な予感がしています。
ちなみに今回の目玉は、地味に披露されまくってた創真の回転技だったと思うの(笑)。
随分と入手が遅くなってしまいましたが、よ~やく『公式レシピブック ~遠月学園 勝負の一皿~』を入手。
発売からすぐ手に入れたかったのですが、どこの書店で探しても一向に・・・無い!!
こうなったら通販で・・・と思いましたが、そこでも在庫切れ!!
なんじゃそりゃ!!(泣)
とまあ、ただでさえ今年は色々と多忙な事も相まって、こんなに入手が遅くなってしまったわけです、ハイ。(^^;A)
読んでみての感想はというと・・・。
ん~~~・・・。
ツッコみどころはたくさんあったけど買って損はしない、といったところかな?
追々時間に余裕が出来たら、ちゃんとした感想を書く・・・かも。(自信なし)
ではとりあえず、今週の本誌感想(仮)から。
第123話 【辛さを恐れず】
-
一色先輩グッジョブ!!(Σd(>▽<))
そう!秋といえば芋煮会!!
芋煮会といえば河川敷!!
これぞ東北の風物詩!!! -
東北人としてとっても嬉しかっただけに、これはぜひとも一色先輩(森崎先生)プロデュースの芋煮のレシピを、単行本に載せてほしいところ。
-
というわけで一色先輩、頑張ってください。貴方ならやれると信じてる(爆)。
-
いつも的確なんだけど・・・。
今回は殊更ツッコミがキレッキレですな創真くん。 -
効果音:カーーーッ
カッコ書き:だいぶ赤い
(^^;;;A) -
何故だろう、白黒漫画の筈なのにちょっと本気で赤く見えるよ。
-
「辛 ≒ 幸」
名言頂きましたありがとうございます。(大・爆・笑) -
もういつ、どこで、誰から「創真の父親=えりなの憧れの料理人」であることを、えりなが知ってもおかしくない。
(でもきっと、まだまだ後だと思うけど) -
模擬店が屋台なのはとっても創真らしい。(^^)
けど、相変わらずどんな料理を出すのかは全く読めません。 -
「辛さ」をポイントにした「中華」でも、四川料理の体系とは違う料理体系でいく・・・とか?
-
とりあえず、「あの釜」が綿あめ製造機に見えたのは私だけではないと思いたい(爆)。
只今頑張って原作第120話の感想を執筆中です。
今週中にはUP予定ですので、どうかもうしばらくお待ちくださいませ。
え~~~・・・。
いつもは、アニメ視聴時の感想に原作を読んだ時の感想を織り交ぜながら語っているんですが、今回の感想のみ、前半は原作を読んだ時の感想を、後半にアニメ視聴時の感想を、と二分化して述べさせて頂こうかと思います。
まずは今回の話を原作で読んだ時に思った事から。
廊下でぶつかってしまった創真とえりな。
第19話ラストページのこの二人のコマ、実は結構気に入ってたりしてます。
お互い「「あ」」と声と表情が合っているのが良いんですよね。
どちらも素の可愛い顔ですし。(^^)
ま、すぐにえりなはいつもの意地っ張り状態になるんですが。
あと、さり気に創真が真摯に詫びていたのも好感が抱けました。
相手はしょっちゅう自分に突っかかってくる奴だというのにね。
ここに創真の分け隔てない誠実さが窺えます。
な・の・に。
ど~~~してこのお嬢サマは無意味に人を侮辱するのかね(怒)。
あ~風呂桶投げつけてやりたい。(←)
そういうわけで創真もしっかりカウンター攻撃♪
いいぞもっとやれ。(←)
そこに現れた名無しの秘書(当時は)。
随分と経ってから『新戸緋沙子』という本名が明かされるわけですが、この子も当時に比べたら随分と存在感のあるキャラになりましたね~。
そして更に一悶着。
創真、日本語としてその発言は間違ってはいない。間違ってはいないが・・・。(^^;;;A)
やっぱり創真は周囲を振り回す天才です☆
気分直しに創真は大浴場へ。
そこで鉢合う、驚異の存在(笑)。
その正体は『堂島銀』先輩。
ボディービルダーも裸足で逃げ出しそうな筋骨隆々ぶりです(汗)。
この漫画って何気にマッチョ率高いと思う。
そして女性に負けず劣らず男性の裸体率も高いと思う。(これも男女平等というやつでしょうか?)
本気でビビる創真は確かにめっちゃ珍しいけども、次の瞬間には和気あいあいと打ち解けちゃうあたりが、流石は創真さん☆
堂島先輩も見かけによらず気さくな方でした。(^^)
そして会話の中で、去年の様子を聞かされる創真。
なるほど、さすがは一色先輩。
昔から裸の付き合いをする男だったのね。(←←←)
と、そこで。
創真は驚愕の事実に気付いてしまう事に。
50食作りの試練は、数ヶ所の厨房で一斉に行われる―――
全員で、同時に。
ということは。
創真が作り終えた時点で、入浴までも終えていたえりなは・・・!?
早い。とてつもなく。
これまで[神の舌]とか、「史上最年少で十傑入り」とかいう肩書きは散々語られてきましたが、料理人としての実際の実力は、これまで全く創真と比較されてこなかったえりな。
でしたが、ここで彼女が創真さえも遥かに凌ぐ実力者だったことが判明されることに。
この事実には、私も驚かされました。
「舌」だけの単なる小物(←)にしか思えなかったえりなが、まさか創真を上回る腕前の持ち主だったなんて・・・。
ただ、ここで私が気になったのは「順当にゆけば」という堂島先輩の前置き。
エリート揃いの遠月学園でも、開闢以来の最高傑作となるであろうえりな。
でもそれは、このまま何事もなくゆけばの話。
この先、えりなを凌駕するような化け物が現れる可能性もあるし、えりなの順調な歩みが崩れる可能性もあるということです。
えりなの底知れない「力」と遠月学園の「奥深さ」。
“遠月学園の価値”に気付き始めていた創真は、堂島先輩の言葉に真っ直ぐ頷きます。
と、ここで創真にそんな“学園の価値”を気付かせてくれた「原因」が登場。(^^)
このタクミの、常に「幸平ぁーーー!!」と熱血に創真を追いかける姿勢、誰かに似てるな~と思ってたら・・・。
ああ、これルパン三世を追いかける銭形警部とおんなじだ。(←←←)
考えてみても、飄々と銭形をあしらうルパンと真っ直ぐにルパンを追う銭形は、創真とタクミの関係そのもの。
でもって、本当はお互いを信頼し合い、息ピッタリなところも。(^^)
そんな既に鉄板化した創真とタクミのコントを尻目に浴場を出ようとした堂島先輩は、創真の「ゆきひら」という姓に聞き覚えを。
これによって、創真は堂島の目に留まることに。
この伏線が直後に訪れる四宮編に、そして合宿編のエピローグである第34話に繋がっていくわけです。
その夜。
今日の課題で創真のサポートをちゃんと務め上げられたことで、僅かに抱いた自信を打ち明ける恵。(髪おろした恵ちゃんめっちゃ可愛いな~。(^^))
恵の姿勢から見て、これまで誰かと組んでも「相手の足を引っ張らないようにしなければ」と、更に緊張してしまい失敗に繋がってしまっていたと思うんですよね。
まあ、今もあんま変わってないっぽいけど。(←おい)
だけど、今回の課題では落ち着いて調理に集中出来た。
そこにはやはり、“創真への信頼”があると思うんですよ。
依存しているわけではなくて、ただ傍にいてくれるだけで落ち着ける、安心できる。
創真への信頼が恵の落ち着きや心強さに、そしてそれが実力の発揮に、そして更に自信へと繋がっていく。
そんな「プラスのサイクル」が始まりかかっている、というのが今読み直すと感じられます。
創真らにも温かく励まされ、ささやかながらも確かな向上心を抱き始めた恵。
そんな想いを打ち砕く、宣告。
正直、恵が頑張ろうと誓うシーンから嫌な予感はしてました。
ですがこの後、一切人物のセリフが無かったこと。
そして、ラストページの背景を省いたこと。
それらによって、最後の四宮の一言のインパクトが大変大きく跳ね上げられていました。
そんな「予感」を遥かに超える「衝撃」を与えた作者の手腕には本当に感嘆させられます。
ここのラストの見開きは、作画と演出もさることながら構成も見事なんですよね。
普通に考えれば、四宮の宣告を受けた後、恵のあの絶望の表情となるはず。
それを敢えて順序を逆にすることで、恵の表情を見た読者に「何が起こった!?」と思わせ、間髪入れずラストの宣告で疑問の回答&衝撃を与えるという。
作者のこの目論みに、私達読者は思いっきり嵌ってしまいました☆
・・・そして・・・。
この卓越した構成&演出&作画は、この次の回【至上のルセット】でも炸裂することに。
前回ラストにて、激震を起こした四宮の「退学」宣告。
今回は時間を少し巻き戻した形で、その詳細が明かされます。
四宮から出された課題は、「9種の野菜のテリーヌ」。
それを一人で作ることに。
しかも情報交換や助言は禁止という、完全に自分一人の力が試される課題でした。
これは恵にとってピンチですね。
最初の授業の時といい、前日の乾の課題の時といい、これまで恵はずっと、退学のピンチに立たされていた時は創真が助けてくれていましたから。
創真も同じ班ではありましたが、今回は協力を得ることは出来ません。
「一人で一品」という説明に、恵だけでなく創真も反応していたのが良いですね。
恵の事を気に掛けてくれているんだなあ、というのが分かります。(^^)
「全員敵だと思え」という、四宮のアドバイス(個人的にはアドバイスになんてなってない発言だと思うけど)に、僅かに疑問を抱く創真。
流石に鋭い。
これは後に、読者がその理由を知ることとなるわけです。
かくして調理開始となるわけですが、我先にと食材を奪い合う生徒達でかなりの喧騒と化すことに。
ただでさえ闘志の低い恵はそんな殺伐とした雰囲気に押されてしまいますが、負けずと立ち向かいます。
うわ~これは感心させられますね~。
これまでの恵は気弱で臆病なイメージが根強かったのですが、怖がってなんかいられないと挑む姿には彼女の成長を感じられてしみじみ。
頑張れ!
と、ここで予想外のアクシデントにぶつかってしまうことに。
それは、カリフラワーが全て状態の悪い物しか残っていなかったということ。
これはマズイですね。恵の行動の遅さがまさかこんな形で裏目に出るとは。
窮地に立たされ、咄嗟に創真に助けを請おうとする恵。
ですが、すぐに我に返り自分の力で乗り越えようとします。
この気概にもこれまた感心。
人に頼りっ放しではいけないという考えには私も賛同。
頑張れ!!
ここで取り出したのが、故郷を離れる際に家族から貰ったお守り。
これまで自分を支えてきたそれを頼りに、対応策を考え始めます。
そして打開策を思い付き、調理に入ることに。
ここの調理を進める恵の面差しがとっても凛々しい!!
これは初めて目にする恵の表情でした。
ただ真摯に料理に向き合い、頑張り続ける恵のこの姿勢がなんとも良い!
頑張れー!!
一方で創真も無事合格。
ほっ。(^^)
ここですぐに恵を見遣る創真がこれまた良いですね。
ここまでの展開の中で一切喋っていない創真ですが、その分さり気ない行動の面で彼の思慮が描かれていました。
それらを通して感じられる、恵への心配り。
ちょっぴり羨ましいぞ、恵。
ようやく料理を完成させた恵。
その出来栄えは、彼女が自信を持てるものでした。
なのに。
ここから、前回のラストと時間軸が繋がるわけですね。
退学にした理由を尋ねてみれば、料理そのものに全く過失はありませんでした。
恵が取った策は、ワインビネガーの使用。
ちなみにワインビネガーとは、ブドウから作られたお酢のこと。(日本のお酢はお米から作られます)
確かにカリフラワーを茹でる時に酢を加えると、驚くぐらい真っ白に仕上がりますよね。もう小麦粉か、ってくらいに。
しかも単に漂白作用を狙った見た目のカバーだけでなく、野菜の甘みを酸味で引き立たせるという、味の面でもビネガーが活かされているものでした。
それほど見事な品を作り上げたというのに、恵を不合格にしたのは何故か。
それは、ルセット(レシピ)を勝手に変えたから。
四宮の理由付けに異議を申し立てたのは、創真。
創真の言い分は、こう。
食材を選ぶ時点で鮮度の落ちている物ばかりだったのだから、レシピに手を加えたのは不可抗力。
恵の対応力や創意工夫を無視して不合格と判断するのは如何なものか。
対して四宮の言い分は、こう。
状態の悪い食材は、行動の早さや目利きの腕、冷静さを審査するため意図的に加えたもの。
出遅れて良い食材を確保できなかったのは恵の過失。
ましてや“料理長”である自分のレシピを、下っ端の“従業員”が手を加えるなんて、許されるわけがない。
・・・・・・・・・・う~~~ん・・・・・・・・・・。
一応、いち社会人としての立場から言わせてもらえば、どちらもそれぞれ尤もな部分があるんですよね。
仮定とはいえ“従業員”という立場にいる恵は、“長”である四宮の判断を仰がないまま無断でレシピを変えてしまった事は確かに咎められても仕方ないと思います。
やはり“長”というものは、全ての代表であり、責任を背負う立場なわけですから。
そこを考えると、恵は良い食材がもう無いことを四宮に報告し、どうしたらいいかを相談すべきだったと。(※ちなみに職場では、「報告・連絡・相談」は「ホウ・レン・ソウ」と呼ばれ、ビジネスマナーにおいて重要な基本的要素となっています)
まあ、それで四宮が不合格と判定したなら、それこそ文句を言って当然ですけど。
一方で、四宮の行動にも明らかな非があります。
冷静さや目利きの腕を測るつもりだったのなら、生徒の人数分の食材はちゃんと用意しておくべきです。
そうしておけば、恵は勝手にレシピを変えるようなマネはきっとしなかったでしょうに。
合格者を絞るために良い食材の数を生徒数より少なくしたなんてのは理由になっていません。
この合宿の意図は「才能の無い者を篩い落とすこと」の筈。
無理矢理不合格者を出して人数を減らすことではありません。
ひょっとしたら班の全員が「才ある者」の可能性だってあるかもしれないわけです。
それなのに、必然的に不合格者が出てしまうような状況を作ったのは、「才無き者が必ずいる」という一方的な“決めつけ”が入っていると思います。
加えて。
食材の確保に出遅れた恵を「鈍間」として落したならば、そもそも「制限時間」の意味自体が無くなるんですけども?
課された事を成し遂げるまでの許容できる時間を設定するのが、「制限時間」ですよね?
恵はギリギリではありましたが、ちゃんと四宮が設定した制限時間内で料理を作り上げました。
それなのに、食材の確保に出遅れただけで「鈍間」と判断するのは、これまた判断視点が狭いのでは。
食材の確保は早くとも、調理に手間がかかって完成まで時間ギリギリになってしまった生徒もいる筈です。
そんな生徒だって「鈍間」と言えます。
食材の確保の早さだけで合否を分けるのは、これも不公平だと思うのですが?
要するに、四宮のやり方は「切り捨て」ているんです。
乾や関守のようにやり直させてくれるという、再起の余地は全く無し。
自分の価値観や基準内に入る者だけを選び取り、少しでも自分の考えに逸脱した者は即排除。
そんな極めて短絡的で極所的なやり方。
ああ、そしてそんな横暴としか言えないようなやり方は、創真にまで・・・!
これ以上楯突くならお前もクビにしてやろうか?と脅してきた四宮。
ついさっき自分で合格判定を出したばかりだというのに。ただ創真は自分の意見を口にしただけなのに。
これはもはや立派な職権濫用です。
訴えて勝てるレベル。
この暴君振りに、さすがに声を荒げる創真。
そんな創真を恵は止めます。
「もういい」と繰り返しながら恵が創真に見せた表情、それは・・・。
恵、きみって子は・・・!!!!!
ここの恵の表情の直前に、口元を見せたのは意義深かったですね・・・。
「笑え!!」という心の叱咤が聞こえてきそうな、自分を無理矢理偽る悲壮な心情が・・・もう・・・。
恵のこの心情、個人的にとても共感できます。
自分なりに精一杯頑張っても。懸命に気遣っても。
理不尽な理由でそれが報われない時ってあるんですよね。こと“社会”というものにおいては。
どんなに辛くとも。納得いかなくとも。
心配してくれる人に気を遣わせてはいけない、「職場」という環境において場を乱してはいけないという思いから、無理して笑顔を作り、陰で泣く、ということが。
分かりますよ・・・。
本当に・・・。
それだけに、ね。
ここからの創真の姿はもう、ね。
恵の涙が創真の瞳に映った直後の、創真の眼差しの険しさときたら。
これほどの憤怒を宿した創真の眼差しは、これまで見たことがありません。一度も。
この眼差しの変化一つで創真の激怒が強烈に伝わってくるとは、やはり、本当に“眼”の力って強い。
そしてそんな創真の感情を、“眼”だけで完全に描き表わした佐伯先生の描写力も凄い。
言葉を一切用いず、“眼”で全てを語らせた附田先生の脚本力も凄すぎる。
そんな激昂を垣間見せたものの、至って落ち着いた素振りで四宮に質問する創真。
・・・でも・・・。
眼が・・・。
そして。
彼の後ろには“風”が・・・。
創真の口から出た言葉、それは『食戟』。
!!
そうか、その手があったか・・・!
創真がとったその手段には至って感心しました。
なるほど、確かに『食戟』は遠月学園内にて絶対の権限を持つ勝負方法。
三つの基本要項さえ満たせば、お互いの立場なんて一切関係無しの無差別級形式です。
それを考えると『食戟』って、まさに創真のような上下関係問わずに挑もうとする、強い矜持を持った料理人の為にあるようなものですよね。
ラストにかけての4ページは、もう無心で惹き込まれました。
恵の痛々しい笑顔。
創真の眼差しの豹変。
一時の間。
次のページへの移行直前に発せられた、「食戟」という言葉。
そしてラストの見開きで叩きつける、“挑戦状”。
心から言えることですが、この作品は本当に、“漫画”としての面白さをこれ以上ないくらい全うしていると思います。
次のページにはキャラクターのどんな言動が待ち受けているんだろう。
一体どんな展開が控えているんだろう。
そんな、ページを捲る瞬間のワクワクドキドキとした思い。
そんな高揚感を遠慮なく盛り上げてくれる“力”が、この作品は大変秀でていると思います。
とまあ、ここまではリアルタイムで読んだ時の感想です。
『食戟のソーマ』という作品に、そして「幸平創真」という人物に火が付いてしまった今となってみると・・・
うおあぁーーー!!!!!
創真ぁーーー!!!!!
もうね、
全!身!全!霊!で叫びまくりです。
「納得いかないっすね!!」
おう言ったれ言ったれ!!
「不可抗力ってやつでしょ!」
ごもっとも!!!
「状態の悪いカリフラワーはわざと混ぜた」
はあ!!??
「お前もクビにしてやろうか?」
ぅおい!!!!!
「食戟であんたを負かしたら田所の退学取り消してくんないすか?」
~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!(言葉にならない)
(深呼吸!)
創真格好良すぎぃーーーーー!!!!!!!!!!
(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
何度見直しても、ラストの創真には鳥肌が立ちます。
ガチで男前。
マジでイケメン。
これぞ主人公という貫録!!!
この時の創真は、まさに「荒野」そのもの。
吹き荒れる嵐。
でも大地は決して揺らがず動じない。
それでありながら、その地面下には灼熱のマグマが存在する。
やはり「幸平創真」という人物の最たる魅力は、“静けさの内にある熱さ”だと言えますね。
前回(第20話)のラストのくだりが完璧な「絶望」とするならば、今回は完璧な「反撃」でした。
こと創真に関しては、これまで飄々としていまひとつ掴みどころがなかったからこそ、これほどまでに熱く、そして仲間想いな人物だったことに大きく刮目させられることに。
創真のこの一面がこんなにも印象的に、かつ超共感出来る形で明かされたのも、恵の健気さと四宮の横暴さが大きく働いていたからこそですね。
この王道の王道を往く、熱さと真っ直ぐさ。
この作品の真髄を強烈に知らしめた回だったと思います。
初めて、創真が自ら申し込んだ『食戟』。
手ぬぐいを引き出した創真の姿は、“抜刀”しているかのようでした。
今回の第21話【至上のルセット】。
ラストの見開き。
これこそが、『食戟のソーマ』という作品の
象徴たるイラストと言えましょう。
あ~~~~~。
本当にこの回はいくらでも語れます。
それぐらい、完璧にして最高な「神回」でしたから。
さて。
ここからアニメの方の感想を述べさせて頂きます、けど・・・。
警告:今回のアニメを楽しめた方、内容に満足なされている方は、絶対に、絶対にこれ以降をお読みにならないでください。
気分を害される危険性が多分にあります。
そして、アニメを制作してくださった方々への無礼を覚悟の上で述べさせて頂きます。
どうか、一個人の感想として、お許しください。
(いいんですね?)
(後戻りするなら、今ですよ?)
(・・・では。)
なにこれ?
これが、私が今回のアニメを観終って、最初に思った事です。
観ている時の私の表情、出来ることならアニメスタッフさん達に見てもらいたかったです。
きっと、能面のような張り付いた表情だったことでしょうから。
創真の回想に、なんでえりなの胸や太ももを出させる必要が?
その地獄絵図はギャグのつもりですか?
この展開の直後にそのアイキャッチ?
どうしてそこで“眼”を見せるの?
なんで後光?
わざわざ「食戟」の字幕出す必要ある?
なんで背景が炎?
分かってない。
なにも、分かってない。
この『食戟のソーマ』という作品の素晴らしさも。
「幸平創真」の魅力も。
なにもかも。
これまでの『ソーマ』のアニメは、「原作からのファン」を主にした作風だったと思うんです。
原作の演出やテンポ感、力を注いでいる所の把握など。
だから、これまでほとんど文句なく満足出来たのだと。
なのに。
今回は「アニメから作品を知った人」向けの作風にしか思えませんでした。
初めてこの回を目にした人なら、純に楽しめたことでしょう。
勿論、原作からのファンの人でも、満足できた方は多くいたことかと思います。
でも。
原作の「作画」も勿論ですが、それ以上に「脚本」に、なにより「演出」に惚れこんだ私にとって、今回のアニメは全く心を動かされませんでした。
怒髪天を衝くような怒りも。
奈落の底に落ちるような消沈も。
どちらも全く湧かなかったんです。
つまり、どうこう感じることさえも通り越してしまった、ということ。
こういうのを幻滅っていうんでしょうかね。
・・・今回の演出(絵コンテ)、初めての方が担当なされたのですね。
どうして初めての方に、この超重要な回をお任せすることになったのやら。
分かりません。
もう、知りたいとも思いませんが。
音響や声優さん達のお仕事は相変わらず良かっただけに・・・。
残念です。
ただ、残念です。
週刊少年ジャンプ2015年26号掲載。
掲載順第4位
第119話 【十傑との距離】
えりなの正面に座っているのが現在の第一席か?と話す創真と恵。
というわけで。
初っ端から、前回私が立てた予想は無残に砕け散りました★
かくして、えりな以外の十傑の名前と席次と学年が一気に紹介。
第一席・・・『司 瑛士』
第二席・・・『小林 竜胆』
第三席・・・『女木島 冬輔』
第四席・・・『茜ヶ久保 もも』
第五席・・・『斎藤 綜明』
第六席・・・『紀ノ国 寧々』
第七席・・・『一色 慧』
第八席・・・『久我 照紀』
第九席・・・『叡山 枝津也』
以上9名が、上級生十傑陣。
第五席から上の5名が三年生、以下4名が二年生と、はっきりと学年と席次の区分がついてました。
それと、なに気に十傑って一席が男性で二席が女性のパターンが多いよね☆(水原や乾も二席だし、角崎や木久知だって)
そんな第二席の小林竜胆。
竜の胆って・・・女の子なのに凄い字をあてたなあ・・・(汗)。
と思ってたら、実際リンドウの花って漢字で書くとこの字なのね☆なんとまあ。
ちなみにリンドウの花言葉は、「悲しんでいるあなたを愛する」。
・・・。(-_- |||)スッゲイヤナヨカン
そして一番注目すべき第一席の司はどんな人物だったかというと・・・。
なんとも珍しい恵属性キャラ☆
堂島先輩や四宮といったこれまでの一席とは全然違う、気弱なナーバスキャラでした。
そんな司に対する創真とタクミの思考が、テレパシーで通じ合っているかの如しのシンクロ具合だったり。(やっぱこの二人はさり気に見てて楽しい♪)
一人でどんどんネガティブ状態に入っていく司。
ここで「白髪が増えたなって自分でも思うし・・・」と言っていたら大笑いしてやるところでした。(「ジャンプ+」でのカラー絵を見ながら)
そんな司に謝る創真マジ良い子。
そして前回から司以上に出しゃばっている久我は、創真を「幸平ちん」呼び★
多分「ちゃん + くん = ちん」なのでしょうけども。
でも私としては、吉野が郁魅らを呼ぶような「~っち」と呼んでくれた方が良かったな~。
「幸平っち」。
うん、可愛い。(←アホ)
遠月学園に編入してはや半年になるものの、いまだに十傑という存在の重みを理解していない創真に呆れる久我。
そんな久我にとんちんかんな事を言ってのけちゃう創真さん(笑)。
そうだった。
「大胆不敵さ」と「口の達者さ」だけでなく、「天然さ」も創真さんの最強武器の一つだったわ☆
そんな天然創真とオーバーリアクションな久我のかけ合い。
これは予想以上に面白い。
十傑メンバーとのやり取りの中でも、かなりお気に入りの組み合わせになりそうな予感です♪
ここで改めて説明される、『十傑』の“重み”。
『十傑』は「単なる強者」ではなく、遠月学園が持つありとあらゆる権限や財力を手中に出来る存在とのこと。
そして、そんな絶大な権力を与えられる『十傑』もまた、その権力に見合った“力”を持つ者達なのだと。
・・・ふーん。(ノーリアクション)
司が語る「力の差」を聞いても尚、闘志を変えない一年生陣。
そんな彼らへの一色先輩の眼差しが意味深げ。
十傑の中で、私が良い意味で“異色”を感じている人物なだけに、その胸中が気になるところです。
そんな上級生陣のまとめとして、久我は創真らを本気で眼中にないからと「雑魚」発言。(-"-#)
でも、料理で何か一つでも自分に勝っていたら食戟を受けてやってもいい、とも発言。
あ~~~これは全ての意味で迂闊な発言をしちゃいましたね。
ここは是が非でも、自分の発言を後悔させてやらなければ。(ドS顔)
そしてお開きに。
え?もう?
「話が弾んだ」なんて久我は言ってますが、ほとんどキミしか話してないから。
っていうか、
三年生陣は司以外一言も喋ってないし。
そんなわけで、帰路に就く創真と恵ですが・・・
!?
創真いつの間に免許を!?
そしてバイクを!?
これは伏線回収ですか?
第6話冒頭で「自転車買おう」と決心してたことへの!
そして第95話扉絵の!!
あの扉絵は個人的にとてもお気に入りだったので、こうしてまた目にできる機会が出来て嬉しい♪
ちなみにバイクに関しては知識も興味も皆無な栗うさぎ。
でも、創真が購入したバイクがどういうものか知りたくて、「ホ●ダ」のホームページにてちょこっとだけお勉強。(これも愛)
へ~。「スー●ーカブ50」って燃費が凄く良いんですね☆
これは確かに創真が選びそうな車種ですわ。
そんなバイクに乗る創真と、自転車で並行している恵。
普通に考えれば創真が恵のスピードに合わせてくれていると分かるでしょうが、恵がチャリでバイクに追いついているという軽いウルトラ発想に読者が至らないようにと、スピードメーターを描写してくれてるというこの保険ぷりったら(笑)。
ああ言っていた久我ですが、そもそも勝っている部分を証明する土俵がありません。
「紅葉狩り会」に参加する前は、創真が十傑に挑むことを、退学になったりしてしまうのではないかという心配から反対していた恵。
だったにも関わらず、久我と勝負しようとする創真を止めようとしないばかりか、一緒に方法を考えてくれます。
その理由は、「十傑外」というだけで創真を「雑魚」と見なした久我に反感を抱いたから。
自分が見下されるのはいい。
でも、創真が見下されるのは許せない。
そこにあるのは、創真という料理人への確たる尊敬と信用。
真っ直ぐに澄んだ眼差しで話すこの恵は、「秋の選抜」で黒木場と闘った時の彼女と通じるものがあります。
全キャラクター中でもトップクラスで、戦う意思が低く弱気な恵。
ですが、大切な人を侮辱する相手に対しては“強い”姿勢を見せる。
こういう所が恵を「良い子だな~(^^)」と素直に思える点であり、彼女の魅力でもありますよね。
そんな恵を見遣る創真の表情がまた優しいこと!(>▽<)
「秋の選抜」の頃あたりから、恵を見る創真の眼差しが優しくなっているんですよね~。
附田先生の巧みな構成として、当の恵は創真のそんな眼差しに気付いていない、という点がまた上手いなあ、と。
もし恵がそんな創真を正面から目にしちゃったら、下手すりゃ失神しちゃうでしょうから♪(←)
そして佐伯先生も巧みな描写として、創真の眼差しを故意にシンプルに描写しているのがこれまた上手いなあ、と。
もし気合入れて描いちゃったら、恵どころか読者の心臓まで爆発させちゃうでしょうから♪(←←←)
そんな時、何気に出た話題。
それは学園祭。
ギラリ☆
(by創真&栗うさぎ)
「紅葉狩り会」、超あっさり終わっちゃいました★
十傑との絡みもほとんど無く★
前回の予想がことごとく外れた。シクシク。
我ながら面白い対戦図だと思ってたんだけどなあ~~~。
今回の邂逅で、ハッキリとキャラクターが明かされたのは八席の久我照紀と一席の司瑛士のみ。
二年生とはこれからまだ長く付き合えるけど、三年生はあと数ヶ月程で卒業しちゃうこともありますし、これからの絡みが気になるところ。
とりあえず小林竜胆は創真に興味を持ったようだけど・・・。(ハラハラ・・・)
あくまで漠然とした予想ですが、少なくとも三年生陣の中では、創真と関わりが深くなるのは司と小林になりそう。(実際これまでも創真は元・一席&二席と関わっているし)
他の十傑が一年生陣の誰とどんな因縁を築いていくのかも気になるところです。
・・・ふと思ったんですが、現十傑の中で「親が元十傑」の人っていたりするんでしょうか?
もしいたならば、その瞬間に創真との因縁確定☆になるんですがねえ~。
個人的には司がそうであることに期待。
そんな司はあれほどネガティブで内気な性格ながら、どうして競争社会の遠月学園でトップになったのか不思議なところ。
今回の発言から察するに、どうやら自分から望んで第一席の座に就いたわけではなさそうですが・・・。
それでも、そこはやはり第一席。
料理人としての考えは非常に崇高そうです。
そんな彼の崇高さを感じたのは、「短すぎる人生に対して・・・」のくだり。
読み切り版の創真がラストに述べていたのと同じことを言わせたのは、かなり興味深く感じました。
それもあって、創真も感銘を受けていたようですね。
久我が述べていた「十傑の特典」。
ハッキリ言って興味湧かず。
いやまあ、ね。
予算も情報(文献)も、そりゃ凄いと言えばそうなのでしょうが・・・。
私こと栗うさぎは、“頂点”か“原点”かといえば、どちらかというと“原点”を重視している人間なんですよね。
そんな私からしてみれば、料理人というものは自分の料理を食べてくれる相手がいてくれればそれで充分だと思っています。
食材なんて、その場にある物だけでも工夫や手間で充分美味しいものは作れる。
知らない事があるなら、知っている人から聞けばいい。
調理道具なんて、包丁と七輪があればOK。(←ここら辺、創真の影響/笑)
何でも出来る。何処へでも行けると謳われていますが・・・。
結局は自分次第なのですから。
だから、「十傑の特典」というものは「十傑になれば何でも出来るし何処へでも行ける」というわけではなく、
「十傑になると何でも出来やすくなるし、何処へでも行きやすくなる」
と、私は解釈します。
それはきっと創真もじゃないかな。
元々『十傑』に入ることによる権威や利得なんてものよりも、『十傑』という遠月学園での“頂点に立つことによって見える景色”を創真は求めているのですから。
だから久我の発言よりも司の発言の方に、創真は深く感じ入ったのだと。
「十傑になれば料理人としての歩みを大幅に早めることが出来る」。
この点が、創真が『十傑』を目指す理由をまた一つ確かにさせたと思います。
そしてそんな“特別さ”が、十傑が他の学生との食戟に応じない理由にもなっていたわけですか。
“特別”だからこそ、十傑以外の生徒との実力差は歴然。
相応の対価でもない限り、そんな“格下”相手と戦うことに意味など無い。
ただ戦うなんて自分の格が落ちるだけ。
一人一人の違いはあるでしょうが、十傑がおいそれと食戟を行わないのはそういった理由があった模様です。
それは丁度、前々回「誰からの勝負でも喜んで受ける」と宣言した創真と相反するもの。
創真は例えどんなに自分より実力が下であろう相手でも、真正面から受けて立つことでしょうね。
「闘うことが無駄な相手なんていない」。
きっと創真はそう考えているでしょうから。
「紅葉狩り会」がすごくあっさり終わっちゃって、不完全燃焼・・・
・・・と思ってたらば☆
きたきたきたきたーーーーー!!
学校モノの定番にしてお約束にして鉄板イベント!
その名は学・園・祭・!!!
や~この漫画が学園モノだったということを忘れかけていたところにコレですよ。(←)
暗に叡山との戦いでもあった「秋の選抜」に続いて、どうやら今度はこの学園祭が久我との勝負の舞台になる模様!!ワクワク!!
ここはやはり模擬店による勝負になるでしょうけども、単に勝負と言っても売上とか販売数とかお客の満足度とか判定基準は色々ありそう。
多分この学園祭は少なくとも久我に創真を眼中に入れさせるのを目的とした展開と思われますし、そこをどう折り合いを付けるのかが気になるところです。
でも私としては、このイベントが十傑との勝負云々以前に、学生生活の一環として創真の良い思い出になってくれることを願っています。
「料理人」としての創真も勿論大好きですが、創真には「学生」としての生活も大切にしてもらいたいので。(^^)
やっぱり、ね。
「学生」としての生活は今この時しかありませんから。
それと「学園祭」というからには、来賓客も来るのでしょうかね、やはり。
ここらで久し振りにすみれ通り商店街の人達や倉瀬ちゃんが再登場したりしても面白くなりそうなんですが。
うん、やっぱり「学園祭」は色々と想像できて、予想がとっても楽しい♪