つい数時間前まで『鬼滅の刃』の特別番組を見ていました。(なのでUPがこんな時間に)
それによると、劇場版無限列車編の最新情報が4月10日に発表されるとのこと!!
絶対見る!!!
って・・・
4月10日って『FFⅦ リメイク』の発売日やんけ!!!(なにこの究極の二択)
週刊少年ジャンプ2020年15号掲載
第197話 【執念】
冒頭の珠世さんが妖艶で美しいです。
無惨を背後から抱いている珠世さんですが、抱擁というものは愛情表現の最たる動作である一方、 「相手に対する執着的怨恨」を表現する動作でもありますからねえ・・・いわば怨霊的な。
特に女性の場合はこの所作の効果は殊更大きいわけでして。しかもしっかり無惨の顔に爪を立てているという隙の無さ。
・・・吾峠先生、間違いなくこのページはノリノリで描いたな☆
縁壱には遠く及ばない鬼殺隊の力は、無惨にはほとんど効かないものでした。本来ならば。
ですが珠世さんの毒の効果によって、赫刀を始めとした鬼殺隊の攻撃は極めて有効な攻撃に。
「こんな短期間でこれほどの毒を~」と、驚愕する無惨。
これもひとえに竈門兄妹の協力の賜物です。
炭治郎が鬼達の血を採取してくれて禰豆子が自身の血を提供してくれたからこそ、この短期間でこれほどの効果を成す薬毒を開発することに成功できたのでしょう。
そしてこれらの毒は童磨に用いられたのとは全く違うものとのことで、無惨をもってしても分解・解析に時間が掛かるそうでした。
ふむ・・・。
童磨に用いられた毒もしのぶさんと珠世さんの共同研究で作成された毒でしたが、多分・・・、童磨に用いられたのは藤の花を元にした毒で、無惨に用いられたのは禰豆子と無惨の血を元にした毒なのではないのでしょうか?
突如。
動きが止まる無惨。
珠世さんの薬のお陰と考え(ご名答!匂いで分かったのかな?)、これを好機に一気に畳み掛けようとする炭治郎でした・・・
が、次の瞬間。
無惨から発せられる衝撃波!!
「パギャ」展開(第191話)の再来です。
謎の攻撃によって炭治郎も伊黒さんも倒れてしまいました。
見れば無残の胴体には大きな口が。
第192話の感想で無惨のパギャ攻撃が足から出されていたのが判明した時、「腹からも攻撃を出してきたらもう笑うしかありませんね」と言った私。
よし、笑ってやろう・・・と言いたいのですが。
笑えない!!!こんな状況で笑えるわけがない!!!
炭治郎が!!!炭治郎がぁあああ!!!(>□<|||)
この衝撃波はこれまでの単純な攻撃とは違っていました。
なんと炭治郎は体が激しく痙攣しまともに動けなくなってしまいます!!!
しかも呼吸も出来ないという!!!
うああああああああああ!!!うああああああああああ!!!
アニメになった時、このシーンを直視できる自信がありません。
アニメのあのハイクオリティと花江さんの声がドッキングしたら、下手したらトラウマになりそう。
無惨・・・おまえ・・・。
家族を奪い、血毒で苦しませて、散々負傷させて、そして今度は神経系まで狂わせて。
いったいどれだけの苦痛を炭治郎に浴びせるんだこの野郎(怨)。
なんとこの衝撃波は愈史郎の術符を通じて、遠く離れた場所にいる産屋敷輝利哉達のところにまで届いていました!(ああ!鎹鴉が・・・!!)
ということは、無惨が放ったのは視神経を通してダメージを与える術だったのでしょうか?
自分がダメージを負っても尚、現場の炭治郎や伊黒さんの無事を確認しようとする輝利哉。
本当に鬼殺隊は老若男女問わず、全員がそれぞれの役目を全うすべく戦ってくれていますよね・・・。
輝利哉達にまで効果が及んだことにより、本拠地の場所が逆探知されるのではないかを懸念する煉獄槇寿郎さん。
う~ん果たしてどうでしょう。
確かに総力戦であることを考えればここで宇髄さんや槇寿郎さんのターンになってもおかしくはありませんが、いよいよ佳境に迫っているこのタイミングで本拠地が襲われても物語の主軸にはあまり影響がありませんからねえ・・・。
そんな波乱の中、残り時間はあと25分。
炭治郎達にとどめを刺すこともなくその場を去ろうとする無惨。
もはや逃げることだけで精一杯なのでしょう。
そこへ。
無惨に斬りかかる一人の剣士。
その人物は―――伊之助!!!
遂に復帰してくれましたか!!待ってたよキミが戻ってくるのをずっと!!
愈史郎ら救護チームによって応急処置はされていましたが、それでもかなりのダメージを受けている模様。
かなり息が乱れています。
無惨は伊之助にも炭治郎達に放ったのと同じ術を放とうとするものの・・・不発に終わります。
もはや疲労が溜まりきったせいで、術を放つほどの余力は残されていない模様。
やはり術の類はそれなりに消耗が大きいみたいですね。
無惨のパギャ攻撃によって足を失った悲鳴嶼さんと腕を失った義勇さん。
実は彼らは・・・
!!!!!
何てこと・・・。
私、てっきり・・・。
彼らが欠損してしまったのは、あの時愈史郎の術符を用いていなかったからだとばかり・・・。
伊之助らが欠損せずに済んだのは、愈史郎の術符で透明化していたから無惨の狙いが若干外れたんだとばかり・・・。
それがまさか、同期組を庇ってくれていたんだなんて・・・。
柱達の気概に泣きそうになりました。
ごめんなさい。貴方達の気概を甘く見ていて。
ありがとう。同期組を守ってくれて。
伊之助の言葉に涙を滲ませる炭治郎の姿が、更に私の涙腺に揺さぶりをかけます。
自分達を庇ってくれた悲鳴嶼さんの足。義勇さんの腕。
食事を共にした仲間達の命。
いずれも、もう戻ってくることはない。
「返せよ」
「全部返せ」
「それができないなら」
「百万回死んで償え!!」
伊之助・・・!!(><。)
立ち向かう伊之助に、腕を地中に潜らせて攻撃を仕掛けてくるという戦法をとってきた無惨。
・・・多分これは童磨戦から得た情報を元にした攻撃方法でしょうね。
皮膚感覚が優れている伊之助でも、さすがに地中の動きは感じ取れませんから。
今回の冒頭で、童磨戦から「毒」についての情報は活かせなかった事を提示しておきながら、ここで「伊之助の触覚」についての情報は活用できた、というのを暗に描写しているのは巧いところ。
このお陰で説明はなくとも、読者からはある程度繋がりが察知できますものね。
多分吾峠先生はそんな読者の読解力も見越してこういう描写を入れてくださっていると思います。
無惨の腕に掴まり、ピンチに陥る伊之助。
そんな彼を炭治郎に代わって助けた人物は―――善逸!!!
待ってたよキミが戻ってくるのもずっと!!
伊之助と一緒に無惨に立ち向かいながらも、炭治郎に呼び掛ける善逸。
「炭治郎 生きることだけを考えろ」
「聞こえるか お前は死なない 絶対死なない」
「禰豆子ちゃんと帰るんだ 人間に戻った禰豆子ちゃんと」
善逸・・・!!!(><。。)
ここの善逸の言葉もまた、伊之助のとは違う意味で感動しました。
何が良かったって、「死ぬな」ではなく「死なない」と言ってくれていたことです。
「死ぬな」という言い方って、既に当人の死が前提にある発言だと思うんですよ。
ですが、善逸は「死なない」と言ってくれた。炭治郎の死を完全に否定してくれた。
この言い方が嬉しかったです。本当に。
しかも。
とてもとても有難かったのが、炭治郎の“未来”を語ってくれていたこと。
鬼殺隊士のほとんどがそうではあるのでしょうが、炭治郎はこの最終戦の先に自分の“生”を全然見ていないんですよね。
自分の命と引き換えになっても大切な人を守る。自分が死んでも無惨を倒す可能性を繋ぐ。最期まで鬼殺隊士の務めを全うする。
それらの意志は、それだけ強い覚悟を意味してもいるのですが・・・。
やはり炭治郎を大切に想う身としては、そんな彼の姿勢は見てて辛いわけでして・・・。
だからこそ、「帰るべき家がある」「家族が待っててくれている」という炭治郎の未来を示す善逸の言葉は私としてはとても有難くもあり、炭治郎に必要な言葉だったと思います。
それも相まって。
善逸の言葉に涙を溢れさせる炭治郎の姿が、私の涙腺を決壊させました。(←)
伊之助と善逸。二人の言葉を受け、必死に頭を働かせる炭治郎はある手段に打って出ます。
それは日輪刀を己の身に刺して無惨の術を打ち消すこと。
・・・相変わらずながら、本当にこの作品は敵の術を破る手段がハードというか、策を選ばないというか・・・。いや戦況から見て当然かもしれないのでしょうが・・・。
無限列車編でも炭治郎は魘夢の術を破るために自分で自分の首を斬ってましたし・・・。(あああ今思い出しても血の気が引きそう)
本当に炭治郎の胆力は凄いの一言です。
これが凡人ならパニックのまま何もできずに死亡してしまうに違いありませんが、炭治郎はちゃんと思考を働かせ、かつ解決策を導き出したのですから。
己の日輪刀を自身に突き立てる炭治郎。
「赫刀」のままで。
蒸気を上げる日輪刀。
この反応は無惨の血鬼術を打ち消しているものなのでしょうか。
もしかしたらそれだけではなく、日輪刀が高温になっていることを示しているのでしょうか。その色が意味している通りに。
再び戦いに復帰せんとしているのは炭治郎だけではありませんでした。
今一度、戦場へと集いつつある柱達。
全ては無惨を倒すべく。
熱い。
いやもうこの作品はずっと前から熱かったですが、今回は殊更胸に来る熱さでした。
なんといっても後半の伊之助と善逸の言葉が・・・!!(><。。。)
本当に伊之助も善逸も成長しましたね・・・。
あの伊之助が仲間を大切に思い、「奪われる」ことに怒り、涙するなんて。
あの善逸が怯えずに強敵に挑み、仲間を励ましてくれるんだなんて。
初めて会った頃は二人とも自分の事しか考えられないような子達だったというのに。
今はこんなにも他者(仲間)のことを思い遣る事が出来るようになったんだなんて。
改めて思いますが、本当に本当にかまぼこ隊は良いチームです。
一応これでかまぼこ隊が同じ場に揃いはしたものの、肝心の炭治郎の復帰はまだ。
早く三人のコンビネーションが見たい・・・!!
・・・のですが、それ以前に
どうか早く炭治郎の痙攣が治りますように・・・!!!(>人<;)
炭治郎の心配をする一方で他の仲間達の現状も心配だったり。
まず一番気掛かりなのは鏑丸ですね・・・。
衝撃波自体のダメージも勿論ですが、鏑丸は伊黒さんの「目」にもなっていたわけですから・・・。
もし考察通り無惨のあの攻撃が視覚を通して追加ダメージを与えるものだった場合、炭治郎と同様に苦しんでしまっているか・・・もしくは・・・。(考えない考えない!)
そして依然として不明なのが不死川の容態。
今回で悲鳴嶼さんと義勇さんが欠損したのは善逸と伊之助を庇ってくれていたためだったということが明らかになりましたが、ということは、ひょっとしたら不死川はカナヲを庇ってくれていた・・・?
だからあの場で唯一カナヲだけが吹き飛ばされずに済み、不死川が一番大きく吹き飛ばされてしまっていたのでしょうか?
足、腕、眼の欠損ときたら・・・不死川は胴体に風穴が空いていたりして・・・。 (風柱だけに、なんて言えない言えない言ってはいけない)
ですが同時に、あの時不死川は癒史郎の術符を用いて姿を消していたため、大ダメージは免れている可能性もあります。
こうした場面状況から考えると、無事か否かの天秤がほとんど均衡になっていますよね。
本当に吾峠先生のバランス感覚は優れているなあ、と舌を巻くばかりです。
そしてそして、伊之助&善逸と同じタイミングで治療を受けている筈のカナヲは一体どうしているのでしょう?
カナヲも禰豆子に同伴してくれているのでしょうか?
もしそうだったら、禰豆子&蜜璃さん&カナヲで女子チーム結成?(←)
ちなみに考察好きな身としては、この件で炭治郎の日輪刀は炭治郎の血肉を受けた(=炭治郎の身体は日輪刀を受けた)という点にも留意しておくつもりです。
・・・これも偶然かもしれないけど・・・。
義勇さんも止血のために、熱した日輪刀を己の身に受けていましたっけねえ・・・。(第164話)
そういえば描写はされていませんでしたが、結局炭治郎はあの後傷を焼いてもらったのでしょうか?(めっちゃ痛そうなので個人的にはやっていて欲しくありませんが)
あの時の傷の位置は左上腕。
そして今回炭治郎が己の日輪刀を突き刺した箇所も左上腕に近い位置。
もし炭治郎が治療を受けていた場合、炭治郎は義勇さんの青刀と己の黒刀(赫刀)をほぼ同じ個所に受けていることになる・・・。
ああダメです、とめどなく考察が拡がっていく・・・!
さあ、いよいよ無惨の体力が底を尽きかけています。
でも。
ここまで戦況が大詰めに迫ってくると・・・
盤面がひっくり返されそうで怖いのですが、ね。