開催決定の報を知ってから、何度指折り数えて待ったことか。
ゲーム性もストーリーも最高ではあるものの、とりわけ音楽が珠玉なこの「キングダムハーツ」。
そのコンサートが!!
ついに!!
全世界に先駆けて日本で!!
これはもう行くっきゃないでしょう!!!(>▽<)
なんとかかんとか努力と根性と執念(←)で休みを貰い、3月11日[東京公演]のお昼の部(12:30開演)のチケットを無事ゲット。
宛がわれた席は、二階の23列84番。
はい、見事なまでに後ろの端っこ席でした。
ですがなんのなんの。
双眼鏡買ったからノープロブレム☆(←)
というわけで、いざ体験レポートを述べさせて頂きます。
ワールドツアーの最初の公演ということで大きなネタバレはなるべくしないよう努めますが、それでも私の性格上それなりに詳細な感想記事になってしまうと思われますので、どうかご注意ください。
あ、ちなみに私は【Birth by Sleep】以降の作品は未プレイです。いまだに。(キャラクターの名前を知ってる程度)
なので時々「あ、これ昨日プレイしたばっかのシーンだ☆」と思いながら。
時々「?」と首を傾げながら。
時々「え゛ぇえ゛え゛え゛ーーーーー!!!???」と目を剥きながら。
終いには「ああもうネタバレ上等だよコノヤロー!」と開き直りながら観賞したのであしからず。(←)
前日は緊張のあまり二時間ほどしか眠れなかったものの(←)、いざ出発。
お天気はこの日も最高でした♪
開催場所は東京国際フォーラムとのことで、「うわどうしよう、行ったことない・・・」と心配だったのですが・・・。
ここって、東京駅から直で行けるんですね☆
しかも京葉線乗り場からとは。
京葉線ならディズニーに行く際何度も使ったので慣れたもの。
お陰で全く迷わずに着くことが出来ました。
凄く良い立地で開催してくれたことに感謝です。
うおお、流石は「国際」。凄い建物だ・・・。
余裕を持って10時には演奏が行われる「ホールA」に着いたものの・・・。
周りに観客らしき人が誰もいない☆
開場までまだ時間があるからかな?と思いながら周辺を見渡したところ、記念グッズの先行販売が別の場所(ホールD1)で行われているとのこと。
時間もあるし早めに買っておこう、と思って行ってみたところ・・・。
仰天。
長蛇の列・列・列。
会場周辺に人がいなかったのはこれのせいだったのね・・・。
もうディズニーランドのアトラクション並みの行列でした。
・・・と、その時は思ったものの、この日のディズニーランドは入場者6万人の大混雑だったそうで・・・。
新幹線で隣だった方がディズニーに行かれるとお話してくださったのですが・・・大丈夫だったかなあ・・・。
予想だにしなかった長蛇の列を前にして思いました。
嬉しい・・・!
こんなに大勢の人がグッズを求めているということは、それだけキングダムハーツを好きな人が沢山いてくれるということですもの。
今年で15周年を迎えたキングダムハーツ。
当時子供だったプレイヤーが、15年の年月が経って大人になろうとも、このゲームのファンでいてくれている。
それがとても感慨深かったです。
そうして私も列に入りましたが、待っている途中でスタッフの方が限定グッズの注文用紙を配布してくださいました。
なるほど、こうすればスムーズに購入できますものね。
ですが、小一時間ほど並んでいたものの、あまりにも列が動かないことに少々不安が。
このまま開演時間になってしまったらどうしよう・・・
と、思い始めた頃、「お昼の公演チケットをお持ちになられている方は、ホール内でも販売しておりますのでそちらへどうぞ」とスタッフさんから案内が。
なんだよもう!と思いはしたものの、迅速な対応だなあ、と感心もしたり。
開場は予定では11:30だったのですが、この行列に柔軟に対応してくださり、10分ほど早く開場してくださりました。
ホールの入り口にはお花がズラリ。
こうして無事にグッズもゲット。
私はパンフレットとCDアルバムを購入。
お~~~タキシード姿のソラだ・・・。(めっちゃ新鮮)
特にパンフレットは、ハードカバーで内容共々豪華な一品でした!
まだ少し時間があったので、ホール内のカフェカウンターにて、帝国ホテルのサンドイッチ&白桃ジュースで小腹を満たしておくことに。
流石は帝国ホテル自家製の品だけあって値段はお高めでしたが、やはり品質が良いと思わせる味でした。
白桃ジュースも100%果汁という事だけあって、「余計なもの」が一切入っていない美味しさでした。上品な甘みとほのかな渋みがとってもグッド♪
そして客席へ。
後ろの座席だけあって全体を見渡すことが出来ました。
舞台には特大のスクリーンが設置されていましたが、そこでは最新のキングダムハーツシリーズや、ディズニー映画のプロモーション映像が流れていました。
観客はほとんど大人の方ばかりでしたが、男女比はほぼ半々でしたね。
やっぱりキングダムハーツは男女万遍無く人気のある作品なんだということを再確認。
流石に満席・・・と思いきや。
私の右隣の席、空いてた。(ドタキャンか?ドタキャンなのか?)
さあ、そして・・・
いよいよ演奏者の方やコーラスの方が壇上へ。
・・・ん?コーラス?
ワクワクも最高潮に達したところで、いざ。
満を持して、いよいよ開演!!!
最初を飾る曲は・・・
キターーーーーーーーーー!!!!!
『光 HIKARI KINGDOM Orchestra Instrumental Version』ーーーーーーーーーー!!!!!
キングダムハーツは名曲揃いですが、これは「キングダムハーツといったらこの曲!!」と断言できるほどの代表曲ですものね。
この曲のオリジナルをお作りになってくださったのは皆様ご存知の通り宇多田ヒカルさんですが、オーケストラインストゥルメンタルとしてアレンジしてくださったのは和田薫さんというお方。
そしてこの方が、今回のオーケストラの指揮者でもあったり。
もう和田さんには心から感謝するばかりです。
夢と冒険の世界への旅立ち。
そんなメッセージが伝わってくる超正当派なこの曲は、何回聞いても感動できる私が一番大好きな曲です!!!
スクリーンにはなにやらこれまでのダイジェストのような映像が流れていましたが、どうやら【キングダムハーツ3D(Dream Drop Distance)】のOP映像だった模様。(初っ端から思い知らされる自分の鈍亀プレイ歴)
そして曲のラストで、パンフレットにも描かれていた「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-」のロゴが!!
もう初っ端から感動&興奮で脳天が突き抜けました。
うおーーーっ。
というわけで
いきなり双眼鏡大活躍。
買っといて良かった。ホント良かった。
早くもMAXになったテンションを落ち着けてくれたのは、二曲目の『Dearly Beloved』。
この曲もファンの間で人気が高いですよね。
ここではカイリの声を務めてくださっている内田莉紗さんによる朗読が。
内容はカイリによる、ソラへの近況報告とメッセージでした。
「キミの笑顔が皆を救ってくれるから」という言葉、とっても良かったなあ・・・。
と、しみじみしていたところ・・・
『Destati』のパワーに圧倒。
ここでようやく、コーラスの存在に納得することに。
いやはや凄い。凄すぎる。
まさかこの曲を生のコーラス入りで聴く日が訪れようとは。
思えばこの曲は最古の部類に入る曲ですよね~。
初代キングダムハーツの初期PVの時から流れていた曲ですもの。
当時はまだ「スクエア」だったんだよなあ・・・。(遠い目)
続きましては『Organization XⅢ』。
XⅢ機関って、敵役ながら皆さん個性あるいいキャラばかりですよね。
元々は【キングダムハーツFM】のシークレットムービーに使われていた『Another Side』という曲の冒頭部分だったのを、ディレクターの野村哲也さんが気に入って、そのままXⅢ機関のテーマになったそうです。
当時このシークレットムービーは凄い反響を呼びましたが、私も印象深いですね。
この『Another Side』を切っ掛けに、キングダムハーツの音楽におけるピアノの力というものが大きく印象付きました。
ここでようやく今回の司会者が登場・・・って!
なななんと下村陽子さん!!
下村さんはこのキングダムハーツシリーズの音楽を担当なされているお方。
この方無くしてキングダムハーツの名曲の数々は生まれませんでした。
その方と今同じ空間にいる・・・!
うおーっ。
そんな下村さんの登場に感動したところで、次に演奏されたのは『Twinkle Twinkle Holidays』。
これは納得☆
キングダムハーツ生誕十周年の時に発売された記念アルバム[10th Anniversary FAN SELECTION]を購入された方(もしくは公式サイトをご覧になられた方)ならご存知でしょうが、この曲は下村さんにとって「キングダムハーツのHappyの象徴の曲」ですからね。(^^)
思えば下村さんは元々軽快で明るいイメージの曲を得意としていたのかもしれません。
下村さんは私にとっての神ゲーである【スーパーマリオRPG】の音楽も作曲されていた御方なのですが(キングダムハーツを好きになってからこの事実に気付き、目玉が飛び出ました)、この作品も明るいポップな感じの曲がメインテーマになっていましたからね~。
それと同時にダークシリアスな曲調にもまた秀でていたわけですが。
そして『Treasured Memories』が。
あ~~~・・・。
ここで写し出されたシーンはほんのつい最近ゲームでプレイしたばかりということもあって、個人的に鮮明な感慨深さがありました。
キングダムハーツは友情が主体の作品ですけども、ソラとカイリの切ないまでに純粋なロマンスもまた大切な鍵ですよね。
ここからコンサートオリジナルのアレンジ曲が。
『ミッキーマウス・マーチ』から始まる『The World of KINGDOM HEARTS』。
これはまさにディズニー好きのファンのために作られた一曲だったと思います。
ソラ達が冒険したディズニーワールドが万遍無く紹介されてました。
お次は『Fate of Unknown』!
シークレットムービーの曲は人気がありますが、この曲もまた然り。
個人的にこの曲はピアノ・弦楽器・金管楽器それぞれが印象的にメロディの中で活躍していると感じますね。
下村さん曰く、この曲は【Birth by Sleep】の音楽的原点とのこと。
その事実を、私はこの後知ることに。
そして二つ目のメドレー『Threats of the Land: KINGDOM HEARTS Battle Medley』。
『Hand in Hand』が入っていたのは個人的に嬉しかったです!
この曲は初代キングダムハーツの中でもベスト3に入るほど好きなので。(^^)
こうして第一部は終了となり、20分の休憩の後、後半の第二部へ。
第二部最初の曲は、各キャラクターのテーマがメドレーになっている『Heroes and Heroines: Characters’ Medley』。
こうして通して聴いてみると、いかにソラのテーマが明るく前向きな曲調なのかが分かりますね。(^^)
ロクサスのテーマはフルートの音色がよく合うなあ・・・。
そして。
テラのテーマ格好良いなおい!!
・・・って・・・、ああ、なるほど☆
確かにこのテラとアクアのテーマのフレーズは『Fate of Unknown』内のメロディーにありましたっけ。
最後は全く知らない曲でしたが、どうやらウ゛ァニタスのテーマの模様。
ここで一緒に演奏されたということは、ウ゛ァニタスも主役級の重要人物ということなのでしょうね。あの顔からして。(←スクリーンの映像見て目を剥いた人)
次に演奏されたのは『Lazy Afternoons~At Dusk, I Will Think of You...』。
ここらは【358/2 days】をプレイなさった方は感慨深い事でしょう。
ここでも内田莉紗さんによる朗読がありましたが、シオンとカイリの声優さんって同じだったんですね。(知らなかった・・・)
カイリの朗読の時はピンクのドレス姿だった内田さんでしたが、ここでは黒いドレスに。
ああなるほど。最初はカイリの服のイメージに、今はシオンの服のイメージに合わせてくれているんですね。芸が細かい☆
畳み掛けるように『Vector to the Heavens』が。
私もこの曲は【358/2 days】で一番印象深いですね~・・・。
一連の流れとシオンの言葉に、周囲からはすすり泣きの音が。(いえ既に序盤の『Dearly Beloved』の時点で聞こえてましたが)
私は泣きませんでしたけどね。
だって。
“悲しみ”のままで終わらせるつもりなんてありませんから。
そのために頑張っている人達がいるんです。ソラ達の世界でも。そして、「この世界」でも。
次に壇上に現れたのはアクア役の豊口めぐみさん。
豊口さんは青のドレスを着ておいででした。(似合ってた)
そんな豊口さんによるアクアの言葉の後・・・
演奏されたのは『Wave of Darkness』!
うん、全然わかんない★
だってこれ最新作【KH0.2 Birth by Sleep -A fragmentary passage-】の曲なんだもんよ!
知ってるわけないもんよ!
おまけに次も知らない曲だもんよ。
『Daybreak Town: The Heart of χ』という曲名でしたが、【KH Union X】の曲とのこと。
ノスタルジックさと軽快さ、そして楽しげな曲調ではありましたが・・・。
残念ながら栗うさぎはソーシャルゲームには手を出さない主義なので。
そして。
遂にきました。
ファンから絶大な人気を誇る名曲中の名曲『The Other Promise』!!
これはもうね。
曲単体でも充分素晴らしいのですが、【KHⅡ FM+】をプレイしている方は更にこの曲への想いが倍増しに違いありません。(勿論私も)
ロクサスのテーマをバトル用にアレンジした曲ですが、どちらかといえば私はこちらの方が好きですね。
やはりこの曲は下村さんにとっても思い入れがある曲とのこと。
キングダムハーツの曲には一つ一つ多くの心が込められているでしょうが、間違いなくこの曲は最も沢山の心が込められているでしょうね。
「『The Other Promise』が演奏されたということは、そろそろ終わりが近いのか・・・」という残念感を肯定するように、次に演奏されたのはラスボスのメドレー曲『Let Darkness Assemble: Final Boss Medley』。
流れる映像と共に、これまで苦労して倒したラスボスの数々を思い起こしながら聴きました。
「なんでラスボスってこうも無駄にデカイ&しぶといんだよ💢」と、当時の怒りまで思い出しながら(爆)。
そして惜しくも最後の演目に。
最後に下村さんを始め、指揮の和田さんや朗読を務めてくださった声優さん達がご挨拶してくださったわけですが・・・。
その中に、これまで登場していなかった人物が一人。
あのすね足全開の服装(失礼)は・・・
野村哲也さんじゃありませんかーーー!!
うおーっ。
登場してもらいたいとは心密かに望んでいましたが、本当にお目にかかれるとは・・・!
ノムテツさん(※略称)は【FF7】からお名前&実績を知ってた方なので、私の中ではゲーム製作者とくれば筆頭に挙がるのがこの方なんですよ。
下村さんがこれまで色々努力なさって上質な音楽を作り上げてくださったのも、ノムテツさんの多くの無茶振りがあったからですよね~(核爆)。
ラストは『Passion - KINGDOM Orchestra Instrumenta Version』!
オープニングが『光 -KINGDOM Orchestra Instrumental Version』だっただけに、極めて妥当な選曲と言えましょう。
この曲もまた、オリジナルを大変素晴らしい形へとアレンジさせた曲ですよね。
だいぶ先の話ですが、【KHⅢ】は一体どんなOPになるのかと今から楽しみになります。
こうして全ての演目が終了。
ですが、指揮の和田さんが退場なさっても鳴り止まない拍手。
当然ながら、私を含め観客全員がアンコールを待ちわびます。
それに応えてくださり、アンコールが!
しかもなんと、ピアノを下村さんが直々に弾いてくださるという・・・!!(嬉)
さて、何の曲が演奏されるのか。
私としては、出来れば聴きたい曲が一つだけあったのですが・・・。
“あの曲”でお願いします・・・!
どうか“あの曲”を・・・!
是非とも“あの曲”を・・・!
キターーーーーーーーーー!!!!!(本日二回目)
見事私のリクエスト曲でしたーーー!!!
うおーーーっ。
うおーーーっ。
いやもう、個人的にこの曲は『光 -KINGDOM Orchestra Instrumental Version』と同等にキングダムハーツの世界観を全て表現してくれていると思っています。
しかもこの曲なら、オーケストラ、下村さんのピアノ、そしてコーラスと全てが活かせる、今回の集大成としてまさに最適。
しかもしかもしかも。
演奏時に映し出された映像があまりにも粋すぎて・・・!!
オープニングの時もそうでしたが、この時もちょっと込み上げてしまいましたよ。(><。)
こうして大きな拍手の中、終わりを迎えることに。
いや~~~・・・
ずっとうおーっうおーーーっと興奮するばかりでした。
本当に行けて良かった。
聴けて良かった。
「満足」という言葉しかありません。
やはり“生”の力は凄い。凄すぎる。
もはや耳にではなく、心に響いてくる感じ。
音楽と映像と現場が混然一体となった、最高の時間を過ごすことが出来ました。
この体験はずっと、ずっと心に残るだろうなあ・・・。
では最後に。
生演奏というリアルタイムの中、演奏と映像を見事に合わせて指揮してくださった和田さんありがとうございました!!
指揮台の譜面の所に、スクリーンと同じ画像を映している小モニターが設置されていた事には気付いていましたが(ビバ双眼鏡☆)、生演奏と映像を合わせるのは大変難しい事と後で知り、改めて和田さんの御尽力に感謝です!
そして大変ご多忙な中、今回のコンサートの為にこれまでのキングダムハーツの映像を編集してくださったノムテツさんお疲れ様でした!!
次回作【KHⅢ】や【FF7リメイク】など、これからに向けてやることが山ほどあるでしょうが、どうかお体は大事になさってください!
そしてそして、下村さんには最大の感謝とエールを!!
もはや世界タイトルにまで成長を遂げたキングダムハーツですが、その人気の一因は間違いなく音楽の素晴らしさにあります。
キングダムハーツの「世界の心」、「キャラクターの心」、それらを音楽を通して「私達の心」に繋げてくれた下村さんへの感謝は、言葉に尽くせません。
これからもずっと応援しています!
さあ、いよいよ明日(18日)からはフランスをはじめ、各国での公演が始まります。
日本人は大人しいですが、これほどの至高のコンサートならば間違いなくスタンディングオベーションが巻き起こることでしょう!!
5年後でも10年後でも、いつかまた今回のような催しが行われるならば、絶対また行きたいです!!!(>▽<)
本当に全てのスタッフの皆さん、どうもありがとうございました!!