色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<24 Mar 2018 Sat>

2018-03-24 | ステーショナリー*道具,ギア

今日はパイロット土田真之氏のペンクリニックに行ってきました。

一度他で調整に出したけれど、まだイマイチなペリカンスーベレーンと
インク詰まりで書けなくなっているパーカーソネットを調整してもらいました。


パーカー ソネット シルバー軸 F
まずはこちらから。


20年程前の万年筆で既に廃盤になっていますが、
このペン先は後継のものより柔らかく丁寧に作られていて品質が良いそうです。
ペン先の柔らかさはとても好きですが、インク詰まりで
自分で洗ってもよくなりませんでした。

ペン先を分解して、洗浄し、オーバーホールして、
フローも少しよくしてもらって、復活!!!

長い間眠っていたせいで、すぐにはレギュラーの席が空いてませんが、
いづれスタメンに復活するでしょう。


ペリカン スーベレーンM1000 3B
次も問題児・・・?


大きなペン先はかなり前に廃盤となった3B
大きなイリジウムペンポイントを製造するにあたり、
どうしても一定の割合でスが入ってしまうのを技術的にカバーできず、
廃盤となったものです。

ペン先の大きなズレは以前直してもらったのですが、
イリジウムのペンポイントが7:3くらいの位置でずれてついているそうで、
出荷基準から外れてもおかしくないほどの不良品なのだそうです。
そのため、書き始めのインクの出が極めて悪い。

今のペリカンの品質は安定しているそうなのですが、
一時、品質が安定しない時期があり、おそらくその頃のものだろうとのこと。

そうかあ、、、思い切って買った万年筆の1本でしたが、
不良品レベルでしたか・・・、
それを、とても丁寧に時間をかけて書けるところまで調整してくださいました。

今日は本当にラッキーで、晴天のせいか空いていて、
一度調整してもらったあと、もう一度、順番待ちして、再度調整してもらいました。
その間、普段はあまりできない万年筆談議
新しい紙やすりがM1000に入れた色彩雫の新緑で緑一色になりました。
その紙やすりはずっと長く使うものなのだそうですが、
見る度にこのペリカンを思い出すでしょう、とのことで、
毎年、持ってきてくれたら、さらに少しづつ良いものに調整していきますよ
とおっしゃっていただけて、じ~ん。

趣味は多い方だと思うのですが、
その趣味の話ができる友人が身近にあまりいないんですよね。
万年筆もそのひとつ。オタク仲間がほしい。
いろんな話ができて楽しかったです。

あと、エルメスの万年筆がパイロットのOEMとは知りませんでした。
エルメスの偉い人がキャップレスのファンで、エルメス側からの申し出だったそうです。
かといって20万は買えませんが。

パイロットの万年筆は品質が良いのでスタメンですが、
品質が良い分、ペンクリで出すほどの子がいないので、
出すのはいつも他社製になってしまいます。
修理は助かりますが、もっと前向きに
エラボーやカスタムをよりよく書けるようにと
調整してもらう日が来るといいな。

もったいなくて使えないコレクター品の万年筆もありますが、
インクを入れて書いたことがないので、
実際、きちんと書けるかどうか気になってきました。


そのほか、今日はセイコーの古い腕時計をオーバーホールに出しました。
高いものではありませんし、クオーツなので今はあまり使ってもいませんが、
とても気に入っている時計です。

お店で電波ソーラーのそこそこのキラキラする時計を見ていたのですが、
店員さんに、やっぱり一生使うのでしたらグランドセイコーですよ、と言われ、
昨日、叔父と一生モノの時計の話をしたところでしたし
モノに対して生涯大切に使う気でいるという思いがちょっと嬉しかったです。

あと、修理あがりのONKYO GRANBEAT DP-CMX1を再設定の続きもしました。
新品購入が1月31日、
手元に届いて使いだして2週間しないうちに音量ダイヤルが壊れまして、
昨日、修理から戻ってきたところです。
手元にない間はAXON7 mini を使っていましたが、
こちらの方がスマホとしての機能は体感できるほど上で、
しかも音もなかなか良いので、オンキョーさんにはもうちょっとがんばってほしいところです。

物はあればあるほど時間をとられる面もありますが、
反対に時間を短縮できたり、時間を有意義なものにしてくれる面が大きいです。

物をとおして得られる人とのご縁や
修理して長く使うというのは、物持ちの楽しみです。


コメント
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