ちっちゃな幸せ探して

ツレが亡くなってから2年と2カ月目で転勤になりました。
時々思い出して悲しくなるけど、生きていくだけで精いっぱいです。

緩和ケア

2006-08-28 14:49:56 | 闘病記
がんの痛み緩和治療に重点 医師に薬物処方研修 (朝日新聞) - goo ニュース

最近、ガンの痛み緩和治療についての話題がよく目に入る。
正直、そんなに遅れているのか!と驚いている。
ツレがガンと診断される前から、痛みは我慢せずに早めに鎮痛剤を飲んだほうが良く効くし、痛みは我慢しないほうが良いと聞いていたので、
堪えられないほどの痛みがあるのに、薬物依存を恐れて麻薬系の鎮痛剤を使用することを躊躇う医師が、そんなにたくさんいることが信じられない。

 実際、最初に入院する前のツレの苦しみ方は見ていられなかった。
私がいない間に、ふと気づくとタオルで首を吊ろうとしていたこともあったと言われた。
痛みで頭がいっぱいで、完全に無意識だったと。
痛みは人格を崩壊させる。人間としての尊厳が守れなくなる。
そのことが見ていて本当に良くわかった。
あのまま、痛みに対して有効な治療をしてもらえなかったら、生きていることが苦痛なだけになっていたかもしれないと思う。
幸いなことに、主治医は麻薬系の鎮痛剤についての知識を持っていたので、最初に痛みをとる治療をしてもらえた。
だが、今も耐えられないほどの痛みを、我慢する必要が無いのに我慢させられている患者がたくさんいると思うと、やりきれない。
病気を治す研究も、もちろん大事だけど、QOLを守る治療にも、もっと予算を割り当てるなりして、研究が進めばいいと思う。
ガンに限ったことではないが。


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