大好きな純大さん
の舞台。

なんば新歌舞伎座最終公演

『新版 拝領妻始末(はいりょうつましまつ) 』


事前に何の相談もせずに役者の道に入り「おやじの世話にはなりたくない」と
自分の足で歩いてきた純大さん。
その純大さんが初めて父親と同じ舞台に立つ。
舞台を観るたびに、いつかは見たいと思っていた親子競演の舞台
そして、主演舞台
そんな念願だった二つの思いが一度に叶う贅沢な舞台
それを見ずにいられるわけはなく、かといって、東京←→大阪の距離を何度も
往復できるほど、家を空けるわけにもいかず、今回の土日の公演が唯一足を
運べる私の大切な2日間になります。
この話が決まった時から、 『6月は行かせてね~』 『大阪行くからね~』
と家族に呪文のように唱え、暗示をかけ(?)、真面目に主婦をしながら、
出かける前には地味に行動し、家族も自分も体調を整え、行きたくて行きたくて
仕方のなかった思いをグッと胸に溜め込んで、行って来ました。
2時間半の
の旅。そして、新大阪~なんば。
ホテルに着いて、窓を開けるとそこには・・・

新歌舞伎座が見えました。部屋から劇場が見える。
ただこれだけで、テンションがあがります。

別に舞台に出演するわけでもないのにねっ
速攻で遅いお昼ご飯を食べ、開演15分前、無事に新歌舞伎座到着。
初めて純大さん生で拝見した "妻をめとらば" 以来ちょうど3年ぶりの大阪・新歌舞伎座です。

とても立派で風情のある建物。昭和33年から今日まで、51年間という歳月の重みを感じますね。
そして、正面玄関上には、純大さん

キャ~
素敵ですっ
開演5分前。あ~ドキドキするっ
あ~唾が飲み込めないっ

あ~始まるぅ

『新版 拝領妻始末』 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
ちょっと長くなりますが・・・
【第一幕】
時は享保。会津藩士.笹原与五郎(純大さん)は、恋人.いち(小林綾子さん)を両親に
ひき合わせようとした矢先、藩主.松平正容の側室として彼女は召し上げられてしまう。
~それから2年~
猪苗代の城勤めを終え、城下へ帰ってきた与五郎。一方、いちは無事に男子を出産
していた。
しかし、殿の前で乱心して姿を消し、死を覚悟したいちと、偶然にも再会した与五郎。
苦しんだのはあなた一人ではないと語る。
殿の不興を買ったいちを奥御殿に置いておくわけには行かず、ちょうどそこに居合わ
せた与五郎の嫁にやろうという殿。恐れ多いと辞退する父.伊三郎(杉さん)。
しかし、与五郎はその申し出を受けるのだった。
~祝言~
一度は引き裂かれたが再び結ばれた二人。家付き娘で気位の高い与五郎の母.すが
(葉山葉子さん)は何かといちに辛く当たるのだった。
しかし、また再びめぐり合い結ばれることになったことを心から嬉しいと言う与五郎の
優しさに心癒され、二人は「会津一、日本一幸せになろう」と誓うのだった。
【第二幕】
~さらに二年後~
与五郎といちの間にとみという女の子が生まれ、幸せな生活を送っていた。
しかし、殿の嫡男が死去、いちが産んだ男子が世継ぎに決まった。
お世継ぎの生母が家臣の妻であるのは体裁が悪いと、再び御殿に上がるよう催促を
受ける。催促を受けなければ家はおとりつぶし。母親をはじめ親戚からも責められる。
そんな二人を父だけは味方するのだった。
二度と離れたくないと頑なに拒む二人だが、家老たちの謀略によって再び引き離され
てしまう。与五郎は、いちを自分の下へ戻して欲しいと切腹を覚悟で嘆願書を差し出す
のだった。
家は崩壊し、上意の使者を待つばかりの与五郎と父.伊三郎。
そこへ現れたのは、老女として江戸表へ出立することになったいちの駕籠。
出立するまえに駕籠の外からの対面を許された与五郎だったが、一目わが子に
会わせてあげたいと駕籠に走り寄るが中は空だった。
咎人の身で駕籠に手をかけた罪状で、改めて死罪を言い渡される。
最期にもう一度・・降りしきる雪の中、いちを追いかける与五郎だった。
そんな切ない一途な愛の物語。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
もう涙なくしては見られないお芝居でした。
お話の舞台は、私の故郷.会津。
出てくる場面一つ一つが懐かしい故郷の風景だったので、舞台セットに故郷の景色を
重ね合わせて、私の頭の中はかなりリアルなものになっておりました。
実際の史実とは多少違っているものの、会津で生まれ育ちながら、今まで知らなかった
出来事に驚愕し、切なさもまたひとしおでした。
「うわ~
やだっ
」と感じるほど気位の高い与五郎の母。(葉山さん)
婿養子でおとなしく、最後まで二人の強い見方であり続けた与五郎の父。(杉さん)
純大さんの広くて穏やかで包み込まれるような与五郎さん。(純大さん)
心優しく一途で芯の強いいち。(小林綾子さん)
自分の待遇に不満を持ち、兄を裏切り、義姉を家老に差し出す与五郎の弟.文蔵。(橘大二郎さん)
上に従いつつも友達・妹思いのいちの兄.塩見佐内。(大川良太郎さん)
親戚の叔母様(二宮さよ子さん)傲慢な松平正容、悪だのう~と感じる家老…etc.
登場人物の個性豊かなキャラクターを芸達者な役者さんたちがしっかりと作り上げ、
芝居を見せてくれます。それは、藩主の理不尽な行動に翻弄されても、決して揺るぐ
ことのない二人の絆をより一層強く浮き出してくれているように思いました。
そして、それぞれの立場での、藩・家の存在の大きさ、情愛、やりきれない苦悩、固い
決意、おさまらない怒り・・。
リアルな表現と動きのあるストーリーは、観客の心をググッとわしづかみにし、物語の
中に引き込んで行きます。
いちと同じような状況に立たされたらどういう選択をしただろう?
時代は違えど同じ女です。恋人と別れ、藩命で側室にされてしまうつらさ。
お腹を痛めて産んだ子供を城中に残してこなければならない切なさ。
過去を忘れ、やっと掴んだ平穏な幸せを再び奪われてしまう苦しさ。
想いを貫くことで周りを巻き込んでしまう痛み。
場面場面で、いちの気持ちを思う度に、胸が苦しくなり、二幕は心乱れたままでした
そして、クライマックス その1
息子をいちのもとへ向わせようとする父.伊三郎と与五郎の今生の別れのシーン。
杉さんと純大さん
二人の立ち廻りが見られ、それはもう鳥肌もの。
今までも
の時代劇で、杉さんの、純大さんの立ち廻りは拝見してきましたが生で見る
その姿は、どう表現したらちゃんと伝えられるのか・・・言葉が見つからないくらい


美しい 


そして、クライマックス その2.ラストシーン
猛吹雪の峠道。引き裂かれた妻を奪い返そうと追いかけていく与五郎。
大勢の藩士にたった一人で挑む命がけの凄まじいラストシーン。
死を持って添い遂げようとする二人の壮絶な最期
真っ赤な鮮血を吐きだしながらも一人戦い最期まで自分の想いを全うする与五郎の強さ。
これしか選べなかった悲しい二人の宿命。
純大さんの熱演に、
私が崩れ落ちたのはいうまでもありません

心揺さぶられ、涙し、いまだにまだその余韻の中にいる私。
感動の舞台は、明日千秋楽を迎えます。
純大さん
あと一日思い残すことなく頑張ってくださいませ
・・・明日へつづく。
参加しています。ここをポチッと...



なんば新歌舞伎座最終公演


『新版 拝領妻始末(はいりょうつましまつ) 』


事前に何の相談もせずに役者の道に入り「おやじの世話にはなりたくない」と
自分の足で歩いてきた純大さん。
その純大さんが初めて父親と同じ舞台に立つ。
舞台を観るたびに、いつかは見たいと思っていた親子競演の舞台
そして、主演舞台

そんな念願だった二つの思いが一度に叶う贅沢な舞台

それを見ずにいられるわけはなく、かといって、東京←→大阪の距離を何度も
往復できるほど、家を空けるわけにもいかず、今回の土日の公演が唯一足を
運べる私の大切な2日間になります。
この話が決まった時から、 『6月は行かせてね~』 『大阪行くからね~』
と家族に呪文のように唱え、暗示をかけ(?)、真面目に主婦をしながら、
出かける前には地味に行動し、家族も自分も体調を整え、行きたくて行きたくて
仕方のなかった思いをグッと胸に溜め込んで、行って来ました。
2時間半の

ホテルに着いて、窓を開けるとそこには・・・


新歌舞伎座が見えました。部屋から劇場が見える。
ただこれだけで、テンションがあがります。


別に舞台に出演するわけでもないのにねっ

速攻で遅いお昼ご飯を食べ、開演15分前、無事に新歌舞伎座到着。
初めて純大さん生で拝見した "妻をめとらば" 以来ちょうど3年ぶりの大阪・新歌舞伎座です。

とても立派で風情のある建物。昭和33年から今日まで、51年間という歳月の重みを感じますね。
そして、正面玄関上には、純大さん


キャ~



開演5分前。あ~ドキドキするっ



あ~始まるぅ


『新版 拝領妻始末』 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
ちょっと長くなりますが・・・

【第一幕】
時は享保。会津藩士.笹原与五郎(純大さん)は、恋人.いち(小林綾子さん)を両親に
ひき合わせようとした矢先、藩主.松平正容の側室として彼女は召し上げられてしまう。
~それから2年~
猪苗代の城勤めを終え、城下へ帰ってきた与五郎。一方、いちは無事に男子を出産
していた。
しかし、殿の前で乱心して姿を消し、死を覚悟したいちと、偶然にも再会した与五郎。
苦しんだのはあなた一人ではないと語る。
殿の不興を買ったいちを奥御殿に置いておくわけには行かず、ちょうどそこに居合わ
せた与五郎の嫁にやろうという殿。恐れ多いと辞退する父.伊三郎(杉さん)。
しかし、与五郎はその申し出を受けるのだった。
~祝言~
一度は引き裂かれたが再び結ばれた二人。家付き娘で気位の高い与五郎の母.すが
(葉山葉子さん)は何かといちに辛く当たるのだった。
しかし、また再びめぐり合い結ばれることになったことを心から嬉しいと言う与五郎の
優しさに心癒され、二人は「会津一、日本一幸せになろう」と誓うのだった。
【第二幕】
~さらに二年後~
与五郎といちの間にとみという女の子が生まれ、幸せな生活を送っていた。
しかし、殿の嫡男が死去、いちが産んだ男子が世継ぎに決まった。
お世継ぎの生母が家臣の妻であるのは体裁が悪いと、再び御殿に上がるよう催促を
受ける。催促を受けなければ家はおとりつぶし。母親をはじめ親戚からも責められる。
そんな二人を父だけは味方するのだった。
二度と離れたくないと頑なに拒む二人だが、家老たちの謀略によって再び引き離され
てしまう。与五郎は、いちを自分の下へ戻して欲しいと切腹を覚悟で嘆願書を差し出す
のだった。
家は崩壊し、上意の使者を待つばかりの与五郎と父.伊三郎。
そこへ現れたのは、老女として江戸表へ出立することになったいちの駕籠。
出立するまえに駕籠の外からの対面を許された与五郎だったが、一目わが子に
会わせてあげたいと駕籠に走り寄るが中は空だった。
咎人の身で駕籠に手をかけた罪状で、改めて死罪を言い渡される。
最期にもう一度・・降りしきる雪の中、いちを追いかける与五郎だった。
そんな切ない一途な愛の物語。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
もう涙なくしては見られないお芝居でした。

お話の舞台は、私の故郷.会津。
出てくる場面一つ一つが懐かしい故郷の風景だったので、舞台セットに故郷の景色を
重ね合わせて、私の頭の中はかなりリアルなものになっておりました。
実際の史実とは多少違っているものの、会津で生まれ育ちながら、今まで知らなかった
出来事に驚愕し、切なさもまたひとしおでした。
「うわ~


婿養子でおとなしく、最後まで二人の強い見方であり続けた与五郎の父。(杉さん)
純大さんの広くて穏やかで包み込まれるような与五郎さん。(純大さん)
心優しく一途で芯の強いいち。(小林綾子さん)
自分の待遇に不満を持ち、兄を裏切り、義姉を家老に差し出す与五郎の弟.文蔵。(橘大二郎さん)
上に従いつつも友達・妹思いのいちの兄.塩見佐内。(大川良太郎さん)
親戚の叔母様(二宮さよ子さん)傲慢な松平正容、悪だのう~と感じる家老…etc.
登場人物の個性豊かなキャラクターを芸達者な役者さんたちがしっかりと作り上げ、
芝居を見せてくれます。それは、藩主の理不尽な行動に翻弄されても、決して揺るぐ
ことのない二人の絆をより一層強く浮き出してくれているように思いました。
そして、それぞれの立場での、藩・家の存在の大きさ、情愛、やりきれない苦悩、固い
決意、おさまらない怒り・・。
リアルな表現と動きのあるストーリーは、観客の心をググッとわしづかみにし、物語の
中に引き込んで行きます。
いちと同じような状況に立たされたらどういう選択をしただろう?

時代は違えど同じ女です。恋人と別れ、藩命で側室にされてしまうつらさ。
お腹を痛めて産んだ子供を城中に残してこなければならない切なさ。
過去を忘れ、やっと掴んだ平穏な幸せを再び奪われてしまう苦しさ。
想いを貫くことで周りを巻き込んでしまう痛み。
場面場面で、いちの気持ちを思う度に、胸が苦しくなり、二幕は心乱れたままでした

そして、クライマックス その1
息子をいちのもとへ向わせようとする父.伊三郎と与五郎の今生の別れのシーン。
杉さんと純大さん

今までも

その姿は、どう表現したらちゃんと伝えられるのか・・・言葉が見つからないくらい







そして、クライマックス その2.ラストシーン
猛吹雪の峠道。引き裂かれた妻を奪い返そうと追いかけていく与五郎。
大勢の藩士にたった一人で挑む命がけの凄まじいラストシーン。
死を持って添い遂げようとする二人の壮絶な最期
真っ赤な鮮血を吐きだしながらも一人戦い最期まで自分の想いを全うする与五郎の強さ。
これしか選べなかった悲しい二人の宿命。
純大さんの熱演に、
私が崩れ落ちたのはいうまでもありません


心揺さぶられ、涙し、いまだにまだその余韻の中にいる私。
感動の舞台は、明日千秋楽を迎えます。
純大さん


・・・明日へつづく。
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