不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

1日限定10食

2019-08-13 23:43:00 | 日記
名古屋から帰途につく朝
駅構内で購入した「ういろうクロワッサン」。
なんでもありよね。
白いういろうとちょっぴりあんこがクロワッサンに挟まっている、そのまんま。


食べ損ねて、家まで持ち帰って食べました。
びっくりのコンビネーションだけれど、
私はけっこう好きな感じ。

で、
ういろうクロワッサンを食べ損ねた
名古屋からの帰り道は
友人の青春18切符旅に便乗して
在来線のゆっくり旅。
でも、久しぶりに会う友人とは
いくら話しても話が尽きないので
おしゃべりしているうちに時間が過ぎて
長いはずの各駅停車の静岡横断も
まったく苦にならず。

せっかくの途中下車可能な旅なので
一箇所寄りたいところがあると
前日に友人に伝えたら、
賛同してくれたので、
まずは掛川を目指す。
でもその前の袋井駅で車窓から
駅前のラグビーボールのオブジェを見かけて
知ってたら降りて写真撮ったのに!
と3人で悔しがったり(笑)。

掛川駅構内にある「これっしか処」。



地元の特産品名産品を取り揃えた売店で
珍しいものもいろいろあったのだけれど、
私のお目当ては、
掛川駅南口から徒歩5分のところにある
天ぷら屋「天金」さんが
ここに卸している1日限定10食の天むす&おにぎり。

我々が到着した時は店頭に並んでいなくて
まさかもう売り切れたのかとショックを受けたのだけれど、
お店のスタッフに確認したところ
通常11:30頃到着するということだったので、
30分待機することに。

もうそろそろ11:30というときに
我々よりも後からやってきた2人組のお客さんが
天むすについて問い合わせをしている声がして、
耳をそばだてて聞いていたら
「まもなく入荷すると思われますが
既に5つご予約をいただいておりまして、
ご希望でしたら2つご予約しますが、
いかがいたしましょう。」と。
それを聞いて、ざわついた我々は
こちらも3つ待っていることを伝えて
なんと商品が入荷する前に
あっという間に10食完売という事態に。

天金さんがカゴに入れて持ってきた天むすは
店頭に並ぶことなく、
そのままレジで処理されて
行くべきところへ渡っていくことに。

ギリギリのところで入手できてよかった!

電車の中で食べようかと思ったのだけれど、
観光電車でもない在来線だし
座れない可能性もあったので
できたてを駅周辺で食べちゃおうということに。
日陰で腰掛けられるところをささっと探して、いよいよ。


エビ天むす、牛肉しぐれ、えだまめ。
3つのおにぎりで490円。









ほどよくふんわり握られたおにぎりはけっこう大きめ。
ふっくら炊きたてのご飯に白ごまベース。
それぞれの具材を生かすような塩加減で
あぁおいしいって声が
3人から同時に上がる。

作り手の愛情をたっぷり感じるおにぎり。
ごちそうさまでした。

友人とは、
今度はお店で是非天ぷらをいただきたいねと盛り上がったので、
近い将来実現しますように。








大人の遠足 〜馬籠宿〜

2019-08-12 07:05:00 | 日記


山の日は山へ。
名古屋から中央線に揺られて岐阜中津川へ。

名古屋の友人と大人の遠足馬籠宿編。
中央線に揺られて岐阜中津川へ。
過去2回ここを訪れたのは
The Solar Budokanの舞台に立つ吉川さんに会うためだったので
観光らしいことは何もしておらず
下調べも不十分だから
まずは駅前の閑散とした観光センターで情報収集。

そもそも今回名古屋から馬籠宿に行こうと思ったのは
フィレンツェ時代の友人が働いているから、だったのだけれど
この夏の大連休の稼ぎ時、
当の友人はフル稼働で仕事をしていて会えそうになかった。
それなら馬籠宿に行く必要はないかなと思いながら
観光センターに貼られたポスターを見て
苗木城に惹かれたのだけれど
徒歩で60分、バスで途中まで行っても徒歩40分コースになると聞き悩む。
3人とも歩けない距離ではないけれど、
炎天下の猛暑日に山城めがけて歩くのは
危険な行為だという結論に至り、
もう少し涼しくなってから再チャレンジすることにして、当初の予定通り馬籠宿へ。
中津川駅前バス乗り場から約25分で到着。
満席のバスの8割を占める外国人観光客とともに
ジリジリ太陽が照りつける馬籠宿で下車。

さっそく石畳の坂を登っていく。




中山道の宿場町。
古き良き日本の雰囲気が残されているので、
外国人に人気のある観光スポット。

城のような枡形を取り込んで
坂道はさらに続く。



かなりの急勾配を流れ落ちてくる清水は
びっくりするくらいのエネルギーで
水車を回し、
若干の清涼感を辺りに撒き散らす。



歩いていると、妙にイタリア語ばかりが聞こえる錯覚に陥るくらいには
イタリア人観光客も多い。

暑い中、街道の両脇に立ち並ぶ歴史的建造物をざっと見ながら、とにかく展望広場をめざす。

緑のグラデーション。
見渡すかぎり木々の色。




展望広場までゆっくり坂を登っていくと
背中を汗が流れていくくらいに
暑さは厳しいけれど
時折吹き抜ける風がきもちよく
街道脇を流れ落ちる清水の音が涼しさを運んでくる。



こんなに暑くはなかったにしても
参勤交代は大変だったろうなぁ。


街道途中に御触書の掲示板を見つけたけれど、これは本物なのかなぁ?



隠れキリシタンが追われた悲しい史実を
思い出させる御触書。
人が銀500枚で売られた事実を改めて知る。





お醤油の焦げる匂いにつられて
焼きたておせんべい。
ピリ辛七味がさらに汗を誘発した。



休憩も兼ねてお昼ご飯。
季節外れとはわかっていながら
栗おこわを頼む。
友人が食べた冷やしきのこそばが正しい選択だったと今さら思う。



帰りのバスを待つ間に
冷たいものが食べたくてソフトクリーム。
くま笹ソフトミックス。
くま笹?抹茶味にしか思えなかったけど。

食べている間にスコールのような激しい雨が降り、
ちょうどよく雨の切れ目にバスに乗り込んで下山。




12日13日においでん祭が開催されるらしい中津川。
いいタイミングで訪れることができたのかも。

でも、苗木城は見てみたいし、
馬籠宿の友人にも会いたいし、
栗きんとんは食べたいので、
もう少し涼しくなったら、また行かなくちゃ。

いつも私の無計画旅に付き合って
色々調べてくれる友人に感謝の1日。









新しい組み合わせ

2019-08-10 12:36:00 | 日記
名古屋センチュリーホールでのライブのために、早めに出発。
ホテルチェックインは午後だし
途中で思い立って会場へ直行することに。
豊橋で降りて名鉄特急に乗り換えてみた。
初めての試み。
いろんなルートがあるわけよね。

思ったよりも早く会場に着き、
グッズ販売の列に並ぶにもまだ早いよねということでランチに。

名古屋の友人がおすすめしてくれた
会場近くの、食事と雑貨のお店pokojさん。
橋の上から発見。






素材と調理法に色々こだわっているのがよくわかるメニュー。
どれも美味しそうだけれど、
好き嫌いの多い私が食べられるものは限られる。




ひじきとしらすの和風ペペロンチーノ。
夏野菜とベーコンとペコリーノチーズのトマトソースと悩んだ末、ひじきに惹かれて。
ひじきとパスタの組み合わせが私には新鮮だったので。
しらすは苦手だけれど、
小さい瞳たちと目が合わないように気をつけて一気に食す(笑)。
ちょっと太めのもちもち生パスタもおいしいし、
ひじきの甘さとほんのりピリ辛が絶妙。



デザートもおすすめと聞いていたので、
こちらも私には最高の組み合わせの
ホワイトチョコとジャガイモクリームのタルト。
これは迷わずチョイス。
タルト部分はアーモンド生地でほろほろサクサク。

白いクリームが二層になっているのがわかるかな。
上がホワイトチョコレートのふわふわクリームで
その下がほんのりしょっぱいジャガイモクリーム。
ホワイトチョコとジャガイモよ、
私のためにある組み合わせ。
でも今までやってみようと思ったこともなかった。
衝撃的においしい。
これレシピに加えたい。
(いつ作るのかは不明)。



アップルティーは写真撮る前に飲み干しちゃった。



窓際のかわいい子。

お店の雰囲気もよいし、お値段も良心的。
おすすめしてくれた友人に感謝!





大切なものだから長く使いたい

2019-08-05 22:55:00 | 日記
7月の嵐で壊れてしまった愛用の長傘。

高校生の私が自分のために初めて買った傘は、
イタリアに渡るときにも持っていって
雨の少ないイタリアでは、
そんなに出番がなかったけれど
苦楽を共にし
日本に引き揚げるときに再び持って帰ってきた。
30年くらいの付き合いの傘。

ものの溢れる時代に
傘なんて使い捨てみたいに思っている人も多いだろうけれど、
私には私の価値観があって、
どうしても直して使い続けたかった。

上司が小さかった頃(つまり50-60年前)には
傘修繕の行商人が定期的に近所に来て
壊れた傘を直しては使い続けていたと
話してくれたけれど、
私の記憶にはそういう景色はなく、
もちろん今の時代には
そんなビジネスは成り立たなくなってしまった。
伊豆の田舎には傘をきちんと直してくれる職人さんは見つからず
Twitter で呟いたら、
吉川さん繋がりの方が情報をくれた。
ありがたい。

渋谷幡ヶ谷にある古い傘屋さん。

持ち込んだ傘をきちんとその場でチェックしてくれて
どこを修繕するか、どんな部品を使うか説明してくれて
とてもアナログチックな預け証を発行してくれた。



7月11日に修理依頼して約3週間。
7月31日以降引き取りできるということだったので
電話で修理完了を確認して
三国志展と絡めて土曜日に引き取りに。

引き取りに伺ったときは
依頼時のおじさんではなく
若い男の子が座っていた。
引き換え札を渡すと奥から傘を持ってきて
どこを直したかひとつひとつ確認しながら
丁寧に説明してくれた。

おじさんもお兄さんも口数は少なくて
決して愛想がいいわけじゃないけれど
任せようって思える質実さが感じられて
このお店紹介してくれた方に重ねて感謝。

猛暑の快晴の東京の街を
場違いな雨傘を持っていても
大切なものが手元に戻ってきたという喜びで
とってもいい気分だった。





30年ものとは思えないと
職人さんにもいってもらえた傘。
ただもう部品が見つからないかもしれないから、
壊さないように気をつけてと言われた。

ついでと言っては申し訳ないけれど
2年前のツアーグッズだった
Wild Lipsの折りたたみ傘も
会社で宅配便屋さんの台車にひかれて
歪んじゃったので、一緒に直してもらった。



修理代は長傘が3800円、
折りたたみ傘が1400円。
修理代としては高くないと思う。
もちろんその金額で新しい傘が買えるよという意見もあるだろうけれど、
そういう問題じゃぁないのよ。

世の中にはどんなにモノが溢れたって
それぞれに代わりのないモノもいっぱいある。




山里のひまわり

2019-08-04 23:55:00 | 日記
夏になると恋しくなる朝顔とひまわり。
最近朝顔を見かける機会が少なくなった気がして、
来年は植えて観察しようと思った日曜日。



早朝ヨガから帰って、
天気もいいのでひまわりを観にオクシズまでドライブへ。



静岡市の山間地区に
休耕田を有効利用した玉川フラワーガーデンがあり
たくさんのひまわりが地元のおじさま&おばさまの手で育てられています。

安倍川の支流である中河内川に
ひまわりの季節には駐車場が用意されて
そこからシャトルバスで約5分。
桂山地区の長光寺前にある吊り橋を渡った先にひまわり畑。



中河内川の流れ。
地元の方の話では、
今年は7月に雨が多くて、
川の透明度が落ちているそうだけれど、
十分美しい。



ほどよく揺れる吊り橋。
レイラは腰が引けて歩けなかった。



吊り橋を渡ると
かかしのお猿ちゃんがお出迎え。
広域で柵に囲まれ
近くの山々からの小動物の侵入を防いだ田園風景が広がります。


手づくり感がとても可愛い。


ひまわりは5分咲きで見頃手前だけれど、
わくわくする美しさ。

一面ひまわり。
四方を山に囲まれて、
外界と遮断された世界。
余計な音もなく、
風の音と太陽の光が満ちていて、
とにかくきもちいい。
とても暑いはずなのに
それさえ忘れさせてくれる気がする。



おばちゃんたちの手づくり惣菜や軽食と地元のお野菜が売られていたので、
おすすめを伺ったら出てきた黒はんぺんフライ。
さすが静岡!
私は食べられないけれど。



一緒に勧められた手づくりのおまんじゅうたち。
生地は小麦粉に里芋をすりおろして混ぜているとかで、もちもち。
奥からウィンナー、切り干し大根、つぶあん。
具の意外性にびっくり。

かかしコンクールもゆるく開催されていたので、
入り口で出迎えてくれたお猿ちゃんに一票。

ひまわりを堪能したあとは
中河内川で水遊び。


今年最初の水遊びに
びびって固まるお嬢様。


中洲まで連れていかれて覚悟を決める。

結局楽しい(笑)。

濁りが消えて
もっと透明度が上がった頃に
またゆっくり遊びに行こう。