不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Bar per cani

2004-04-22 23:43:31 | まち歩き
春の陽気に誘われてふらふら。
フィレンツェの街中を歩いていてこんなものを発見。
bar_cane.JPG

Bar per cani。
ワンコ用バール。
カラフルな服やアクセサリーを並べたごく普通のショップの店先に
お水を入れたボウルが置かれていました。
飼い主さんと一緒にお散歩するわんこのための「水のみ場」。

イタリアは他のヨーロッパ諸国と同じように
ワンコに対して比較的寛大で
たいていのショップやレストラン、バールには出入り自由。
もちろんバールで
「ワンコ用のお水ください」といえば快く出してくれます。

こういう心遣いって、見ていてなんだか心がほっこりします。




La Sindrome di Penelope

2004-04-21 05:02:08 | 日記・エッセイ・コラム
kanaさんのblogより
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『一人では生きていけない』



ペネロペ・シンドロームなんて言葉は日本語にあるのだろうか?

ここでいうペネロペは
もちろんトム・クルーズとどうにかなっちゃっている
女優ペネロペ・クルズではなく
ギリシャ神話の英雄オデュッセウス
(ローマ名ではUlisse:ウリッセ)の妻で、
二十年もの間、なんだかんだと理由をつけては再婚の話を断り
夫・オデュッセウスの生還を信じて待ち続けた貞淑な女性。

イタリア人男性のマザコン度の高さは世によく知られています。
女性の側でも男性の世話を焼き、包容し、
手を貸し、そして待つという傾向が強いので
男性は「永遠の息子」の役を心置きなく演じることができるらしい。
(演じているかどうかはともかく・・・)

相手がたとえ母親であろうと、恋人であろうと、
妻であろうと、愛人であろうと、
「私は彼にとってなくてはならない存在なのよね。重要なのよね。」
と感じさせることができる男性こそが
女性を魅了する術を知っている男性なのだそうだ。
(とイタリアでは少なくとも評価されている気がするんだけど。)

しかし、母親の役割を演じる女性と比べれば
そんな男性などは足元にも及ばない。
ママの掌でもてあそばれているだけなのね。
つまり母性本能に満ち満ちた女性というのは
なにものよりも強いということなのだろうね。

そして女性は
この母性本能全快にして
辛抱強く待ち続け、ひっきりなしに手助けすることによって
男性から「成長して学習する」というチャンスを
奪ってしまっているのだそうだ。


で、なぜペネロペ・シンドロームなのかというと
英雄であり、最強の軍人であったオデュッセウスでさえ
あらゆる手を打って、自分を待ち続けてくれた
妻・ペネロペの存在なくしては
厳しい闘いを戦い抜いて
故郷に帰ってくることができなかっただろうと。
そういうことらしいんですけどね。
そう、女がでんと構えていればこそ
男はふらふらして狩に出かけられるってことらしいですよ。

この「待ち続ける」というのが女性の特徴の一つで
このあたりからペネロペ・シンドロームなんて言葉も生まれたみたい。
(って世界的に使っているのか知りません。
イタリアでも滅多に聞かないけど。)

ふーむ。

だからなにかというと。
つまりは
女性は「待つ」のを控えめにし、何もかも受け入れてやったりせず
そこそこに手をかけてやるくらいでとどめておけと。
男性が物事をうまく処理できないといって文句を言わず
その根本から叩きなおしてやろうなどと熱くならず
この際助けてあげようなんて考えは捨ててしまえと。
そして好きなように試させてみて
少し放っておけばいいのだということです。

それで男性が成長するならそれは一つの収穫だし、
もしそうでなくても
相手ではなく自分自身の心の声を聞くことで
物事がもっとすっきり収まるようになるんだそうです。



Salsa al Natto

2004-04-20 23:56:50 | Squisito!
一時帰国からフィレンツェに戻ってきた友人宅へ
お邪魔してきました。
彼女のところに行くと
ついつい長居になってしまうのですが、案の定、今日も。
すっかり帰りも遅くなり、
一人で食事の支度をするのも面倒な時間になりました。
彼女から日本のお土産ということでいただいた
納豆パスタようのソースを早速使ってみることに。

簡単なのねぇ。
パスタ茹で上がったらそこに具を和えて
更にソースを絡めたら出来上がり。
こんなに簡単でいいのですか・・・。

イタリアにももちろんインスタント食品はわずかですが存在します。
でもあまり出番がないんですよねぇ。
いや、実際共働きのイタリア人家庭では
頻繁に利用されているのかもしれないですけど。
私はそこまで時間に追われているわけでもないので。

この納豆パスタ。
おいしいとかまずいとかそういう話ではなく、
日本の味がしました。
インスタントモノで凌げる日本の食生活って
ある意味、充実しているのかもしれないけど・・・。
しかし、芥子がきつすぎやしませんか??
からし苦手な私だからそう感じるのか。

色々入っているんですね。
原材料
植物油脂、しょうゆ、かつお節エキス、食塩、醸造酢、砂糖、
こんぶエキスパウダー、からし、ぶどう果汁、香辛料、調味料、
酒精、増粘剤、香辛料抽出物

いやぁ、
かつお節エキス、こんぶエキスパウダー、増粘剤あたりが
こころなしか怖いです。
いやきちんとした会社が出しているのですから
体に危険なわけないと思いますが。
自然ではないのですよね、仕方ないけど。
エキスなのね。飽くまでエキス。

納豆パスタ





Pesto ai piselli

2004-04-19 22:27:08 | Squisito!
昨日の続き。
豆があまったので、
早速グリーンピース・ペーストにしてみた。

グリーンピース茹でて
生ニンニクとオイルと一緒にミキサーにかけたお手軽なもの。
食べてみてまずくはないけど、
もともとグリーンピースなんて
パンチの利いた味のある食べ物ではないので
いくら素材重視とはいっても、
これだけじゃやっぱり物足りない。

次回作るときは
クルミとペコリーのチーズを加えてみると心に決めた。
これで歯ごたえと風味は愕然よくなるはず・・・なんだけどな。

写真に撮ったらおいしそうだ。
いや、おいしかったのだ。

DSCF2036.JPG