パリのルーブル美術館に所蔵されている
レオナルド・ダ・ヴィンチの
「聖アンナと聖母子(La vergine con il bambino e Sant'Anna)」は
同美術館所蔵の「モナリザ(Gioconda)」
「岩窟の聖母(Vergine delle Roccie) 」と並ぶ傑作とされています。
この作品の裏から
3つの未確認のデッサンが見つかったことで話題になっています。
馬の頭、人間の頭骨、子供と羊を描いたデッサンは
肉眼では確認しにくい程度のものですが、
遠赤外検査では確認され、
既にデッサンのあちこちに
レオナルドの様式が認められるということで、
ルーブル美術館としては公式に
90%がレオナルドの手によるものと発表しています。
既に9月にはデッサンの存在が
一部の研究者には知られており、
今回ある程度の確証に基づき公表となりましたが、
もちろんこれより先、より詳細の調査&研究が進められ、
真実が明らかになっていきます。
18センチメートル×10センチメートルの大きさの馬の頭は
ヴェッキオ宮殿に隠されているかもしれない
幻の「アンギアーリの闘い」を思わせるものとも言われ、
(私には普通の馬面に見えます。笑)
16センチメートル×10センチメートルの人体頭骨は
解剖学にも通じていたレオナルドが
生涯好んで研究し描き続けたテーマでもあり
眼こうのくぼみと鼻のくぼみの一部、
下顎骨半分と若干の歯が確認できるらしいです。
(私にはよくわかりません。笑)
3つ目のデッサンは肉眼では最も確認しにくいもので、
高さ約15センチで
幼子キリストが右方向に首を回し
子羊と戯れている姿を描いており、
この子供の姿は表の油絵に描かれている
幼子キリストに酷似していることなどから、
レオナルドの作品である可能性が高いと見られています。
(これに至っては私にはまったく見えません。泣)
最初の二つのデッサンは
比較的簡単に認識されたようですが、
3つ目は精密機械の助けを得て確認されたとのこと。
2009年6月にルーブル美術館は
コンベンションを開催する予定で、
その場で今後の科学的調査のすべての情報が
研究者たちに公開されるとのこと。
そもそも絵画作品の裏側に
デッサンが残されていることは稀である上、
レオナルドの作品ではこれまで例がなかったことから
非常に貴重な発見であるとされています。
90%はレオナルドの手によるものだとしている
ルーブル美術館も
科学的な調査の結果を待っている状態ですが、
調査結果を元に、
特にいつごろの時期に、
またなぜそこに描かれることになったのかの経緯を
確定したいとしています。
もちろん最終的にレオナルドの弟子によるものである
と認定される可能性もありますが、
レオナルドが使っていたものと同じ
カーボンが使われていることは既に確証されています。
因みに表のメイン作品「聖アンナと聖母子」は
1500年代初めに作成されたものです。
こうした発見というのは
偶然の出来事だったりすることが多いのですが、
今回も本作品を壁から外して移動させようとしたときに、
裏側に何かしみがあるということで
よく見直してみたら実はデッサンであったという経緯。
偶然は必然なり。
さすが、ダ・ヴィンチ。
この馬は、私にもただの馬に見えるけどw、
「アンギアーリの闘い」を思わせる!というのが、
希望的観測なんだろうねー。
ダ・ヴィンチの謎(?)のひとつだもんね。
弟子の手によるものにしたって、
500年と時を経ているわけで、
なんだかワクワクしちゃうわ。
世界的に話題になったんだよね。
さすがレオナルド・ダ・ヴィンチです。
馬は本当にただの馬面に見えるでしょ。
アンギアーリの闘いと結び付けたいのはよぉくわかるんだけど、レオナルドは他にも馬を描いているわけで…。
まぁ、いろんな技術が進化していろんな歴史が暴かれるのは、ある意味味気ない気もするけど、やっぱりわくわく感のほうが強いよねぇ。
震源地はエミリア・ロマーニャでしたから
もともと地盤の強いフィレンツェではそんなに揺れてません。
仕事中で揺れたと思ったので、他のスタッフに言ったら笑われたくらいです。
翌朝、「マジで地震だったのね」といわれ「お前の地震探知機能は動物並」と高く評価していただきました。
北イタリアはかなり揺れたようです。
現時点では美術品などへの影響はなしといわれていますが、ポロポロ被害が出てくるかもしれません。