宗教画の中で香油壷を持つ姿で描かれる女性。
金髪の豊かな髪をたたえ、時に裸身で描かれる聖女が
マグダラのマリア(Maria Maddalena)。
イエルサレムの「聖なる地」を守る
フランチェスコ会修道士たちが
「マグダラのマリアの香油」と名づける発掘品が見つかりました。
イエス・キリストが受難を受け、十字架にかけられる前に
地道な説教を続けた場所とされるガリレア(Galilea)の
ティベリアデ湖(Lago Tiberiade)に近い
マグダラ(Magdala)の地で
発掘作業が続けられている遺跡があります。
ローマ皇帝ヴェズパジアーノ(Vespaziano)が
紀元後66-67年に破壊を命じたとされる神殿とともに
埋没した当時の浴場施設のプール跡から
紀元後70年前後の
木製の皿やカップなどとともに見つかったのが
数多くの女性の化粧品や装飾品。
そのなかに陶器やガラスの小瓶に入った香油がありました。
現在科学的な調査が進められていますが
フランチェスコ会ではこれを、
マグダラのマリアが愛用していた香油、
もしくは少なくともそれに近い成分のものであるとほぼ確定。
もしマグダラのマリアの使用していた香油であるとすれば、
彼女が十字架に架けられる前のキリストの足を洗った香油
または彼女がキリストの墓に出向いたときに
遺体を清めるために持っていた香油ということになり、
キリスト教徒にとっては非常に貴重な発見となります。
まだ科学的な証明が確定していないものの
当時の女性が使っていた香油や香水が
発見されたことは興味深い事実です。
この成分分析が完了したら
「マグダラのマリアの香油」は商品化され
信者をはじめ多くの人に求められるのかもしれません。
マグダラのマリアについては
なぜか思うところも多く、
自分の中でまだきちんと咀嚼できていない部分があり
きちんと捉えることができません。
まだまだ勉強不足…。
2006年にスイスのプライベートコレクションの一枚である
「ちょっとみだらなマグダラのマリア」が
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品として認定されたのですが
この作品のイメージ画像でなかなかいいものが見つからず。
プライベートコレクションだけに見つけにくいのですが。
Maddalena Discinta。観たい…。
びっくり!
いずれにしても、当時の人が
どんな香油を使っていたのかは
興味津々~
商品化されたら、買ってみたいね♪
今まで見つからなかったのも驚きだけど。
どんなものを使ってたんだろうね、香油にしても化粧品にしても。
自然素材で結構現代の自然志向の人にうけるかも?!