不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Volontariato piu' turismo

2015-09-12 15:10:14 | 日記

一般的には「ボランティアツーリズム」と呼ばれているのかな。
ボランティア型観光。
色んなものが各地で企画されているみたいです。

今年5月Facebookのイベントで知った
隣の伊豆市土肥の白びわ収穫お手伝いは
残念ながらびわの成熟が早くて
予定していた日程ではびわがなくなってしまったので、
収穫お手伝いができませんでした。

そして、9月。
5月の収穫ツアーの主催者さんからお手紙をいただき、
今回の「白びわ剪定ボランツーリズム」に参加することにしました。
剪定から始めて、3つの季節を通して
びわの成長と作業を学べるといいなぁと思って
この先の「袋がけ&摘果」と「収穫」も参加できたらいいなと考えています。

本日のスケジュール


専門家からの簡単で的確な説明をいただき、作業開始。
実は私はこれまでのこぎりをちゃんと使ったこともなければ
植物の剪定ということをやったこともほとんどありません。
しかし、作業を始めたら面白くて面白すぎて
どこまでも枝を切り落としそうな勢いで
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
剪定の基本みたいなことは覚えたので、
今度は別の木でも試してみたい(笑)。

朝到着した時には鬱蒼としていた200平方メートルくらいのびわ畑は
お昼前には剪定を終えて、
木々の間から日差しが入り込むほどすっきりしました。
この剪定の間に別のイベントで活動していた伊豆市の子供たちが
お手伝いとインタビューにやってきて
可愛い二人のインタビューを受けました。
「この体験をしてみてよかったことは?」
「この体験をしてみて大変だったことは?」
うん、きっとそういう質問だろうなぁと想像した通りの質問でした。
子供のもっと自由な発想で質問できるような
サポートをしてあげることも大事かなぁとちょっと感じながら。

労働力の対価として用意していただいたランチは
伊豆市の森島米店さんの仕出し弁当を
びわ畑のオーナーさんのご自宅でもある
築91年の古民家のお部屋でいただきました。
修善寺の黒米のご飯を初めていただきましたが、
歯ごたえがあって、噛めば噛むほど甘みの出るおいしいご飯。
農家さんの焼いてくれたお米を使ったごパンももちもち。
おtものお茶はもちろんびわの葉っぱを使った白びわ茶。
癖のない味で、色々パワーを秘めているお茶は
あの人やあの人に勧めてあげたいなぁ。

ランチのあとは剪定で落とした枝から大きな葉っぱを選んで
葉っぱの裏毛取りの作業。
タワシでごしごしこすると、
細かい茶色い毛が面白いように取れていきます。
こうして裏毛を取り除いた葉っぱは
やがてびわ茶として製品化されます。
このボランツーリズムでは地域の特産品を有効活用した
新しい商品の開発と展開まで手がけていて
農家の皆様への還元も実現されています。

裏毛取りの作業は瞑想の手順にも似ていて
午前中の剪定作業でほどよく疲れた身体と脳みそが
次第にすっきり軽くなっていく感じが気持ちよかったり。

この作業までで実労働は終了。
そのあとは午前中に一部合流した子供たちが
別会場でチャレンジしていたところてん作りで
出来上がった土肥の天草を使ったところてんをいただき
そのあとは土肥の共同浴場楠の湯で温泉につかって終了。

ところてんを今まで美味しいと思ったことがない私ですが、
土肥の最高級の天草を使って作られ、
ところてん愛に満ちたおじさまからの熱い講義を受けながら
いただいたところてんは、
うまれて初めて「おいしいかも」と思えるものでした。
素材の力、愛情の力って計り知れないものがあるなぁって
つくづく思いました。

新しい出会いや実作業も含め
本当に収穫の多い一日だったので
温泉につかりながら、自然ににんまりしてきちゃうほどでした。

びわ畑のオーナーさんはカーネーション農家で
カーネーションの作業に時間を取られるので、
びわ畑のお手入れになかなか時間を割けないのだそうで。
そんなわけで、
帰りにお土産にいただいた鍵山さんのカーネーション。
アップルティーという淡くやわらかなカーネーションです。 



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