不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Salvare la tomba di Galdiatore

2013-01-17 19:15:38 | Tra la mente e il cuore

2007年に募集された「新世界の七不思議」のひとつに
ローマのコロッセオが選ばれたみたいですね。
全世界9000万人の投票によるといわれているけど、
裏工作もあったかもしれないみたいで。

まぁ、何はともあれ、
コロッセオって
やはりイタリアを代表するモニュメントなんだわなぁ。
フィレンツェにいるものとしては
なんかそれを認めたくなかったりもするし、
特別の思い入れがあるわけではないんだけどさ。

コロッセオというと、
条件反射的にグラディエーターを思い出す、単純な私。
そういえば、
ちょっと前にGladiatore=Russell Croweが
「グラディエーターの墓を守ろう」って
立ち上がっていたけど、
あれはその後どうなったんだろう??
関連オンライン署名運動では
5000署名を目指しているけれど
署名開始から1ヶ月で今のところ3700弱。
署名はこちら (イタリア語) (英語)

彼が映画の中で演じた
Gladiatore Massimo Decimo Meridioは
実在したMarco Nonio Macrinoから
インスピレーションした架空の人物。

2008年にローマの郊外で見つかった遺跡は
このMarco Nonio Macrinoの墓廟だといわれ、
過去30年間での重要な遺構の発見のひとつだと
騒がれました。
しかし、イタリアには資金がないので、
修復されることなく、
再び地中に埋めてしまわなくてはならぬ憂き目に。
修復には300万ユーロが必要だといわれていて、
文化予算絶賛削減中のイタリアには
とても出せる金額じゃない。
これを知ったラッセル・クロウが
「じゃぁ金集めようぜ」ってことだったんでしょうけど。
彼自身がMassimo Decimoに
きっとものすごく思い入れがあるからだけれど、
それにしても最近は
こういう動きがイタリア国内からではなく、
外国から起こることが頻繁にあって、
なんかそれがひたすら残念なんだよね。

ウフィツィ美術館の芸術品も
外国の資金で修復されるものが増えてきているしね。
イタリアはもっと自国の財産に
目を向けたほうがいいと思う、本当に。

この一件も含め、
イタリアの誇る文化遺産がよい方向に導かれますように。


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