不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Torrone

2004-11-16 01:17:16 | Squisito!
イタリアのクリスマスにつきもののお菓子といえば
Pandoro(パンドーロ)やPanettone(パネットーネ)が
日本でもその名を知られるようになってきましたが、
もちろんそのほかにも色々あって
今までは敬遠していたけれど、
今年は少し試してみようかなと思うものが
Torrone(トッローネ)。

メインの材料はアーモンド、蜂蜜、タマゴの白身。
これをベースに色々なヴァリエーションがあります。
アーモンドなどのナッツ類を
カラメルで固めてあるような感じなので
歯が折れるかと思うほど硬いものもあるし、
それほど根性入れなくても
素直に食べれるものまで様々。

イタリア国内ではクレモナでの生産が一番多いとか。

もともとは
このクレモナの街に流れてきた
アラブの商人たちが携えてきて
地元に定着したお菓子に
フェデリーコ2世の宮廷のシェフたちが
インスピレーションを受けて
手を加えて作り出したのが
トッローネの始まりだといわれています。
(もちろん各地に「元祖」の諸説あり)

1442年10月25日、クレモナ。
新婦はBianca Maria Visconti(ビアンカ・マリア・ヴィスコンティ)
新郎はFrancesco Sforza(フランチェスコ・スフォルツァ)。
この結婚式でのドルチェにもトッローネが給仕されたとか…。


私が今狙っているのは、
残念ながらクレモナ産のモノではない。
なかなか全国的な流通に乗ってこない
Innocenzo Borrilloのトッローネで
Baciという名前がつけられたもの。
パッケージがかわいらしい。
これは1891年からその当時の製法そのまま、
手作りで作られていて
そのため
もちろん大量生産できるものではありません。
そんなこともあって
昨年私はこのトッローネを買うことすらできなかったのでした。
なので、今年は絶対!
トッローネ自体はクレモナやピエモンテの街々など
北イタリアの名物という感が強いのですが、
このBorrilloのトッローネBaciは
ナポリから120キロのところにある小さな街で作られています。
フィレンツェでこれを購入できるお店はわずか4軒!
今年こそは逃してなるものか!


トッローネをナターレ(クリスマス)の贈り物にするという伝統は
その昔クレモナの外交官たちが
外部勢力との取引の際に
贈り物(賄賂じゃん!)として贈ったことが起源だそう。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あ~、このチョコでくるんだのは美味しいわぁ。 (kiyomina)
2004-11-16 02:50:06
あ~、このチョコでくるんだのは美味しいわぁ。
絶対食べてみたいね。
私も昔は苦手でしたが(歯が折れそうなやつを食べて)、チョコでくるんだり、中にスポンジがはいっているのなど、美味しいのがあるのを知ってから好きになりました。
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クリスマスじゃないからまだ食べられないのだね。 (ハヤト)
2004-11-16 11:15:17
クリスマスじゃないからまだ食べられないのだね。
うう~楽しみ♪
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食べられるときに食べる、っていう単純なこと、忘... (ハヤト)
2004-11-16 12:08:06
食べられるときに食べる、っていう単純なこと、忘れがちなのだよ。その辺トラバするねっ♪
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トッローネ、私も結構苦手です。 (Gina)
2004-11-16 15:07:23
トッローネ、私も結構苦手です。
あの歯にねちゃねちゃひっついて食べにくいのと、他にイタリアには、好きなお菓子が多いからトッローネまで順番がまわってこないのです。

日本でもちょっと高級なスーパーにいけばそろそろパネトーネ(ピンク色の箱に入ってるやつ)が並ぶ時期になりました。実はあれもパサパサしすぎてて、のどにつまりそうになるので苦手だったりします。
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じゃあクリスマスに間に合うようにクレモナに行っ... ((゜謎゜))
2004-11-16 16:03:05
じゃあクリスマスに間に合うようにクレモナに行って買ってくる~。

なんだかタイムリーにクレモナの話題なんでびっくり。(笑)
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>kiyominaさん (albero4)
2004-11-18 01:55:03
>kiyominaさん
ね、トッローネって硬いよね。
いろんなバリエーションを試してみると
ウマイモノカモシレナイ
という気持ちになるけどね。
このタイプならいけそうでしょ?

>ハヤトさん
水曜日の午後に購入をもくろんだのですが、
これを扱っている四軒のお店のうち
うちの近所にあるところは
二軒とも水曜午後お休みでした。
まだまだ手に入らない!
旬をいただくのは
とてもありがたいことですよね!

>Ginaさん
ヌガーに似た感覚も確かにありますよね。
それが硬い・・・。
確かに、イタリアには
他にもおいしいものがあるから
なかなかトッローネまで手が伸びないね。
日本で売っている
「ピンクの箱に入ったパネットーネ」って
きっとBauli社のものですね。

>謎探偵
決してクレモナにいくあなたに「買ってきて」と頼んでいるわけではないのですよ(笑)。
謎探偵にはタイムリーな話題でしょ。
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私は日本へのお土産にもっぱらトローネを (ねる)
2004-11-18 19:22:01
私は日本へのお土産にもっぱらトローネを
持って帰ってます。なんたって地元(クレモーナ)ですから^^
私はとても好きだけど、苦手な方も日本にはいらっしゃるようですね。
その幻のトローネってのは、予約とかできないのですよね、きっと。できるのなら、もうやってらっしゃるだろうから。全く聞いたことのないトローネです。是非頑張ってゲットして、ブログで見せてくださーい!期待してます♪
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>ねるさん (albero4)
2004-11-20 04:48:23
>ねるさん
久々の日本満喫していますか?
そうですね、ねるさんの地元ネタでした(笑)。
実は金曜日に何とか例のトッローネを
手に入れてきたので
いい光の下で撮影してアップしますよ!
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