不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Violenza non vince mai

2009-12-14 19:37:18 | 日記・エッセイ・コラム

富士山と温泉三昧だった日本滞在を終えて
フィレンツェに戻ってきてはや3日目。
見慣れた景色と聞きなれたアクセントのイタリア語で
すっかり元通りの生活です。

私の出発前からご飯を食べなくなっていたビリーは
不在中の世話をしてくれた友人をてこずらせ
今もなお食欲がないまま。
もちろんすっかりやせ細ってます。
今朝はちょっとだけツナ缶食べてましたが、
自分のご飯にはぜんぜん手をつけようとしません。
一方チッチーノはビリーの分も食ったんか?と
疑いたくなるほど肥えておりまして
一緒に寝ていると寄り添ってきますが
体重かけられると重くて仕方ないです。

到着した土曜日は
友人の結婚式&披露パーティーで
本人たち以上に感動した私は
あちこちでほろほろ泣いておりましたが、
二人の幸せな姿を見ると本当に嬉しくて
あぁ、よかったぁと思えてこちらも幸せです。

で、日曜日は家中の片付けと掃除で明け暮れ
月曜日から普通に仕事しております。

めちゃくちゃ寒いのといつものPCでの仕事のせいで
日本滞在中の温泉三昧でゆるくなった脳みそと
肩こりはあっという間に元通りになっております。
せっかく解消した足のむくみもまたぶり返し。
あぁ、温泉効果がもったいない…。

で、今朝のニュースで
久々にイタリアの情勢に触れたわけですが
なんと、昨夜ベルルスコーニ襲撃されてました。
金属製のミラノのドゥオーモの置物を投げつけられたようで
予後20日の顔面負傷。

ベルルスコーニのやっていることに賛同はしていないけど
暴力はいかん、暴力は。
何事も暴力では解決しません。
今回捕まった犯人は
10年来精神病治療を受けているということだけれど
それにしたって
ベルルスコーニの現れることを承知して
凶器を携えて群集に紛れ
そして、命中させているわけで
精神的な判断能力云々とか
いっている場合でもないような気もします。
だってこの国では、
ほとんどの人が精神科に通ったり
心の病でカウンセラー受けているわけですよ。

ベルルスコーニもはじけすぎた
手に負えないおじさんではありますが、
今年73歳のご老体です。
隣に住んでいるおじいさんに
果てしない恨みつらみがあったからといって
殴りかかって許される問題じゃないのは
日本もイタリアも同じ。

ベルルスコーニをかばうつもりは一切ないけど、
暴力に訴えた犯人に対しては
ベルルスコーニの馬鹿政治よりも
はるかに強い嫌悪感を覚えます。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに暴力に訴えるのは、よろしくない。 (あきこ)
2009-12-15 03:33:40
確かに暴力に訴えるのは、よろしくない。

私がこのニュースでつい笑っちゃったのは、
普通襲われた要人って車に押し込まれて、
すぐその場を去るけども、
ベルルスコーニの場合は犯人に向かって行こうとして、
ボディーガードみたいな人に止められていたでしょ。
そこに彼の個性がでてるなぁと。

良し悪しは別として、
強烈な個性を持ってる人ではあるよね。
返信する
>あきちゃん (albero4)
2009-12-15 14:32:01
>あきちゃん
あ、そうか、ベルルスコーニはおとなしく車で搬送されるべきだったのか。
普通の出来事のように流し見しており、気づきませんでした。

ベルルスコーニ、有り余るバイタリティーと個性を
きちんとした方向で発揮できると
この上なくすばらしい人材だと思うのだが・・・。
返信する

コメントを投稿