「夏のヴァカンス用の家を海辺に探す」。
イタリア人にとっては時に重要な問題だったりします。
盆地のフィレンツェは
夏はうだるような蒸し暑さで、
イタリア人の中には「フィレンツェ脱出」をもくろむ人がいっぱい。
私はこの夏の息苦しいフィレンツェも好きなので
脱出なんて考えたこともないけど。
とにかく、パレルモ出身でフィレンツェ暮らしの友人が
「8月を過ごす夏の家を探すのだ」と
年の初めから意気込んでいたので
その家探しにくっついて海辺まで行くことに。
お天気のよい週末。
フィレンツェから車で約1時間40分。
トスカーナ州でも屈指の美しさを誇る海まで。
彼女の希望は「とにかく窓から海が見えること」。
パレルモで育った彼女にとって
海のない夏なんて考えられないということらしい。
しかし、ただでさえ高い「夏のバカンス用賃貸物件」。
窓からの海の眺めという条件を加えると
ハイシーズンの8月はどんな物件でも2000ユーロをくだらない。
結構な出費だ。
でも確かにこんなにきれいな海があるなら
窓から毎朝目覚めの瞬間にも眺めていたいかも。
結局は4軒見て考えることにした友人。
8割がた決めたところがあったのだけどね。
物件はステキだったけれど、
不動産屋のイケスカナイオヤジの一言のせいで
普段はあっけらかんとしている彼女が怒り
契約書にサインするところまで行ったのに保留。
怒るのももっともという不動産屋の態度だったので
私もサインするのを止めてよかったんじゃないかと思う。
人間同士のやり取りなので
一言一言気をつけないといけないよね。
不動産屋のオヤジも勉強しろよ。
彼女の怒りを鎮めるためにも
おいしいものを食べに行こう!
彼女の希望で「魚介類」。
私は魚介は苦手ですが彼女のためなら付き合おう。
私はGnudi di Spinaci con Branzino。
ほどほどの魚にしておきました。
おいしかったよ。
彼女は山盛りの魚介類前菜の後
Spaghetti con Bottarga e Vongole。
すごく味の濃いカラスミで
なかなかパンチのある一品でした。
結局、彼女の目的は達成できなかったものの
きれいな海を見ておいしいものを食べて
非常に満足な楽しい一日になったのでした。
空と海がきれいで
おいしいものがある場所。
身近な天国。
私の中の天国ってそういうところだったね。
ふと故郷の伊豆の夏を
もう12年間も味わっていないことを思い出して
ちょっと涙がでた土曜日の終わり。
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捨てたぁもんじゃあないねぇ~。
遠くに行かなくても
こんな綺麗な海、あるのね。
灯台もと暗し・・・ですな。
あ、エルバは最高だったけど。
トスカーナはまだまだたくさん綺麗なところがあると思うよ。
でも伊豆もきっと綺麗だろうなぁ~
まだ行ったことないんだけど。
私はシチリアの海もサルディニアの海も
トスカーナの海もそれぞれ好き。
カスティリオンチェッロ辺りまで行くと
随分水はきれいだよ。
>cipciapさん
やっぱりヴァカンス用の家は高いねぇ。
トスカーナもマレンマ辺りは
まだまだ自然いっぱいでステキだよね。
伊豆もたまに懐かしく思い出すよ。
12年も伊豆の海に行ってないけどねぇ。
変わったかな?
もうちょっと南に下がればCalaviolinaじゃないですか。
それにしてもGoogleの写真地図、近頃は海のほうまで写真が綺麗、地図も詳しくってびっくりしちゃいました。
そうなのよ。カラヴィオリーナまでもうちょっと。
google mapはあまり使ったことないけど、
進化しているのかぁ。
世の中便利になったねぇ。(しみじみ)
トラックバックさせていただきました。
よろしくおねがいします。
日本の常識は通用しないということですよね。
日本人はもっと人生を楽しむべきですよ。
まじめなことは大事ですけどね。