不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Non vanno al lavoro perche' nevica!

2012-02-05 23:42:48 | 日記・エッセイ・コラム
風が吹いたら遅刻して
雨がふったらお休みで
そんなハメハメハ王国を実行しているイタリア人。

雪が降ったら「当然」休むでしょ!
と考えているようです。

フィレンツェは市長が2シーズン前の大雪の反省を活かして
張り切って除雪準備をしたのと
思ったよりも雪が降らなかったので(笑)
雪で交通が麻痺することもなく
学校も休校にならず、
学生たちからブーイングが出たほどです。

それに比べて首都ローマは
27年ぶりの大雪で
元々あったのかなかったのかわからない首都機能というか
都市機能が完全に麻痺してしまい
金曜日から休校。
月曜日も「仕事や学校に行けないよ」と騒いでいる人が
山ほどいるようです。

しかし、一応、イタリアの法律では
大雨でも大雪でもいつものストライキでも
仕事には行かなくちゃいけないのです、基本的には。

自然災害によって会社が崩壊したという場合には
もちろん仕事にいく必要はない、
というか、
仕事のできる状況ではないので、
契約不履行には当たらず
しかし、賃金は保証されないということになります。
雪の重さで建物が潰れちゃったり、
洪水で流されちゃったりして
会社が仕事を継続する状況でなくなった場合には
給与補填金庫からの補填金が下りて
ある一定期間の従業員の賃金は保証されますが、
そうでない限り、
雪が降っても仕事場がある限り行かなきゃいけないのですよ。

もちろんストライキの時も同じく。
いずれの場合も、何らかの手段
つまりいつもよりも早めに家を出るとか
別の交通手段を使うとか
緊急時でもなんとか仕事場まで行くことができるのであって
それを敢えて努力しないのは契約不履行であると
雇い主は言えなくはないということ。
もちろん、数年に1度くらいの確立で起きる
今回の大雪のような場合には
上司と連絡を取り、
信頼関係の上に有給休暇を取ることも可能だし
そのために有給はたっぷりあるわけですからね。

でも雪だからという理由で休んでもいいよとは
基本的にはどこにも書いてませんから。
できるだけ仕事にも学校にも行ってください、
イタリア人の皆さん。

もちろん雪慣れしてないと、
凍結道路でスリップ事故や
転倒事故が相次ぐ可能性もあるので、
家でじっとしていてくれた方がよいかもと思ったりもしますけど。


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2012-02-05 18:08:13 | Tweet Log