不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Morire come l'eroe

2009-12-28 07:40:00 | 日記・エッセイ・コラム

先週の冷え込みの後の雨や気温上昇で
雪山では雪崩が相次ぎ、
クリスマス休暇中に北イタリアを中心に
7名の命が雪とともに消えていきました。

もちろん通常のスキー場の施設では
十分なチェックも行われ
雪崩の危険性のあるゲレンデは
使用不可になるなどの措置もとられているので
普通に営業しているゲレンデで
スキーやスノーボードを楽しむ分には問題ないのですが
ゲレンデ以外に出たり
危険だといわれる場所で滑ったりすることで
犠牲になることがあるので十分注意が必要。

雪崩の犠牲者が出たり
行方不明者が出た場合、
もちろん救助隊が出るわけですが
この救助活動中に命を落とした人がおり
これに対して市民保護団体の代表が
ニュースで怒りをあらわにしているのをみて
彼の同僚を悼む気持ちはわかるけど、
なんとなく違うような気がしています。

"Sono stufo che i nostri soccorritori perdano la vita
perché le persone vanno a fare escursioni
in modo sprovveduto e senza tenere conto degli allarmi"

正しいのですよ、言っていることは。
でもだからといって
救助をやめるわけにはいかないのだし
情熱を燃やした仕事で命を落としたことを
他人のための無駄死にだとコメントすることは
なくなった方(救助されるほうも救助するほうも)
喜んでいないと思うんだよね。

公の場で発言するときに
時にイタリア人は感情的で
その結果引き起こすことなんかに
結構無頓着だったりしますが
やっぱり発言する前に反芻する余裕は必要かもねぇ。