不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I ceneri

2009-12-24 13:31:00 | Billy,Layla e Ciccino

ビリーが息を引き取った日、
冷たくなったビリーを抱えて獣医さんに報告に行き
死亡証明書の発行と
それに伴う登録抹消の手続きをすべてお願いしました。

自分でやるつもりでもいたのだけど、
あまりの落胆振りの私を見て
すべて代行してくれると
私が尋ねる前に先に声をかけてくれました。

それからビリーを火葬したいことを伝えると
動物の火葬を行っている施設を紹介してくれたので
友人に頼んで車を出してもらいました。

Calenzanoの山奥にあるその施設は
Il Perseoというペットホテルなのですが
そこがPeticoという火葬請負会社の受け入れ先でもあり
火葬設備も備えているということでした。

16:30にアポイントをとって車で向かったものの
折からの大雪の影響で路面は凍結していて
とても普通車で登っていけるような状態ではなく
車を幹線道路に駐車して
日暮れの雪の山道を1時間半も上りました。
一緒に上ってくれた友人たちに感謝。

生憎火葬設備に火が入らず
土曜日に火葬することができないということになり
寒い山奥にビリーを置いてくるのは
気が引けたのですが、
友人たちに説得され泣く泣く預けることに。
そして日曜日火が入り次第火葬してもらうことにして
フィレンツェに戻りました。

日曜日に火葬が済み、
火葬場の担当者からの電話で17:00過ぎに引き取り。

施設では骨壷ではなくて木箱が用意されていました。
小型犬なので一番小さいサイズで大丈夫だ
という施設の人の意見も聞かず
Mサイズの木箱を注文。
なんとなく窮屈な思いをさせたくなかったので。
木箱には名前も彫ってくれるということだったので
Billyの名前を伝えてありました。

そして昨日(12月23日)
獣医さんのところに行き
死亡証明書も受け取ってきました。

Dscf8438_2

蓋を閉じられてしまうのがすごくいやだったので
蓋は開けたままでとお願いしたら
釘だけ軽くつけてくれました。

ちゃんとした祭壇を作ってあげたいと思っていますが
今は私がいつでも話しかけられる場所に
ビリーの居場所を作りました。

Dscf8439

毎朝、毎晩、そして何かにつけて
まだビリーに話しかけています。

食事のときも一緒だったビリー。
いまだに何を食べても
ビリーのために少しだけ残す癖がついていて、
一口食べ残している自分に気づくたびに
胸が痛くなります。

ふとした拍子に布団の間から
小さな鼻を出してきそうな気がしています。
まだまだ乗り越えるには時間が必要ですね。