ようやくたどり着いたカゼルタ。
駅を出たら目の前に世界遺産「カゼルタの王宮」なのですが
残念ながら2007年7月現在、駅前工事中。
そのため駅を出るとすぐに工事防護壁です(爆)。
この工事が完了すると(いつ完了かは未定だそうですが)
駅前から王宮まで広々としたイタリア式庭園で繋がるそうです。
現在は繋がっていないので
ぐるりと右手から周って脇の入り口から入るか
地下に広がる巨大な駐車場を介して王宮前の道に出るか。
私は後者を選んだのですが
駅前ちょっと行った左手にキオスクのようなバールがあり
その手前にぽつねんと小さな建物があってそこが駐車場の入り口。
階段を降りていくとがらんと広い地下駐車場。
ここの表示に従っていけばよいのですが
したがってずんずん進んでいこうとしたら
途中で係員に呼び止められました。
「Signorina, non puoi andare oltre」
それ以上行っちゃだめだというのですが
「王宮→」って標がついているわけです。
なので、そういうと、
係員は「標ついていても
そっちは閉鎖されているからいけないよ。ここから昇って。」
と手前の階段を指差し。
封鎖されているなら矢印つけるなよと思いながら
指差された階段を上って表に出ると
500メートルほどの一直線の道の向こうに王宮。
両脇は工事中ですが。
ここがイタリア式庭園に整備されたらきれいでしょうね。
夏の日差しが照り返して
真っ白に見える通路の向こうにでかい建物。
王宮にたどり着いたらとりあえずチケット購入。
建物入って左手すぐのところにチケット売り場。
王宮&庭園共通チケットを買って、次は荷物預かり所へ。
一泊旅行の荷物を持ったまま広い敷地内を歩くのは大変。
王宮の「歴史的居住区」の入り口に荷物預かり所があります。
王宮内は一部一般公開、一部官公庁が利用しています。
一般公開されている部分は一応写真撮影禁止ですが、
みんな遠慮なく撮影しています。
そして誰も注意しない(ゆるすぎ、南イタリア)。
バスルームの欄干窓が中途半端にあいていて
あの奥になにがあるのか見たいなぁと思って
ついシャッターを押しただけの写真(爆)。
なんだかもっとゆっくり見てやろうと思っていたのに
思っていたほど面白みがなくて
王宮の見学はあっという間に完了。
ということで見学時間のほとんどを
有名な庭園でのんびり過ごすことに。
王宮を出て庭園に入り少し進むとバス停。
ここからバスに乗ると長い水路の頂点まで連れて行ってくれます。
バスは往復で1,00ユーロ。チケットはバス車内で購入。
バス停で待っていると小さいバス登場。
バスが来るまでは私とイタリア人の老夫婦だけだったのに、
どこからともなく人が集まってきて
小さなバスでは乗せきれないことが判明して
一旦ミニバス引き揚げて大きなバスに交代。
ゆるい、南イタリア。
バスに乗って水路の頂点、ディアナの噴水のところまで。
途中スプリンクラーが勢いよくまわっているところを通過したら
開いている窓から大量の水が入り込んで
まるでサファリパークか、
スプラッシュマウンテン並みのアトラクション(爆)。
大騒ぎの乗客。暑かったので水浴びして大喜び(?)。
とりあえずバスから降りて「英国式庭園」へ。
なんだかアーティスティックに曲がっている
植物の表示。
この中で庭園管理人のおじさんに捕まり
他の人は入ることもないような
「庭園管理人の館」に連れて行かれ
庭園内の植物の保存状態やら
果ては環境問題に至るまで熱い講義を受けました。
下手な質問したせいで講義は長引き、
大変な目に遭いましたが、ためになりました(笑)。
そのおじさんお奨めのヴィーナスの泉。
コケ生えてますけどねぇ。
英国式庭園をたっぷり楽しんだ後は
長い水路沿いに王宮までゆっくり歩いてお散歩。
水路の頂点は実は更に上。
その頂点まで行くこともできたようですが、
体力的に無理がありそうだったので断念。
もうちょっと涼しいときに再チャレンジするよ。
暑い日差しの中歩くのは大変ですが
てくてくと歩いて下っていきます。
各噴水についてはこちら参照。
2,5キロを歩いて下り、再び王宮前。
ここの草原の左側に
ピクニックできる場所が設けられているので
もって来たパニーノでも食べようと思って、休憩。
サマースクールの子供たちが先客。
いかにも興味深そうに見られているのは
気づいていましたが、気にせずご飯。
すると、二人が近づいてきて小さな声で「中国人?」。
やっぱり来たかと思って「違うの、日本人」と答えると
二人は急いで仲間のところに戻って
「日本人だって」と大騒ぎ。
こうなるともう止められない。
次から次にちびっ子がやってきて質問攻め。
面白いことにみんな二人組み。
「日本って暑いの?」
「何でパニーノ食べているの?」
「日本ってなに食べるの?」
「名前はなぁに。イタリア語の名前は?」
「日本にもカゼルタあるの?」
子供って面白いなぁと。
そんなことをしているうちに先生もやってきて
「もし良かったら一緒に遊びませんか?」
まさかカゼルタの王宮で
子供たちと遊ぶとは思いもしませんでしたが
楽しいひと時を過ごしました。
カゼルタ滞在時間約4時間。
十分満喫。
これなら実際フィレンツェから日帰りも可能!!
(電車さえ遅れなければの話ですけど)
そのほかのカゼルタの写真はこちら。
カゼルタを後にして
クーラーのない鈍行列車に揺られて一路パリヌーロへ。
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