日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

3月23日、イタリアの旅/シラクサのアレトゥーザの泉

2008年04月14日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強

シシリア島にはいにしえの伝説が今でも残る。
このアレトゥーザの泉もそのひとつ。

川の神アルフェウスから逃れようと、
妖精アレトゥーザが泉となった、という言い伝えがあるのだ。

その神秘的な泉に白鳥が気持ちよさそうに泳いでいた。
泉の生け垣に私は釘付けになった。
赤い花が力強く泉を取りまいて
伝説の持つ神秘な魅力をいっそう強めているように感じられた。

伝説そのものの真相より、
何千年もの間、伝説と共に生きながらえてきた、
力強く咲き誇る花、淀んだ水の上でも
優雅に泳いでいる水鳥、そして風にそよぐパピルスの草・・・、
の生命力そのものに感動した。

娘も赤い花を気に入ったようだった。
手を伸ばして取ろうとする。
「そのまま咲かせてあげましょうよ」
と私が言うと、珍しくすぐ同意してくれた。
子供ながらも自然の秩序そのものへの畏敬の念が
あるものなのだろうか!



泉の横には小さな小さな水族館があった。
私も娘も早速入場券を買って、
お魚さんを楽しむことにした。

極彩色の魚たちをみて、
娘がさっそく写真を撮りたい、といいだした。
ところが魚はそんな娘の要望など
構っちゃくれない。
泳ぐ魚はポーズすら取ってくれず・・・。
カメラの技術や知識のない母娘は
水槽の中の魚を撮ること3枚ですぐ断念した。

泳ぐ魚を見ながら、娘が
「この魚、○○君にそっくり!」と笑い出す。
どうみても魚、どう似ているのか分からないまま、
母も笑う。きっとその子はこんな風にいい味を出して、
いるのだろう(なんとなく四角ばった感じのお顔)、
と母は勝手に思っていた。

さて、その水族館の前で猫たちが娘にじゃれてきた。
人間を本当に信頼している様子だった。
この町の人は優しいに違いない、そう思った。
(娘はさっきドゥオーモの近くのお店で買った
手作り石鹸の入った袋を持っている)