シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

放射能と放射線

2006-08-06 11:25:02 | お勉強会
今日は、放射能と放射線のお勉強です。
原子力発電所で事故があったりすると、ニュースで「放射能漏れの心配はありません」と言われていますが、放射能とは何なのでしょう?

1 放射能と放射線
放射線を出す能力を放射能と言い、放射線を出す物質を放射性物質と言います。
電灯に例えると、電球が放射性物質、出ている光が放射線、光る能力が放射能となります。
なので、厳密に言うとニュースの「放射能漏れ~」は表現としておかしいですよね。

2 放射線の種類
放射性物質から放出される放射線には下記の4種類があります。
(1)アルファ線・・・紙で遮断可能
(2)ベータ線・・・紙を透過するが、アルミニウムにより遮断が可能
(3)ガンマ線・・・紙、アルミニウムは透過するが、厚い鉛や鉄板で遮断が可能
(4)中性子線・・・紙、アルミニウム、鉛や鉄板を透過するが水や厚いコンクリートで遮断が可能

3 放射線の単位
放射線の用途(?)に応じ、3つの単位があります。
(1)ベクレル(Bq)・・・放射線がどれだけ出ているかの単位
(2)グレイ(Gy)・・・放射線がどれだけ吸収されたかの単位
(3)クーロン/Kg(C/Kg)・・・どれだけ来ているかの単位
(3)シーベルト(Sv)・・・人体への影響度合いの単位
 通常シーベルトはミリシーベルト(mSv)=1/1000Svで使用されます。

4 放射能と半減期
放射性物質は、放射線を放出しながら放射能を弱めていきます。
最初の強さから1/2の強さに減じるまでの期間を半減期といいます。
次の半減期は、元の強さの1/2から1/4へ減じるまでの期間となります。
半減期を4回迎えると元の強さの1/16の放射能しかないことになります。
この半減期は放射性物質の種類によって大きく異なります。

5 日常生活と放射線
日常生活等で人体に受ける放射線の関係は下記のとおりです。
7,000~10,000mSv 全身被曝の場合、死亡
500mSv 全身被曝の場合、リンパ球の減少
10mSv ブラジル(ガラパリ)の自然放射線量
 6.9mSv CTスキャン
 2.4mSv 年間1人当りの自然放射線量(世界平均)
 0.6mSv 胃のX線検査(1回)
 0.2mSv 東京~ニューヨーク航空機往復で受ける放射線量
 0.05mSv 胸部レントゲン(1回)
 0.05mSv 日本の原子力発電所の管理目標値
      実際には0.001mSv以下で運転している

6 放射線のホルミシス効果
微量放射線が、体内の細胞を活性化させ健康に良いという理論
温泉療法も、温泉中の放射線の効果では・・・と言われている。


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