シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

日本の空港のあり方

2007-08-11 14:09:33 | お勉強会
現在、日本の各地に空港があります。
よくマスコミの報道でハブ空港とはなんなのでしょう。
そして、日本の空港がハブ空港となるために必要なことをかる~くお勉強します。

1 ハブ空港
各地に放射状に伸びた航空路線網の中心として機能する、「拠点空港」のことです。
自転車の車軸(ハブ)から放射状にスポークが広がる状況になぞらえてハブ空港と呼ばれています。
まぁ、航空会社が拠点としている空港があれば、そこがハブ空港と言える訳ですけどね。
ハブ空港になるためには、着陸料を始めとしたコスト面が重要なpointとなります。

2 着陸料
航空会社が空港に対して、航空機の利用回数に応じて支払う利用料です。
日本の空港の利用料は諸外国に比べてかなり高額です。
B747-400を利用したとして、成田空港で100万円前後、韓国の仁川空港で40万円弱・・・。
1回の利用でこれだけ違う訳ですから、1日に数回フライトするとべらぼうな差になりますね。
なぜ、日本の着陸料は高額なのでしょう?

それは、空港建設の費用は高速道路と同じ考え方に基づいているからです。
無計画に空港を建設する限り安くなることはありません。
ちなみに空港の収入は、

乗客が払う空港施設使用料
航空会社が支払う空港施設使用料
着陸料

が大きな柱です。
航空機を使うのは金持ちと言う前時代的発想が一部残っています。
外国の中には乗客が待ち時間の間、無料で空港施設を利用できる空港もあるようです。

3 空港のトラフィック
私の住む福岡空港は滑走路1本における1日の離着陸数が日本一だと聞いたことがあります。
まぁ、滑走路が1本しかないから集中するのは当たり前ですが・・・。
日中に空港にいくと離陸待ちの航空機が誘導路に順番待ちをしています。
原則としてして着陸機優先ですから、出発機はさらに待たされます。
滑走路が複数あれば、この混雑も多少は緩和されるんですけどね。


と、上記の2点(2+3)を考えると、日本の空港が国際ハブ空港となるために必要な事が見えてくると思います。
1 利用が見込めない空港の建設中止
2 既存中枢空港の滑走路増設(用地の問題がありますが)

着陸料が下がれば、航空運賃も下がり、更なる利用者の増加も見込めます。
地方自治体の奇妙なプライド(よそに空港があるからうちにも欲しい)に囚われるのではなく、国家戦略として取り組む必要があると思います。

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