秋 田 奇 々 怪 会

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO等不思議大好きの会です

      「奇 々 怪 会」 とは、どういう会なのか


昭和30年前後にイギリスのネス湖で恐竜ネッシーの存在が話題となり(湖面を泳ぐ姿が目撃され、写真に撮られたりした)、ヒマラヤで雪男の足跡が発見された等などが新聞やテレビで話題になりました。
こうした話題は昔から私達の興味を引く出来事だったようです。

いや、もっともっと旧くには・・・
秋田出身の国学者・平田篤胤は異界・幽冥の世界の有様をまとめて、1822年(文政5年)に『仙境異聞』を出版しています。
実は文政3年秋の末、篤胤45歳の頃、江戸で天狗小僧寅吉の出現が話題となっていたそうです。
寅吉は神仙界を訪れ、そこの住人たちから呪術の修行を受けて、帰ってきたというのです。
篤胤は、天狗小僧から聞き出した異界・幽冥の世界の有様をまとめて、出版したのが『仙境異聞』であります。これが当時大きな話題となったと伝えられています。
ことほど左様に”不思議な話”は、いつの時代でも人の興味を引き付けるのだと思われます。

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO、UMA、ツチノコ・・・・・
身近では霊的な場所、遺跡、神社、お寺、巨木等なども私達の興味を引き付ける様です。


奇々怪会は、こうした事に興味を持つ人の集まりです。
新規の入会を希望する方は下記までご連絡ください。
メールアドレス arashigeru@yahoo.co.jp

イザベラ・バード奥地紀行9

2018年05月23日 | 本・雑誌から
この湯沢での騒動のあと、馬に乗って横手に入る。

「横手は人口一万の町で木綿の大きな商取引が行われる。この町のもっとも良い宿屋でも、立派な物は一つもない。
町は見ばえが悪く、臭いも悪く、わびしく汚く、じめじめしたみじめな所である。
町の中を歩いていると、人びとは私を見ようと風呂から飛び出してきた。男も女も同じ様に、着物一枚つけていなかった。宿の亭主はたいそう丁寧であったが、部屋には、怒りたくなるほどたくさんのノミや蚊がいた」

「横手では毎週木曜日に雄牛を殺すということを途中で聞いたので、夕食にはビフテキを食べ、もう一片は携行しようと心に決めていたのだが、着いてみると全部売り切れであった」

「横手を出ると、非常に美しい地方を通過していった。山の景色が見え、鳥海山がその雪の円屋根を時々のぞかせた。そして、六郷という人口五千の町に着いた。ここには立派な神社や寺院があるが、家屋は特にみすぼらしかった」
*この六郷では警察の親切な取り計らいで、金持ち商人の葬儀に参列。その模様も詳しく陳述されているが、ここでは省略・・・・・・


神宮寺では町の細かな記述はない、ただ、バードを覗きに来る無作法を厳しく咎めている。
彼女は外人が珍しいこの時代に好奇の眼にさらされ、プライバシーが保てない嘆きを各所でしているが、神宮寺では遂に警察に通報している。
「神宮寺の旅館は低く暗く、悪臭のする部屋しか見つからず、そこは汚い障子で仕切ってあるだけだった。
庭先に人びとが入り込んで、私を見ようとしていた。朝五時に外側の格子に三人が顔を押し付けているのを見た。
夕方までに障子は指穴だらけとなり、それぞれの穴からうす黒い眼が見えた。
夜九時に足をひきずって歩く音やささやき声でざわざわし、しばらく続くので眼を上げたところ、向かい側に約40人の男女と子どもたちが、顔を灯火に照らされながら、みな私の姿をじっと見ていた。彼らは、廊下の隣の障子を三枚、音もなく取り去っていたのである!
私は戸外で群集が集まってきてじろじろ見られる事には、辛抱強く、時には微笑して我慢してきたが、この種の侵入には耐えられない(で警察に通報した)」
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