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「奇 々 怪 会」 とは、どういう会なのか

昭和30年前後にイギリスのネス湖で恐竜ネッシーの存在が話題となり(湖面を泳ぐ姿が目撃され、写真に撮られたりした)、ヒマラヤで雪男の足跡が発見された等などが新聞やテレビで話題になりました。
こうした話題は昔から私達の興味を引く出来事だったようです。

いや、もっともっと旧くには・・・
秋田出身の国学者・平田篤胤は異界・幽冥の世界の有様をまとめて、1822年(文政5年)に『仙境異聞』を出版しています。
実は文政3年秋の末、篤胤45歳の頃、江戸で天狗小僧寅吉の出現が話題となっていたそうです。
寅吉は神仙界を訪れ、そこの住人たちから呪術の修行を受けて、帰ってきたというのです。
篤胤は、天狗小僧から聞き出した異界・幽冥の世界の有様をまとめて、出版したのが『仙境異聞』であります。これが当時大きな話題となったと伝えられています。
ことほど左様に”不思議な話”は、いつの時代でも人の興味を引き付けるのだと思われます。

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO、UMA、ツチノコ・・・・・
身近では霊的な場所、遺跡、神社、お寺、巨木等なども私達の興味を引き付ける様です。

奇々怪会は、こうした事に興味を持つ人の集まりです。
新規の入会を希望する方は下記までご連絡ください。
メール arashigeru@yahoo.co.jp

植物はすごい  身近な植物たちの驚きのパワー

2017年07月30日 | 本・雑誌から
表題の本は甲南大学教授・農学博士の田中修氏の出した本(中公新書)であるが、非常に面白い。

植物は、動きまわることはできないし、声をあげることもできませんが、実はすごい機能を色々と持っていることを明らかにしていて、なかなか興味深く読めます。
この本で興味深かったポイントをいくつか挙げると

・植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでブドウ糖やデンプンを作っているのです。
ところが科学が発達した今でも「どんなに費用がかかってもいいから、水と二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、デンプンを生産できる工場をつくってください」と誰にお願いしても、引き受けられる人はありません。
植物たちの一枚の葉っぱがしている反応を、私たち人間は真似することが出来ないのです。

・キャベツの水分含量は、約95%なので、1200gのうち、1140gが水で、残りの60gが成長した量です。これでも、最初のタネの1万2000倍です。1000円が、約4ヶ月で、1200万円になるという増え方です。キャベツの成長力は、”すごい”のです。
植物の生長力がすごいのは、キャベツだけではありません。レタスの一粒のタネは約1mgで、市販されるときの重さは、約500gです。乾燥させて含まれている水分を除いたときの重さは、約25gです。タネの重さの約2万5000倍です。1000円が、約4ヶ月で、2500万円にんおと同じ増え方なのです。
大根の生長量もほぼ同じです。一粒のタネは約10mg、市販されるときの1本の大根の重さは、約1kgで、乾燥したときの重さは、50gです。タネの重さの約5000倍です。約4ヶ月で、1000円が500万円になるのと同じ増え方なのです。

・植物たちは、水と二酸化炭素からブドウ糖をつくりますが、そのとき、光のエネルギーを使います。その結果、ブドウ糖の中に、光のエネルギーが取り込まれ、蓄えられます。
私たちは、摂取したブドウ糖をからだの中で分解します。その途上で、ブドウ糖の中に蓄えられていたエネルギーが放出されます。そのエネルギーはすぐに使われることもありますが、体の中に蓄えられることもあります。ブドウ糖から得られたエネルギーは、私たちが歩いたり走ったりするためのエネルギーに使われます。また、成長したり、体を維持したりするための物質をつくるのに役立ちます。
ブドウ糖は、蓄えていたすべてのエネルギーが取り出されてしまうと、原料であったもとの水と二酸化炭素に戻って、体から出ていきます。
植物たちは、エネルギーの源となるブドウ糖やデンプンを自分で作っているのですから、何も食べなくても、生きていけるのです。食べ物を探し求めて動き回らなければならない動物を見て、植物たちは、「ウロウロと動きまわらなければ生きていけない、かわいそうな生き物だ」と思っているでしょう。

*以下の動画は、上記書物とは関係ありません。

世界10の驚異の植物

秋田県の図書館に”会報”がある

2017年07月29日 | 会報
奇々怪会の会報は現在102号が発行されている。
先日に会報の創刊号をアップしたのだが、この発行が平成4年で今年が会創設25周年になる訳だ。
25年で102号、一年平均で4回の会報発行が継続されてきた事に、発行に携わってきた皆様、特に編集の佐々木民秀さんに敬意を表したい、ご苦労様でした。

さて、この会報を製本して図書館に寄贈してあるのが以下の図書館であります。
○秋田県立図書館
○秋田市立中央図書館  明徳館
○秋田市立土崎図書館
○横手市立図書館
現在、製本した第6巻までが揃っています。





波動って知っていますか

2017年07月27日 | 不思議
波動って知っていますか

波動とか気功等これらの解明されない現象に興味を惹かれる。

水の結晶を高感度のカメラで撮影する。この時愛情溢れる言葉を水に与えた、文字を見せた写真はきれいな結晶の写真となる。
逆に汚い言葉を投げつけた写真は歪な醜い結晶となって撮影される(写真が結晶)。
水に言葉が文字が理解できる筈がない、しかし結果はまるで理解しているような違いが出る。

*「水からの伝言」という書物に詳しい。しかし、これらを学校教育の場で採用したケースでは批判も多い。


現代科学をもっても解明できない事は沢山ある。
手術に麻酔はつき物だが、未だになぜ麻酔が鎮痛作用に結びつくのかは不明なのだそうだ。科学で解明できないからこれを拒否するのは誤りだと思っている。
G・ガリレイの地動説だって当時は大変な非難を浴びたのだ。

急に話が変わるが植物の話だ。
植物だって、花を咲かせ、実を付け、種を残すから勿論生きている。植物に感情や意識はあるのだろうか。
全く同じ作物を二群に分け(生育環境は同じ)一方には”早く大きくなれ””立派に育て”と声をかけ、撫でてあげる。一方はこうした事なしに育てると明らかに前者の育ちがよいのだそうだ。

植物に人間で言う心電図の様な物をとりつける。斧を持って枝を切り落とし、幹を傷つける人間がそうしながら近づいて来ると明らかに恐怖の反応が出るのだと言う。
あなたはこうした事を信じますか・・・・

蜂球・・・・・・ミツバチの驚異

2017年07月25日 | 不思議
※ねずさんのひとりごと を以下転用させていただいております。
ミツバチには日本古来の「日本ミツバチ」とハチミツを採るために養殖する「西洋ミツバチ」がいます。
西洋ミツバチは、日本ミツバチより少し体が大きくて、黄色っぽい色をしています。一方、日本ミツバチは、小柄で黒っぽい色です。

日本には古くから日本ミツバチがいるのですが、日本で養蜂(ようほう)に使われているのは、西洋ミツバチが主です。
これは、明治時代以降に導入したものです。
日本ミツバチがいるのに、なぜ養蜂には西洋ミツバチを用いるのでしょう。

実は、日本ミツバチはたいへん神経質な蜂(はち)なのです。
ですから、環境が変わると巣を捨てて移動してしまうので、養蜂に向かないのです。
要するに、日本ミツバチは「養殖される=奴隷にされる」ような生き方はできない、というわけです。
それとは反対に、養蜂場で飼育されている西洋ミツバチは、不思議なことに野生化しません。
なぜ野生化しないかというと、できないのです。
その理由は、日本にはミツバチの天敵である恐ろしい「スズメバチ」がいるからです。

もし養蜂場を逃げ出した西洋ミツバチが自然巣を作ったとしても、スズメバチに襲われてすぐに全滅です。たった一日で全部殺されます。
西洋ミツバチにとって、スズメバチは、まさに脅威なのです。

ところが、世界で唯一、スズメバチを撃退してしまうミツバチがいます。
そう、それが、あのかわいらしい日本ミツバチです。

どうやって撃退するのでしょうか。
これが実に日本的な戦い方なのです。日本ミツバチの戦いは、お尻の毒針を使いません。
集団でスズメバチにとりつき、「熱死(ねっし)」させるという方法で、スズメバチをやっつけてしまうのです。

スズメバチが侵入してきたら、どうするのでしょうか。
ここが実にすごいのです。
「日本ミツバチ」は、あっという間に集団でズズメバチに飛びかかります。
そして、瞬く間に直径五センチほどの「蜂球(ほうきゅう)」をつくるのです。
まさに一瞬の出来事、集団でスズメバチを蜂球の中に閉じ込めてしまいます。

蜂球の中では、内部の温度が急激に上昇します。
その温度は、四分ほどで四六度以上に達します。
そして、約二〇分間、約四五度前後の高温が維持されます。
日本ミツバチの致死温度は五〇度です。これに対し、スズメバチは四五~四七度で死んでしまいます。
日本ミツバチは、そのわずかな致死温度の違いを利用して、スズメバチを倒すのです。
一匹のスズメバチを倒すために、日本ミツバチは数匹から数十匹が命を失いますから、ミツバチの方が圧倒的に被害が大きいです。
しかし、日本ミツバチは我が身を犠牲にして「命」をかけて、巣と仲間を守ります。
これが世界でただひとつの、日本ミツバチだけが持つ「スズメバチ撃退法」なのです。

日本ミツバチの勇気ある行動は「団結」というもののすごさをあらためて私たちに教えてくれます。
一人ひとりの力は弱くても、みんなで協力して、巣(国や社会)を支えているのです。
ミツバチだってやっているのですから、私たち人間にできないことがあるでしょうか。
ツマアカスズメバチ「蜂球で熱死」

月の不思議・・・・月って面白く不可思議

2017年07月23日 | 地球・宇宙・太古
月の不思議・・・・月って面白く不可思議

宇宙の果てはどうなっているのか、地球が生まれた状況は、ビッグバン、ブラックホール、宇宙人、UFOこれらの事を考えると分からない事だらけだけに、つい関連の解説書を手に取ってしまう。

そうして読み漁っている内に月(Moon)の不思議さに触れて興味津々だ。

月はどの様に生まれて地球の衛星になったのかとか、月は宇宙人の基地だとか、つい先日まで裏側を見せなかった不思議さとか様々あるのだけれど、一番の興味は月が人間に与えている影響の事だ。

海の潮の満ち干きが月の引力の影響である事は知られている。しかし、これ以外に影響が出ている事が沢山あるのだ。
女性特有の症状を「月経」と呼ぶが、実は出産は圧倒的に満月の夜が多いのだという。
【月の不思議】女性に多大な影響を与える満月と出産の不思議な関係が凄い…【謎】


死に至る大きな交通事故が起きるのを統計を取ると、満月・新月の日が多く、上弦・下弦の時はウッカリ事故が多いという。
更に、殺人事件が起きるのは圧倒的に満月の日だそうだ。

人間の体液の成分はほぼ海水と同じだそうだ。海水が引力によって満ち干きを起こす(実は陸地も影響を受けている)のだから、人間が影響を受けない筈がない。
これが前述の事故や事件に現れているのだそうだ。

月に人工的な地震を起こした(NASA)ら、その振動が月が空洞ではないかと言うような波動であったとか、月と太陽は同じ大きさに見えるが実は月は太陽の四百分の一の大きさ、地球からの距離が太陽は四百倍遠いからそう見えるとか、月に纏わる不思議さは多い。
【ミステリー】月にまつわる謎がヤバい!オーパーツとも呼ばれる月の本当の正体は…【真相】


お薦めの本は次だ。






真打ち登場  クロマンタ

2017年07月21日 | 本・雑誌から
書物からの不思議を採り上げているのだが、今日は真打登場です。
当会会長 鈴木陽悦氏が情熱を持って取り組んでこられた
「クロマンタ 日本ピラミッドの謎を追う」です。

ここで鈴木陽悦氏の略歴を記すと
中央大学付属高等学校(1学年先輩に小倉智昭がいる)、中央大学経済学部卒業。学生時代からSFファンとして、SF同人誌を主催するなど活発に活動。現在も「秋田SF研究所」特別顧問をつとめる他、SF大会などにゲストとして参加。高千穂遥、永井豪、東京経済大学教授の山田晴道らと交友がある。

1971年(昭和46年)秋田テレビにアナウンサーとして入社、記者やニュースデスクを経験した他、鹿角市の黒又山の学術調査に携わり、これについての本を出版する。
2004年(平成16年)1月に退社して、同年7月、第20回参議院議員通常選挙に秋田県選挙区から民主党と社会民主党の推薦を受け、無所属で立候補して当選する。


この経歴の中の”鹿角市の黒又山の学術調査に携わり、これについての本を出版する。”が今日のテーマであります。


この本は1993年評論社より発行、300ページに及ぶ大作である。内容の概略は

日本にピラミッドがある――そういうと、驚かれる読者もいるかもしれない。一般にピラミッドといえば、エジプトや中米にある石積みの巨大建築物を思いうかべるはずだ。だが昭和の初期、こうした世界のピラミッドはすべて、日本が起源だと主張した人物がいた。神学者の酒井勝軍だ。

詳細は省くが、酒井によればピラミッドには次のような定義があるという。
本殿(ピラミッド)が整然とした三角形をなしていること。ただし完全な人工の山である必要はなく、自然の山や地形を利用してもよい。
本殿の頂上もしくはその付近に、太陽石を中心として周囲に円形に石を配置した列石(ストーンサークル)や磐境(巨大な岩)があること。
近くに本殿を拝する小さな山があり、そこに祭祀用の施設が置かれていること。

これらの条件を備えたときに初めて、その山はピラミッドとしての資格を満たすというのが酒井の主張だった。酒井は実際に日本中の山を調査し、1934年、広島県で最初のピラミッド「葦嶽山」を発見する。以後、日本列島各地でピラミッドの「発見」が相次いだのである。

そうした日本のピラミッドのなかでも、もっとも美しいピラミッドといわれるのが、秋田県鹿角市十和田大湯地区にある黒又山ピラミッドだ。「クロマンタ」山と読むが、これはアイヌ語で「神々のオアシス」を意味する「クル・マッタ」が訛ったものだとされる。内陸にあるものの、周囲にはこれといって山がなく、独立した稜線を見せているので、ピラミッド状の美しい山容がより映えるのだ。


この黒又山ピラミッドに、日本初の学術調査団が入ったのは、1992年のことだった。その結果、いくつかの事実が明らかになっている。

まず、レーダーによる地質学調査で、山体そのものは溶岩が盛りあがってできた自然の構造物であることが判明した。ところが斜面には、7段から10段ほどのテラス状の遺構も確認されている。このテラスは張り出し部分で幅約10メートル、高さは2~3メートルもあり、麓に近づくほど広く高くなる傾向があった。また、テラスの表面には小さな礫がびっしり貼られていることもわかっている。

ということは、かつての黒又山ピラミッドはこの礫で覆われていたことになる。現在のように樹木で覆われていない状態であれば、礫が太陽の光を反射し、この世のものとは思えない美しさで輝いていたに違いない。

一方、山頂は現在では平らに整えられており、そこに本宮神社が鎮座している。近くではメンヒル(立石)や縄文土器も発見されているから、この山頂が古代における祭祀場であった可能性はきわめて高いと考えられる。

さらに、神社の真下には巨大な岩が存在することと、頂上から少し下った場所の地下10メートルほどの地点には、南・西・北の三面を壁で囲まれた一辺10メートルほどの空洞があることもわかった。つまり、黒又山ピラミッドは、もとになる基底部分こそ自然の山だが、地下や表面に人の手が加えられているというわけだ。また、神社の地下にある巨大な岩を酒井がいう太陽石だと考えれば、過去においてはその周囲にストーンサークルが配置されていたことも十分考えられる。

問題は遙拝所となる山の存在だ。じつは黒又山の北東数10メートルには、「小クロマンタ」と呼ばれる小さな山がある。まだこちらにまで調査は及んでいないのだが、ここが遙拝所として有力な候補地になっているのだ。

そこで気になるのが、同じ秋田県鹿角市にある野中堂遺跡と万座遺跡にある「大湯ストーンサークル」だ。ここから見ると、黒又山の美しい稜線が、はっきりと見通せる。それだけではない。黒又山山頂の本宮神社では、丸い川原石が組石や礎石として使われているのだが、これは大湯ストーンサークルで使われている川原石と、まったく同質かつ同サイズのものなのだ。


だとすれば、大湯ストーンサークルと黒又山ピラミッドが、共通の目的で使用されていた可能性も生まれてくる。もしかするとこの一帯は、古代東北における重要な祭祀センターだったのかもしれない。出典=「ムーSPECIAL 戦後日本オカルト事件FILE」

この1992年の学術団の調査に最初から関わり、同志社大学辻講師との出会い、保坂カメラマンとのコンビで調査の実施をテレビで伝えてゆく一連の内容はドキドキの連続だ。
クロマンタの内容は下記画像からリンクでご参照ください。


五木寛之の発見シリーズ

2017年07月20日 | 本・雑誌から
私は前回に記した様に本が好きであるが総ての作家の物を読むわけでない。というか読む訳にはいかない。
例えば毎年直木賞、芥川賞の作家は誕生するし、そもそも古典や歴代の文豪もいる。これらの総てを読み通すことなど出来ない。
だから例えば谷崎潤一郎は読んだことがないし、二葉亭四迷もページを開いた事もない。こう考えればむしろ読んだことのない作家の方が多いであろう。
現代の作家でも話題の村上春樹は縁遠くて手にした事もないし、今年の直木賞、芥川賞も未読だ。年ごとの両賞も総ては目を通さないと言うか通せない。

では”小説に限って”どの作家を読むかというと、これにはきっかけがどうしてもいる。よい本だからと勧められたり、本屋でたまたま手にするのもそうだし、ネット社会の今はネットの評判に誘われても多いだろう。

私の場合は例えば松本清張だ。高校二年生だったと思う、偶然「ゼロの焦点」という本を手にしたが、時は期末試験の最中であった。
ちょっと読み始めたら面白くて試験勉強どころでない。しかし、試験勉強もしなければならないと思い本を閉じたが、どうしても続きが読みたくて我慢ができない。
結局本を読むことに負けてその時の試験は散々な物となった。
その後、松本清張の著作を貪るように読んだ、いつも期待を裏切らなかった、特に「波の塔」などは新任検事と(後から分かった)容疑者の妻との不倫は結局富士の麓の青木ヶ原樹海での自殺となり、以降ここで命を落とす人が相次いだと言う。

芥川龍之介を読んだのは四つ上の兄の本棚にあったからだ。最初に何を読んだかは覚えていない。
しかし、映画「羅生門」の題材となった”藪の中”は夫婦が盗賊に襲われ夫が殺害された、その経緯をそれぞれの立場から述べれば色々な結末が有ることで衝撃的であった。
これ以降「羅生門」「蜘蛛の糸」「芋粥」「杜子春」と芥川作品を読むきっかけとなった。

こう考えると最初の作品との出会いが如何に重要であるかが分かる、そして、最初の作品との出会いは謂わば偶然である。
つまり、私は谷崎潤一郎を読んだことはないが最初に谷崎作品に衝撃的出会いがあれば彼の作品を読破したかもしれないのだ。
勿論最初の一冊でときめかない物もある、例えば川端康成だ。「雪国」を読み「山の音」に挑んだがどうもピンとこないのだ、結局私とは”感性”が合わないのか、あるいは私が若すぎたのか、私のレベルが低すぎるのか・・・・これ以降は手にした事がない。

私は結局、作家を決めてそれを徹底的に読むタイプのようだ。
松本清張に始まりその後は吉川英治、逢坂剛、浅田次郎、立花隆、最近では藤沢周平、宇江佐真理の作品に嵌っている。
しかし、こうした作家の頭の中はどうなっているのだろうか。広範な知識とその徹底した掘り下げには感嘆する!

さて、五木寛之である。私は彼の作品を読んだことがなかった。
しかし「青春の門」はベストセラーで映画化、TVドラマ化されたし「さらばモスカワ独立愚連隊」「海を見ていたジョニー」「四季奈津子」、最近では「親鸞」「蓮如」等宗教がらみの著作も多い。さらにエッセーである「大河の一滴」もベストセラーになり「他力」も注目を浴び、最近は「下山の思想」が売れまくっているそうだ。映像化されている物も多い。

私が初めて五木作品に触れたのはこうした小説でなく「霊の発見」という対談を本にまとめたものであった。この発見シリーズはその後「気の発見」「神の発見」「息の発見」「仏の発見」と相次いで発刊された。
この、始めて手にした「霊の発見」は宗教哲学者の鎌田東二氏との対談であるが広範な知識と物の見方に圧倒され、以降の発見シリーズも読み、それぞれ考え方、知識に「なんと、広い見識を持った人か、世の中にはこんな頭のよい人もいるのか・・・・・」と打ちのめされた感じがしながら読んだ。

この発見シリーズは面白い。「神の発見」はローマでカトリック司祭であった森一弘氏との対談であるが、例えば愛を説くキリスト教が一神教であるが故に愛と正反対の行動をとってきた歴史がある、こうした事にズバッと斬り込むのだ。
「息の発見」は僧侶で作家の玄侑宗久氏、「気の発見」は気功家の望月勇氏とのそれぞれの対談で不思議な世界が縦横無尽に語られる。

五木寛之氏の小説はそれまでベストセラーの「青春の門」すら読んだことはなかった。
そこで、古本屋で(100円で)見つけてきたのが「戒厳令の夜」という初期の作品であった。上下二巻の長編を小さな文字の文庫本で読むのはつらいが、青春時代に読んだ「ゼロの焦点」に匹敵する傑作であった。

私は良作である時いつも思うのだが、早く読破したいと言う気持ちと、終わってしまうのが勿体ない気持ちが交錯する。しかし、本の場合は自ずと残りページがハッキリと示される、そんな気持ちを久々に味わった本であった。
そんな思いを久々に味あわせてくれた作品であった。調べてみたら、映画にもなっていた、今ではすっかり出なくなっているが伊藤孝雄の主演でヒロインに樋口可南子(これがデビュー作らしい)、鶴田浩二も出ていると聞けば年代も想像できるであろう(1980年作品)。
残念ながらDVD化されていないらしい。
   

カラスの死骸はなぜ見あたらないのか 矢追純一 河出書房 文庫本

2017年07月19日 | 本・雑誌から
私は大の本好きだ。小説も読むし時事関係の本も多い。
そして、不思議関連の本も溢れている。
いくつか皆様にも興味を覚えていただけそうな本を紹介してゆきたい。
第一回は【カラスの死骸はなぜ見あたらないのか 矢追純一 河出書房】だ。


著者の矢追氏は日本テレビの元プロデュサーでよくUFOの追跡番組をやっていたと思ったら、現在はUFO研究家なんだそうだ。この本はオカルトっぽいが、私の興味の範疇だ。

野生の動物や昆虫は、たまに交通事故で道路で死骸をさらす事はあるが、例えば空を埋め尽くす程のカラスの死骸に遭遇する事はまずない。カラスに限らず野生の動物、昆虫みなそうだ。

分かりやすくネズミを例に引こう。ネズミ算と言うくらい爆発的に増えるネズミ、「一つがい」から年間9400匹のネズミが生まれるそうだ。世の中には膨大なネズミがいる事になる。

しかし、こうしたネズミの死骸をまず我々は目にしない。例えば、下水道管がネズミの死骸で溢れる、詰まると言うこともない。天井裏で大量に死んで腐って困ると言う事も聞かない。この死骸はどうなっているのか・・・・

「実はこの世から消えてしまう」これがこの本の結論だ・・・・・・・眉にツバつけている人たくさんいるな。

波動法を提唱している阿部祥二氏によると
「カラスだけでなく、あらゆる野生の動物は、死ぬ時、一瞬にして消えてしまう」と言っている。
「ペットや家畜を除く動物は、それがいる環境の中で、不必要になった分だけ、一瞬にして消えてしまう。ただし、事故死や餓死など、自然死でないものは死骸が残る」と言うのだ。

同じ事を大本教の出口王仁三郎も下のように言っているし、チベットでは悟りを開いた聖人が人として屍解の法による消滅(爪や髪は残るらしい)が語られている。

我々が自然の動物の死体を見たことがないのは、動物が屍解(しけ)の法を使って瞬時に死体を分解して肉体を持ったまま霊界に行くから。
宗教団体「大本」の教祖の御言葉。「水鏡」(1928年 著:出口王仁三郎)より引用。


屍解仙(しげせん)
○屍解の法で肉体を残さずに昇天した聖人とかのこと。

この本はこのカラスの死骸を端緒に、科学・常識・人間心理に縦横無尽に斬り込んでいて私は興味津々であった。

アラスカの森に「砂漠」

2017年07月18日 | 地球・宇宙・太古
地球の温暖化によるものか、はたまたそれ以外の理由なのか?
この地球における”突発的な事象”も我々の興味の範疇であろう。
アラスカの森に「砂漠」が出現したと言う。その画像は不気味だ。
これを報じる記事は次の通りだ。

北極圏に近い米アラスカ州の森林地帯に、異様な形をした「砂漠」がある。現段階で原因ははっきりしないが、地球温暖化がすすめば、こうした地形が増える可能性が懸念されている。

「デューン」と呼ばれるこの地形は、同州西部のノームから東へ約400キロの永久凍土地帯にある。空から見ると、直径数キロの大小二つの円形が東西に並び、中心から外側に向けて巨大な段々畑のような構造だ。段差は数メートル。森がのみ込まれているようだ。

 周辺はもともと砂が多く、降水量が年300ミリ程度と少ない。アラスカ大のウラジミール・ロマノフスキー教授によると、何らかの原因で凍土が解け、当初は池などが広がったが、水面から蒸発したり、保水力の低い土壌から水が抜けたりして、徐々に乾燥、風化してつくられた可能性があるという。









森久美子さんと並び“芸能界トップクラスの霊感体質を持つピーコ そのきっかけは意外なことからであった

2017年07月17日 | 不思議
今日も又芸能人ですが・・・・・
今回のピーコさんも霊感体質の鋭い人だそうです。
そして、その霊感体質は生まれながらに強い人と、人生の途中にある出来事から強くなる人がいる。彼の場合は後者だそうです。

森久美子さんと並び“芸能界トップクラスの霊感体質を持つピーコ そのきっかけは意外なことからであった