農水省が備蓄米放出検討、と昨日報道があった。
なぜこのタイミングなのか。
大阪の吉村知事が早くからいっていたのにね。
それは、農水省が世論にこたえて、高止まりの米価を下げるため、と一瞬思えるが、そうではないでしょう。
実はその前日朝のミトさんのテレビで、米国産の安価な米「カルローズ」の報道があったためでしょう。
10kg4000円ぐらいといってましたが、いま楽天やコストコで調べると、6000円ぐらいになってますね。2000円の儲けで、国内産より500円から1000円安い、という設定でしょう。
農水省の発表は、この米国産への関心を打ち消すためでしょう。
米国産の米が、安い、と消費者に広まれば、大量輸入の業者が表れ、トランプさんはよろこぶでしょうが、国内の米価は、農水省が価格統制不能となり、下落する可能性があるからでしょう。
備蓄米放出、は米価の下落を止めるという、価格統制です。とても市場原理で米価が決定している、というのはただの建前、大義名分で、矛盾ですね。
一番は、農林中金の含み損2兆3000億円をどうやって、特別損失計上できるように、農協に利益を上げさせるか、なのですから。
自主流通米や輸入米の方々は、それに乗っかって、高値で販売して、利益を出すのですね。
昨年農相が新米で供給は落ち着く、といった時点で、米の収穫量は、データとしてわかっていたからでしょうからね。そんないい加減なことは、いわないでしょうから。
米国産をすぐに打ち消す、というタイミングだったと思いますよ。
いまや米、といえば、備蓄米放出にテレビは溢れてますから。
一年後に買い戻す、という時のお値段はいくらなんでしょうか?
高値で買い戻して、やはりJAに利益を、となるのでしょうね。
+備蓄用ということで作付け面積拡大、の指示を出すのでしょうねえ。
国民が安い米国産のカロナーズの味を覚えてしまえば、将来輸入拡大、国内農家の減少、となって返って、JAの利益を減らすことになりますからね。
自給率低下で、国策に関わることになるから。
備蓄米100万トンを5年で。年20万トンずつ。いつの米を放出するんだろうか、これから検討かな。
一年前でも、古米ということになりますし、R6年産をすでに、農家から購入しているということなら、去年の秋の発表で、供給安定する、といったことが、おかしな発表で矛盾ですねえ。
2018年に減反やめたって、知らなかったよ。もう水利権は放棄したのに、どうするのよ。