会いたいけれど・・・

私の働く施設の入居者さんはお風呂嫌いな方が数名います。

前の施設では『寒いから』・『面倒だから』という理由で軽い拒否をする方がいましたが
一言二言説明、説得すれば『仕方がないね』と入浴に応じてくれたので苦労はありませんでしが
今働いている施設は大変。

特に強い拒否の方は男性職員が力づくで強制的にお風呂場に連行・・・
それが余計拒否心を招き今では居室に鍵をかけてしまうほど(-_-;)
そんなこんなで週2回の入浴が今では月2回となってしまいました・・・・・

そして拒否の強い女性の入居者さん・・・
体調不慮の訴えや物とられ妄想が強く入浴拒否傾向でしたが
ある時何かを感じた私。

自分の勘を信じてちょっとある事を試してみました。

ある時『鼻血が止まらない』という理由で入浴拒否。

確かに薄らと血まじりの鼻水がティッシュについていました。

その時のバイタルは問題ありませんでしたが、その日は欠浴ということで対応。

その日の夕方様子伺いすると血は出ていませんでした。

次の日も様子をうかがう・・・食堂で姿を見かけたときも『どぉ？』と声をかける

これでもか！ってぐらい気にかけ声をかける(*≧ω≦)私は結構しつこいｗ

そして入浴の日に様子を伺うためお部屋へ行く・・・
『今日はどぉ？』と声をかけると体調不慮の訴え・・・
そしてまた鼻血が出たと言うので確認するが血は出ていない。

『今日はズッとお風呂場に居れるから何かあっても私がいるから大丈夫だから
お風呂入ろう』と伝えるとしぶしぶ応じてくれる。

お風呂上りも体調を気にしてアレコレ声をかけました・・・

そして入浴の為のバイタル測定の度に身体の事、困っていることなど話を聞くようにしていましたｗ

最近では私がお部屋に伺うと微かに『また来た・・・と薄ら笑顔が・・・

そして『あきさんが来ると嬉しいけれど、お風呂に入らなきゃいけないし・・・
でも、入らないとあきさんに会えないし・・・困ったわ・・・』とぼやくｗ

私は『〇〇さん、私に会うのが嬉しいでよぉ～♪惚れちゃったでしょ～』と言うと

『ええ・・・』とはじかむ(*≧ω≦)キャハハ♪


食事の時以外、部屋で一人で過ごすことが多い入居者さん。
寂しい、心細い、自分を見て欲しい、かまって欲しい・・・そんな想いを感じました。

職員は業務におわれて毎日バタバタ・・・引っ込み思案な方はなかなか想いを口にすることができず
その結果体調不慮を訴えることがあります。

具合が悪いといえば心配してくれるからです。

構いすぎるのはどうかと思うけれど、構わなさすぎも問題だと思う。

施設だからといって孤立感、孤独感がないとは言い切れない。



でも・・・私はいずれ退職する・・・
数か月前までは一線引いておこうと思っていたのです。

いつまでも一緒にいられないし・・・申し訳ないという気持ちがありました。

でもね・・・ドライな態度で仕事が出来ない・・・(-_-;)


色々な想いの板挟みで悩んだけれど、いつか私の存在を忘れる日が来る・・・
だったら、一緒にいる時間ぐらい楽しく過ごそう。
辛い時は寄り添う事にしようと気持ちが変わりました。


退職まで後4か月半・・・（あくまでも予定ｗ）