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沖縄の宗教【20】

2015年09月10日 00時02分22秒 | 日記

 ユタ <4>

ユタは入巫や成巫の過程で創出した特殊な神を奉じ

それが生涯にわたる守護神として信仰の対象となる


ユタはこの神霊の世界の一分野に即応する

巫儀の執者となる言い換えればユタごとに


それぞれ管掌する専門領域が制限され先祖の

系統を捜すのが得意なユタ

死んで間もない人の判断が得意なユタなど

その専門分野が分れている


ユタは自らに憑依する霊的存在が

祖霊・死霊・精霊のいずれであるかわ重視しないと言う


超自然観を持つが神観念の曖昧性がその

影響度を低下させないようである


ユタ信仰には戒律も教義もないため

婚姻の有無や処女性なども問わない


ユタは公的祭儀は行わないが神に仕えており

御嶽を巡って神と交信し霊障や病氣


冠婚葬祭などの問題を中心に助言を行い

加えて公徳心や道徳を説くことが多い


教義、戒律の希薄さから無宗教化が進んでいる


一例として、一般にユタの祭壇には

仏教や神道、キリスト教などの

偶像や牌などが無秩序に並べられている


また、ユタは必ずしも正業ではなく

副業として行っている者も多い

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