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人生黄昏時

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ウヤガン祭 【4】

2018年11月10日 00時02分33秒 | 日記

  ウヤガン祭 <4>

ウヤガン祭は、大神島・宮古島の島尻スマ・狩俣スマで

毎年行われる豊年祈願祭で、地域によって旧暦の六月から

十二月の間に行われる伝統祭祀である

 

ウヤガン祭は、大神島で続けて行われているが

島尻では、1997年を最後に中断

狩俣は、2001年に最後に中断した

 

その中断した現状は複数の研究現状報告がある

その原因は、人口減少と神女の高齢化と後継者不在

そして社会環境の変化が主な原因とされている

 

2006年に一人いた、ウヤパー(祖神女)の退任に伴い

狩俣スマのウヤパーが関わる全ての祭祀が執り行うことが

出来ない状況になっている

 

一スマ(集落)のものとは思えない、ウヤパーのフサ(神謠)や

儀礼は秘儀的であるため研究者に注目されたが

まだ十分に解明されていないと言われている

 

年中祭祀全体が衰退している中、狩俣スマの祭祀

ウヤガン祭の再開に向けた取り組みが始まっている

 

宮古島の神と森を考える会、宮古島伝承文化研究センター

狩俣の文化財を守る会の

三つの会と狩俣自治会と協力し活動を行っている

 

この中で最も深く関わっているのは

宮古島の神と森を考える会である

1994年11月23日民俗学者谷川健一が初代会長を務め発足する

 

この会の趣旨に賛同する人は

年会費二千円で誰でも参加することができる

現在、島内外に多数の会員がいる

 

2017年11月26日に第24回のシンポジウムが行われ

会員に報告書が送られている

 

谷川健一先生が書かれた小説、海の群星が

1988年にNHKでドラマ化され放映されている