人生黄昏時

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与那国島の祭&祀【6】

2018年06月15日 00時01分34秒 | 日記

  マチリ(カンブナガ)は旧暦十月庚申日に

クブラ(久部良)マチリがクラビディリと

ミドゥドウと言うウガン(御嶽)で行われる

 

クブラマチリは外敵・異国人退散を祈願が行われる

与那国島は諸外国からの侵略や海賊の侵入が多かったことから

 

大きな草鞋を作り海に流し、巨人が居るように見せかけて

外敵の侵入を防いだとされて、始まったと伝えられている

 

ウラマチリ(東ムラ)は、辛酉の日に、牛馬繁殖を祈願

ンディマチリ(比川ムラ)は、甲子の日に子孫繁栄・婿嫁取りの祈願

ンマナガマチリ(島中ムラ)は、壬午の日に五穀豊穣の祈願

ンダンマチリ(西ムラ)は発未の日に航海安全の祈願の順で

マチリが行われた

 

全てのマチリが終わると、アンダドゥミ(明へのとどめ)と

呼ばれる儀式が行われる

 

ハイナグのビディリ(霊石)でカンバガリ(神分かれ)

チラクンダでヌチバガリ(主分かれ)を行い儀式は終わる

 

ここでッカブ(司)は神依を脱いで人間に戻り

期間中の禁食・殺傷も全て終わる

 

マチリが終わると、全員で手を繋いで輪を作りドゥンタ踊る

各地域の祭りの終わるたびにドゥンタを踊る

 

現在でも運動会でも必ずドゥンタが踊られる

輪の中には島外の人も入ることが出来

老若男女問わず全ての人が一つの輪の中で

 

ドゥンタ(巻き踊り)をする事によって

島全体が一体である事を体感するのである

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