人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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八重山 【12】

2017年04月15日 00時01分21秒 | 日記

  人頭税 <5>

与那国島に、人升田(とうんぐだ)と言う

人頭税にまつわる伝承と遺跡がある

 

現在与那国島には、祖納・久部良・比川の三つの集落がある

以前は九程の集落があったと言われている

 

祖納と比川集落の中間に、人升田(とうんぐだ)があった

一万㎡程の田園である

 

この人升田で過酷な人頭税のため人口制限が行われた

残酷な遺跡である

 

そこに15歳から50歳の男子を招集し

合図と共に田園(人枡田)に我先に争って入った

入りきれなかった者は殺されたと言われている

 

当然のことながら、病人・障害者が

間違いなくその対象にされ淘汰された

 

また、人頭税のもっとも痛ましい伝承として

伝えられているのは、産んだ赤ちゃんを埋め殺したと言われる

 

重税を少しでも軽くするため

我が子嬰児を埋殺と言う残酷な人減らしが多くあったと言う

 

この痛ましい嬰児殺しは、明治の始め頃まであり

体験者の証言も多く残っている

 

八重山諸島の人々を苦しめた人頭税は

1637年に始まり1903年(明治35年)まで

 

実に266年続けられた

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