人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

  日々の生活で思った事を記す
  

宮古 【9】

2017年02月05日 00時01分14秒 | 日記

   宮古上布 <4>

 宮古上布は材料の苧麻(ブー)の栽培から

手紡ぎ・絣括り・図案・染め・織・洗濯加工(砧打ち)を

終えた布は検査員によって検査が行われ合格した布には

 

宮古織物事業協同組合の登録商標

沖縄県伝統工芸品のマーク

沖縄の検査済証

経済産業大臣指定伝統的工芸品のマークが貼り付けされて

 

始めて宮古上布として商品と成る

 

宮古上布の一反の値段は

百数十万から二百万円以上の価格で販売されている

 

宮古上布はフォーマルウェアではなく夏の普段着である

数百万もする普段着としては高価である

 

値段だけ見れば高いと思われるが

多くの人の手間と、多くの時間が掛っている

 

宮古上布は永い歴史を持っているが

存続の危機に直面していると言われて久しい

職人の高齢化、後継者不足、生計を立てる仕事に成っていない

 

1972年に1,049反を最高に年々に減少し

1993年には24反まで減り

現在では年に10反~20反あまり織られている

 

この生産数は検査を受けた宮古上布として数えられた数字である

(検査を受けていない宮古上布は数多くある)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする