(朝日新聞記事より)
朝日新聞社デジタル 2020/02/20『自民・細田氏、クルーズ船に「大変な白船がやってきた」』 によると『自民党の細田博之・元官房長官は20日、自身が率いる細田派の会合でのあいさつで、新型コロナウイルスによる集団感染が起きた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、「大変な白船がやってきた」と述べた。江戸時代に来航した米国ペリー艦隊の「黒船」になぞらえた表現で脅威の意を示したとみられる。』
横浜港大黒ふ頭に係留されている「ダイヤモンド・プリンセス号の白船」は悪い船で、浦賀沖に停泊した「ペリー提督率いるフリゲート艦ミシシッピ号を旗艦とした4隻の黒船」は善い船だったということを言いたかったのでしょう。しかし当選10期のベテランで清和会会長の国会議員としての認識は“酷い”に尽きます。
ペリー艦隊の以前から長崎港などに寄港した、外国船から伝染病コレラが日本に持ち込まれましたので、港湾に於ける検疫が始まりました。
下記の「検疫の沿革」と「日本コレラ史」をご参照ください。
それにしても、国機関の最前線である「横浜検疫所」の所長が国民の前に姿を現さないのおかしいと思います。同時にダイヤモンド・プリンセス号の船長も同じだと感じています。検疫法では検疫所長に大きな権限が与えられており、旅行者の健康と人権を考えて隔離の判断をします。
「検疫の沿革」参考サイト
「横浜検疫所の変遷」
「海港検疫の知られざる歴史を検証」
参考Blog記事
『日本コレラ史に「避病院が市ヶ谷監獄地続きの富久町にあった」』
井戸水や上水の汚染とコレラ感染もあって、近代水道の敷設が始まりました。横浜、函館、長崎に近代水道が明治初期に敷設されました。東京は明治31年にやっと淀橋浄水場から配水が始まりました。
同時に、近代水道によって「消火栓」も敷設されたましたので消火活動も近代化しました。
東京都水道歴史館の展示から
「虎刺列(コレラ)の奇藥」
「蛇体鉄柱式共用栓」(ここから水道栓を蛇口と呼ぶ)