朝鮮半島と中国と世界の動き

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現役の自治体区長が フェイクニュースで取り調べ

2017-06-04 08:16:45 | 政治


韓国中央選挙管理委員会サイバー選挙犯罪対応センターが公開した公職選挙法違反行為の摘発状況によると、同年5月6日までに同委員会が摘発したインターネット上の選挙法違反行為は、合計3万8657件に上る。
 
このうち、「虚偽事実公表・候補者誹謗」が2万5049件(全体の64.8%)と最大であり、2012年の大統領選挙時に比べて約6.3倍となった。それに続くのが、「世論調査公表・報道禁止違反」の1万1800件(同30.5%)である。
 
韓国警察庁も、5月8日までの選挙運動期間中に、ソーシャルメディアで広がった選挙に関するフェイクニュース55件を摘発した。このうち12件を捜査し、9人を立件した。

残りの43件は、政府機関の放送通信審議委員会を通じ、フェイクニュースが掲載されているウェブサイトに削除を求めた。
 
一体どんな人がフェイクニュースを流すのだろうかと思ったら、なんと現職のソウル市江南区庁長(注2)も混じっていた。

在寅候補を中傷する書き込みを行ったとして、中央選挙管理委員会と同候補から告発を受けていた申燕姫(シン・ヨンヒ)区庁長は、4月に入り、警察から取り調べを受けた。
 
同区庁長のフェイクニュースは、これを真に受けた保守派候補支持者のシニア層を中心に、その家族や知人に転送され拡散したことでも問題になった。

韓国では、ポータルサイトやニュースサイトの記事をコピーしてソーシャルメディアに掲載すると、自動的に出所とURLが添付される仕組みになっている。
 
つまり、こうした出所がないニュースはフェイクニュースである確率が高い。これを知らずに、フェイクニュースを拡散してしまうシニア層が少なくなかったのだ。日本ではそれほど問題視されそうにない話なのだが……なぜ、韓国では問題なのか。

週刊ダイヤモンドからの引用記事

すでに始まっている「超越」政策

2017-06-04 05:23:53 | 政治


この性情を非現実的なものと誤解してはいけない。盧が大統領になって大きな役割を提案したが、文は、「私には参謀役がふさわしい」といって、出世を拒む極めて現実的な姿勢を見せた。

盧は文の、こうした人柄に魅了され、自己紹介で「私は文在寅の友です」とまでいったのである。

2人ともロマン主義者だったが、盧は前に立つボス、文は後ろに下がって目標を追求する執行者という対照を見せていた。

この「超越主義的ロマン」は、文の大統領就任後、真っ先行われた人事で表現された。大統領府の中で国家全体の司政秩序をモニターする民政首席秘書官に曺国(チョ・クク)という学者を任命した。

このポストには伝統的に検事が起用されていたが、文は大統領の真っ先の措置でその伝統を破った。

曺氏は、刑法を専攻した学者としてソウル大学で教えながら、「参与連帯」という左派系の市民団体に長らく関わり、進歩的市民社会論者として文の大統領選挙を支えた。

そして、大統領民政首席秘書官として掲げた政策が、検察改革、朴元大統領の国政壟断問題追及とセウォル号調査の再調査である。この政策方針の是非はこの記事のテーマではない。

だが、この方針は、文政権が通常の政治メカニズムを「超越」するロマンチックな傾向を予告している。

現代ビジネス からの引用記事