徒歩ホ女

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古くて新しい食材~ほんま旨いもん塾~

2015-08-25 21:41:31 | Weblog
「ほんま旨いもん塾」第18回が、心斎橋モノリスで開催されました。

 

今回のテーマは「古くて新しい食材」

まずは、NPO法人「浪速魚菜の会」笹井さんに、主旨説明をして頂きました。

かつては食べられていた食材の数々。。今はあまり見向きもされない食材を見直してみようということで

今回の食べ比べは「瓜」

「瓜売りが瓜売りに来て 瓜売れず 売り売り帰る 瓜売りの声」なんていう早口言葉もありますね。。


  

なにわの伝統野菜「玉造黒門越瓜」「青瓜」は、生で塩もみしたものとソテーで

「かわず瓜」は、なんと皮が美味しいということで、実と皮を薄くスライスしてあります。
ソテーすると、甘みが出ますね。



「玉造黒門越瓜」
江戸時代に大阪城の玉造門(黒塗りの黒門だった)付近が発祥地。

「越瓜」と書いてしろうりと呼びます。「越」はベトナムのことで、こちらの方から渡ってきたからなんですって!

「かわず瓜」は、福井特産の野菜ですが、カエルの背中に似た模様が入るからとかで、
今回は大阪”瓜破(うりわり)”で採れたものが出ました。

戦後大阪に入ってきた瓜ですが、すぐに割れてひびが入ります。

そっか!だから、「喜連瓜破(きれうりわり)」って地名なんだ~~

お味は、まくわうりと交雑して、甘みがあります。


さてさて、今回のメイン食材ですが「フカとチョウザメ」
まぁ、なんてグロテスク。。。。こんなん食べられるの?

 

ジョーズもビックリの食材です。

白チョウザメは宮崎県が一押しの食材で、山の中の綺麗な水で養殖している淡水魚。
ウロコが、蝶の形をしていて、見た目がサメに似ていることから、チョウザメと名付けられました。

オス・メスの判断に4~5年かかり、25年かけてメスからはキャビアを取りますが、オスは3~4kgくらいになると魚肉として販売されます。


  

「宮崎県産シロチョウザメのキャビア カネロニ仕立て~へべすの香り」「ハーブ香るシロチョウザメのタルタル そのエキスジュレ」

白チョウザメから採れた、国産キャビアですが、魚臭くなく塩味もきつくなくて食べやすいですね。
また、身も白身の魚で、タイのうま味とフグの食感に例えられています。


「へべす」は宮崎県日向市で作られている香酸かんきつで、「長曾我部平兵衛さん」が発見したことから「へべす」となりました。
皮が薄く、種が少なく、果汁が多いと三拍子そろっています。

”へべすでカクテル”や”はちみつへべす”などドリンクにもいいですよ。


  

宮崎県大阪事務所の金丸さん、シロチョウザメを販売されているトクスイコーポレーションの大田さんからお話を伺いました。

 

「シロチョウザメのミーキュイ 玉造黒門越瓜のマリネ 服部越瓜のクーリとへべすのソース」


さて、大阪湾では昔から色々な魚が獲れました。中でも、サメをフカと呼び、湯引きに酢味噌和えなど珍重されてきました。

井原西鶴の「西鶴置土産」の中に、フカを刺身で食べた話も載っているそう。

サメには、アカフカ(白ざめ)・トラザメ(ネコザメ)・ホシザメ・真深(モウカザメ)などがあり、今回はトラザメ(6kg)が使用。

大阪でよく獲れる品種で夏から秋にかけてが旬で、今回はフレンチに変身。。。
始めて頂きましたが、淡泊でクセなく、思っていた以上の満足度。。。

これで、1kg800円とは安い!

よくアンモニア臭がしてくさい!と誤解されますが、尿素を含むので腐りにくく長期輸送にもよいのだそう。。へ~~ですよね!



  

「大阪泉州産フカの低温ロースト 無花果と宮崎甘藷」「大阪泉州産フカとシロチョウザメ 宮崎県産甘藷のパルマンティエ」


さて、このマーク見たことありますか?
 


大阪にも、美味しい食材が沢山あります。
野菜と果実が多いのが特徴で、泉州水ナスや若ごぼう、泉州たまねぎにしゅんぎくが主な農産物となります。

他にも三大果実と呼ばれているのが、ぶどう・みかん・クリ。。。でもでも今の時期は大阪いちじくが美味しいですよね。

  

大阪府環境農林水産部流通対策室より藤岡さんに、大阪産のお話を頂きました。

「大阪産無花果のコンポート 宮崎県産甘藷のグラス添え」

無花果ですが、大阪では明治以前より栽培されていて、主な産地は羽曳野や河南町などで、大きくて甘い桝井ドーフィンが主流です。
今回は、赤ワイン・ローリエ・シナモン・八角などでコンポートにしてあります。


 
角谷シェフが北海道研修旅行のため、今回は川下(かわしも)シェフが腕を奮って下さいました。



多くの方の協力とご支援のもと、また、参加された皆様の応援で「ほんま旨いもん塾」が開催されています。

次回も喜んで頂けるよう、頑張ります!!


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ふんわり香る桃の吐息♡ momo の チカラ

2015-08-09 10:31:23 | Weblog
ミシュランガイド関西で★を獲得されたフレンチレストラン「ディファランス」でのフルーツのチカラシリーズも
今回で8回目を迎えることになりました。

 

なんと!あまりの人気に昼夜二部制で開催するという前代未聞のイベントで
スタッフの体力は最後まで持つかどうかも、注目の的???となりました。。。


大阪の最高気温が38℃という中、昼夜ともに満席という、こちらも嬉しい悲鳴で
今回のテーマ「momo のチカラ」を思う存分堪能して頂きました。

 
ウエルカムドリンクでまずは乾杯!!


桃のお話と進行は、なにわの野菜ソムリエ「ベジフルフルMaman」の2人。。
1号はボケ担当、2号もボケ担当と、誰もつっ込むものが無い??

いえいえ、しっかりと桃のお話やエピソードなど、昼夜3時間づつ楽しんで頂きました。

まずは、実の色(白・ピンク・黄色)による3つの桃の食べ比べ。。

一口に桃と言っても、全然違うんですね。

  

白桃と黄桃に人気が二分されました。



さて、藤本シェフのよる独創的なアイデアで
桃の存在を探すのが楽しい、ひとひねりもふたひねりもある料理や
「やっぱ、桃じゃん!」というような、これぞ桃!という料理が次々と出てきました。

アミューズ:その1 イメージ写真
「甘海老のコルネとネクター」

 

甘海老・胡瓜のスライス・炙りうに   白桃のジュースをドレッシング代わりに。。。

アミュース:その2
「白鳳のカプレーゼ仕立て」


 

クリームチーズと白玉粉で作ったモッツァレラチーズ?白鳳の甘さも効いています。


さて、桃と言えば、色々なエピソードがありますが、西遊記の孫悟空にも、桃に関するお話があります。
面白いのが孫悟空というと誰???

堺正章・唐沢寿明・香取慎吾?はたまたドラゴンボール?というように年代によって、思い出すドラマが違うということ!
お相手の三蔵法師は誰かなど、大変盛り上がりました。。。


勿論、私は堺正章に夏目雅子ですよ~~


オードブル:その1
「イカ飯」


えっ!イカ飯って?!

 

白桃とイカ墨のソース・黒大蒜のソースの2種類で頂きます。
さて、飯の中味は???

リゾーニ(パスタの一種)・イカ下足・ケッパー・プラム(太陽)・グリーンオリーブなど

こちらは、午前の部で大人気のお料理となりました!


オードブル:その2
「フォアグラと蕪と生ハム」




あれ?どこにも桃がありません!

実は、蕪を桃(あかつき)のジュースで加熱調理してあります。
これぞ、ピーチカブ! お見事!


ポワソン「鰆と茸と大葉のフリカッセ 塩漬けした桃のソースとプラムのソース」
 
お口直しに。。。桃とレモン・ミントをシロップ漬けにしたもの


ヴィヤンド「青森県産鴨と胸身のロティ エピスの香り 焼茄子とゴールデンピーチのソテー」


さて、黄桃というと缶詰のイメージが強いと思いますが、最近は生食用の黄桃も出てきました。
食べ比べでも、濃厚な味が人気でしたが、今回はなんと、ソテーしてあります。

とろけるような甘さが焼きなすや鴨とピッタリ!


さて、桃の割れ目の話や、糖度の違いからくる美味しい剥き方、栄養のお話と桃のお話は尽きませんが、
いよいよデセールとなりました。

デセール
「チーズケーキとソルダムとあかつき ハーブの香り」「すももと塩キャラメル アーモンドの香り」 


 



 「すもももももももものうち」????

桃はバラ科のモモ属・スモモはバラ科のスモモ属

「うちら、”天下無敵”のモモ族やで~」「何いうてんのん!うちらは、別名プルーン(プラム)のスモモ族やっ!」

お~っと!”族”が違ったようです。(笑)


さて、最後のお茶の時に出てきたのが、お店の新米君の作った小菓子


(田村君。。綺麗に撮れていなくて。。。ごめんね!)

夜の部におばあちゃまと参加の小学生、これが一番好きって言っていました!
シェフの勝った? 良かったね!

皆さまにご意見を頂き、これからも精進していくそうです。。。。


最後は恒例のじゃんけん大会。。。

お土産争奪戦です。。。



勝った人、おめでとう!
負けた人、残念!!


次回は、初冬に実施?予定。。お楽しみに!









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