閉ざされたドアの向こうに

チャンスの神様の前髪


「QBK」


急にボールが来たので」の略。 2006年サッカーW杯クロアチア戦において、柳沢敦選手が無人なゴール前でパスを受けたのになぜかゴール外にいた敵ゴールキーパーの股間にめがけて蹴ってしまい、ゴールできなかったという大失態に対して、本人が試合後述べた何とも冴えないコメントである。


だが、これをどれだけの人が笑うことができるだろうか。

少なくとも自分は笑えない。チャンスをうかがいつつ実際にチャンスを迎えるとすごく狼狽する。

昨日、幹部から呼ばれて、選抜試験に合格し、8月末から数ヶ月研修に行くことが伝えられた。

どうやら6回目の受験(コロナ禍のため一昨年は試験がなかった)で合格したようだ。自己採点を少しずつ進めていたが、けっこう厳しいと踏んでいたのにまさかである。

最も前部署からの脱出のための手段として、考えがあったのでちゃんと試験勉強に取り組んだのはここ数年である。

受験資格があるので、機会があれば研修にも行きたいなぁぐらいの感覚でいたので狼狽している。けっこうヘビーな研修内容に不安を覚えている。

コロナ禍の自粛生活で勉強が進んだという面もあるし、自習室の効果もあったし、仕事が内部担当となり法規集や書籍を読む機会が増えたことも合格の要因と思うが、「神の見えざる手」がチャンスの神様の前髪を掴ませた可能性は十分にある。


これから先、自分のやりたいことだけをやるという生活も終わるような気がする。昨年末になんとなく来年は転機の年になると朧げながら考えていたことが現実になりそうである。

とりあえず、今日はキックボクシングの練習に行き、連休中は現実逃避をしながら過ごす予定。

まだドッキリの可能性もある。
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