ホワイトデーの殺意 その1
ブルっとカナの上着のポケットのスマホが震えた。 「明晩、Sのコンサートに行かない?チ...
ホワイトデーの殺意 その2
ホワイトデーの夜、二人は心の赴くままに紘のマンションで共寝をした。 純白の下着を外して...
ホワイトデーの殺意 その3
カナは全く畑違いの大手の本屋の正社員に採用された。 読書が好きで、書籍に関する知識...
ホワイトデーの殺意 その4
希美は大学では心理学を専攻した。 コミュケーション心理を研究したとかで、実に巧みに...
ホワイトデーの殺意 その5
愕然としたカナは若年層の乳癌について医学書やネットを読み漁った。 若年層ガンの特徴...
ホワイトデーの殺意 その6
パーラーで会った希美は以前よりずっと落ち着いた感じがした。 「お休みにお呼びたてし...
ホワイトデーの殺意 その7
太田信は勤続12年真面目一筋の男だった。 主任とは肩書きだけで、営業センスはお世辞に...
ホワイトデーの殺意 最終章
乳癌の再検査が終わってニ週間後、カナの癌の疑いはあっけなく晴れた。カナの胸の脂肪がか...
春の雨
久しぶりに降る雨。 荒く無情な雨と異なる、しとしとと柔らかな雨。 濡れた道を喜ばすよう...
スキャンダル その1
「エリカ、あなた富野崇と付き合ってるって本当?」 突然かかってきた友達の電話が、最初木...