読書の森

杉浦日向子 『うつくしく やさしく おろかなり ー私の惚れた江戸』



1995年から2004年まで放送されたTV番組『お江戸でござる』が忘れられません。

江戸の庶民の生活を描いた一回完結のコメディで、お茶の間に溶け込む番組でした。

その中で和服姿がよく似合う杉浦日向子さんが時代考証と解説をしていました。

彼女の描く漫画のように、可愛いい顔をした、江戸が心から好きな人でした。
この人も惜しいことに早世しましたが、あのキラキラした目とと綺麗な笑顔が今も忘れられません。



著書を読んでみたくて図書館で借りてきました。

江戸の情報満載の本です。



この中から、今日は「江戸の食事情」を紹介してみましょう。

カレーライスのルーツは江戸時代のぶっかけ飯だそうです。

さて、江戸時代のぶっかけ飯、種類が豊富でした。

例えば、「胡椒飯」は.
ご飯の上に魚のヅケの薄切りなどを載せて割り胡椒をまぶし、だし汁をかけるのだそうです。
それから、とろろ飯など有名ですよね。

深川の漁師飯として広まったのが、「深川めし」です。
今ですと、浅利の炊き込みご飯が主ですが、江戸時代ではネギをザクザク刻んだ浅利の味噌汁をぶっかけるのが主でした。

もっとも、昔はぶっかけ飯は男のもので、女が食べるのははしたないと言われてました。

それでも美味しそうで、私作ってみました。

材料: 浅利の缶詰、小葱、ごぼう、かつおだし、味噌、ごはん
作り方: あく抜きしたごぼうのささがきを出しで煮て、むき身の浅利を加え、味噌(お好みのもの)を溶く。
碗に盛った温かいご飯にこの味噌汁をかけ、小葱の小口切りを散らす。

見た目は悪いけど、簡単で私としては美味しかったです。


     

コメント一覧

Unknown
有難う!
「鬼平犯科帳」懐かしいですね、、。
お褒めいただいて、恐縮です。
図に乗って、ブログ上でレシピ披露する気になりました。
hayane-hayaoki
美味しそう!
ワタシも「お江戸でござる」好きでした。杉浦日向子さん、お早い出立で寂しく思いました。深川飯とか根深汁とか、いつも「鬼平犯科帳」を読んでは、ヨダレを垂らしていました。
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