新・交差点のらくがき

AIOLOSSの管理人 ちぇきの“らくがき”程度の日記です。

阿留辺幾夜宇和      〈明恵上人〉

2006年03月12日 | ちぇき事
『あるべきようは』と読みます。
後世を助かろうとするのではなく、
この世にあるべきようにあろうとすることが大切だと言う事だ。
現世の事はどうであっても
後世だけ助かればいいなどという経典はない。
と明恵は断言している。
そして、あるべきように背きたるは悲しいとも述べている。
どんなものも、それにふさわしいあるべき様を持っている。
それを尊重すべきなのだというのが彼の思想だった。
                 (山川健一『いつもそばに仲間がいた』)


人にはその人にふさわしい姿、生き方があります。
それは長期的な一生の“あるべき様”であったり、
短期的な今現在の“あるべき様”とがあると思います。
前者の“あるべき様”ははっきり言ってわたくしには分かりません。
人生論とか説けるほど、大した奴ではないので。
後者は、いま自分の立場ならばなにをするべきなのか?
なにを優先にしなければいけないのか?と言うことです。
これはきっとその時々で変化してきます。
しかし共通して言える事は、
最終的にはすべて自分や周囲の人の幸せや喜びのために向かっているということです。
他人から見れば小さなものかもしれませんが、それでも良いと思います。
なにより自分で見つけた“あるべき様”なのだから。
“あるべきさま”を見つけられない人もいるかもしれませんが、
探してる姿が“あるべき様”なのかもしれません。
まだわたくしにもすべては分かりませんが、
少しでも幸せを感じられれば充分であり、
こう言う考えを自覚したことは大きな進歩なのではないでしょうか?
そして「楽しい・おもしろい」をキーワードに身近な所から探して見てください、
自身の“あるべきよう”を。


追伸:このブログは2002年3月8日の日記を再編集したものです。


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