
アイヌ語にも方言が 千葉大大学院の中川裕教授が講演【浦河】
日高報知新聞 - 2011/12/22 17:53
浦河地方のアイヌ語について説明する中川教授
アイヌ協会浦河支部(富菜勉支部長)主催のアイヌ民族文化財・伝承活用事業特別講座「浦河地方のアイヌ語」が18日、浦河町総合文化会館で開かれ、約30人の町民がアイヌ語の方言などについて学んだ。
同事業は道教委から委託を受けて、道アイヌ協会が講座を開催するもので、平成23年度は日高管内5会場を含む11会場で計28講座を実施している。浦河支部では5月から来年1月まで計31回開かれている。
講座では、千葉大学大学院人文社会科学研究科長の中川裕教授が講演。中川教授はアイヌ語研究の第一人者で、アイヌ語講座の講師としてアイヌの人々にアイヌ語を教える活動も行っている。
中川教授はアイヌ語には、地域によって様々な方言があることを説明。大きく分けると北海道・樺太・千島の3つになるが、北海道方言は、道北、道東、道央、十勝、日高東(新ひだか町静内、浦河、様似など)、日高西(沙流川流域、鵡川など)、道南西部とさらに分岐。メナシクル(静内以東のアイヌ民族集団)とスムンクル(静内から西のアイヌ民族集団)が長い間対立していたため、日高地方は新冠川を境に言葉も風俗習慣も大きく違うと指摘した。
中川教授は具体的に言葉を使ってそれぞれの違いを説明。続いてアイヌ無形文化伝承保存会が昭和50年代に制作した記録映像「フチとエカシをたずねて」を観賞し、映像に出てきた言葉を取り上げて浦河地方独自の方言を解説した。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=10457
日高報知新聞 - 2011/12/22 17:53
浦河地方のアイヌ語について説明する中川教授
アイヌ協会浦河支部(富菜勉支部長)主催のアイヌ民族文化財・伝承活用事業特別講座「浦河地方のアイヌ語」が18日、浦河町総合文化会館で開かれ、約30人の町民がアイヌ語の方言などについて学んだ。
同事業は道教委から委託を受けて、道アイヌ協会が講座を開催するもので、平成23年度は日高管内5会場を含む11会場で計28講座を実施している。浦河支部では5月から来年1月まで計31回開かれている。
講座では、千葉大学大学院人文社会科学研究科長の中川裕教授が講演。中川教授はアイヌ語研究の第一人者で、アイヌ語講座の講師としてアイヌの人々にアイヌ語を教える活動も行っている。
中川教授はアイヌ語には、地域によって様々な方言があることを説明。大きく分けると北海道・樺太・千島の3つになるが、北海道方言は、道北、道東、道央、十勝、日高東(新ひだか町静内、浦河、様似など)、日高西(沙流川流域、鵡川など)、道南西部とさらに分岐。メナシクル(静内以東のアイヌ民族集団)とスムンクル(静内から西のアイヌ民族集団)が長い間対立していたため、日高地方は新冠川を境に言葉も風俗習慣も大きく違うと指摘した。
中川教授は具体的に言葉を使ってそれぞれの違いを説明。続いてアイヌ無形文化伝承保存会が昭和50年代に制作した記録映像「フチとエカシをたずねて」を観賞し、映像に出てきた言葉を取り上げて浦河地方独自の方言を解説した。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=10457
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